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日々是考難

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2005年06月29日
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カテゴリ:本や映画
ご存じ宮崎駿監督の代表作品

ジブリがいっぱいCOLLECTIONもののけ姫


興味を引いたのは、エボシというカリスマ的な女性が率いる製鉄集団のタタラ村です。この村では身売りされた女が中心になって砂鉄から鉄を作り、男は街で鉄を売る、外からの敵から守るために、村は要塞のような構造で、人々はこれも女を中心に武装をしている。そのための最新の武器はライ病に犯された者たちが製造しているのです。

エボシはすぐれた戦略家であり、時には冷酷な判断を下す、と同時に身売りされた女を拾ったり、ライ病患者に手を差し伸べるといった慈悲深い面も兼ね備え、村人から絶対の信頼があり、慕われている。

ただしこの人は自然への畏敬という概念がほとんどなく、「自然、生命」という象徴であるシシ神を倒すことに躊躇がありません。

もっとも、「製鉄」という行為そのものが多量の木をけずり、山を掘って砂鉄を収集することが必要不可欠なので、自然と対立するのも不可避なのです。
(製鉄は古代から行われていた産業で、ヤマタイ国も鉄を作りすぎたことで滅びたんじゃないかという説もあるようです)。

そのエボシ率いるタタラ集団と、「もののけ姫」であるところのサンの間をいったりきたりするアシタカ君・・単に八方美人なだけじゃあ・・

マイノリティが人間らしく生きることができる唯一のユートピア、タタラ村が存続するには、シシ神や「もののけ姫」に象徴される自然を征服しなければならない、といった構図が、「自然=善」「人間=悪」といった単純な二元論にならないところにこの映画の奥深さが表れているのかもしれません。





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最終更新日  2005年06月30日 01時55分08秒
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