酒・ラン乱ＲＵＮ♪

４：３０起床。さすがに眠い。とりあえずシャワーを浴び、予定通りポテトバターとコーヒーの朝食。洗い物を済ませ、ガスの元栓を締め、生ゴミは口を縛ってベランダへ。

駅まで歩いて１０分強。いくら早朝とは言え、お遍路姿で歩いていくのにはためらいが・・・。金剛杖は隠しようもないけれど、菅笠と白衣はジーンズ店の大きいビニール袋へ納め、さんや袋は「同行二人」の文字を内側に向けるようにして斜め掛け。今回のために購入した白色・ラインなしのジャージパンツをはき、白っぽい長袖Ｔシャツ（ユ○クロのドライウェア）の上から黒のウインドブレーカーをはおり、普段は道場へ行くときに使っているまっ赤なリュックを背負っていざいざ！出発！足許はティンバーランドのキッズ用トレッキング（風）シューズでございます・・・

バタバタしたくなかったので早起きしたけど、ゆったり構え過ぎたみたい。６時には最寄り駅に到着している予定が、結局２０分押し。もっとも高速バスの時間には余裕で間に合ったのだけれど。

待合室であったかい缶コーヒーを飲みながら、あたりを見回す。他にもお仲間（？）がいるのでは、と予想していたが、それらしき姿はない・・・ふっと不安が胸をよぎる。

バスは７：１０発。乗り込んでから改めて地図を開いてみて突然理解！このバスの行き先は１番札所の最寄りバス停ではない！一瞬全身に冷や汗、けどまぁ、方向が大きく違うわけじゃなし、なんとかなるでしょう（と思うしかないｗ）

９：０５、高速鳴門着。近くの案内所で尋ねると、ＪＲ鳴門駅まで歩けば１番札所前まで行く路線バスが出ているそうで、ひと安心。連絡も悪くなく、１０時前には１番・霊仙寺に到着。バス代は￥３３０。

記憶が曖昧なのだけれど、確かここの売店の片隅で装束に着替えたはず。白衣・菅笠（頭にはタオル）・輪袈裟も着け、さんや袋は「同行二人」が見えるように掛け直す。白衣は着てないけど杖を携えた、野宿装備らしきバックパッカーを見掛けた。ちょっと美形ｗの若い男のコ。
ここで納経帳と手っ甲を購入。・・・なぁんかビジネスライクな対応だったわ（涙）

さて、ついに生まれて初めての「お寺参り」（今まで「見物」しかしたことないんだもんｗ）・・・なんだかアガッてしまって（笑）上の空。お寺の様子もろくに覚えちゃおりません。スタートが遅れたせいもあって、焦りながら２番札所・極楽寺を目指します。１番～２番の間はわずか１．４ｋｍ、２～３番間も２．６ｋｍしか離れておらず、普通の舗装路がほとんどなのでなかなか「お遍路」の実感が湧きません・・・杖をつくときに鳴る鈴の音が不思議な感じで自分の耳に届きます。

３番・金泉寺から４番・大日寺へ向かうあたりから、いわゆる「へんろ道」に差し掛かり、つくしやタンポポ、ほころびかけた桜のつぼみを眺めながらようやくくつろいで歩けるようになりました。頃合いの地点で無人のお堂を見つけ、お昼休憩。靴も靴下も脱いで軒下の縁にあぐら。持参のおにぎりと甘めの卵焼き、オイチイ♪
おっと、こういう人気のない場所で飲食するときには「施餓鬼」を忘れずに。

かなり無防備に休憩しているとどこからか鈴の音・・・あら、さっきのバックパッカー(^_^;)　照れながら会釈。続いてもう一人、おじさん遍路が「お～、いい風景だ、絵になっとる」と笑いながら通過・・・ｗ

大日寺の奥の院、五百羅漢が有名との事だったけど、拝観有料だったのでパス！５番・地蔵寺は山門の上に愛染明王をまつったお堂がありました。美しい仏像だったので少しじっくり拝観してお線香も上げてみたり。

しかし、６番・安楽寺までの５．３ｋｍが意外に遠くて焦る。なんたって納経受付は５時までだし、今夜の宿は７番・十楽寺よりまだ先なんだもん。慌ただしくお参りを済ませたのが１６：４５、７番までは１．２ｋｍと近いのだけれど目印が見つけにくくて焦りに焦る。

山門が見えた時点でほぼ５時、小走りで納経所に駆け込み・・・ルール違反かなぁ、と思いつつもお参り前に朱印を頂く。

一息ついてから宿へTEL。途中まで迎えに来てくれる。主は一癖ありそうな・・・ｗ　建物は真新しく、清潔。お風呂はついてないみたいだけど、なんともれなく近所の温泉まで送迎してくれるとの事♪大喜び♪しかも入浴料は宿泊費に込み、これで素泊まり￥４０００は値打ちだ！夕食も温泉内の食堂で。思わず風呂上がりの生ビール・・・初日からこんな事でいいのか？食べ物は唐揚げを頼んだけど、量が多かったのでドギーバッグにしてもらう。快く対応してもらえて有り難い。他に、名物だという「そば米雑炊」を食べた・・・う～ん、どうでしょう？

宿へ戻って洗濯していると話好きの主がやってきて、延々話し続ける(^_^;)　ちっこい缶ビールを「お接待」してもらいながらあれこれ話す、結局寝たのは０時前。雨が降り出している。