司法書士による過払い請求、債務整理の実況中継

2007/08/21(火)08:43

特定調停と過払い請求

過払請求(631)

   Tさん 各社の履歴、調停調書を持って来所。自分で裁判所に5回程通ってすべて調停を成立させた。その中で、3社に対して過払いだが債務不存在の決定がされた。調停委員の仕事はここまでである、過払い請求までは面倒を見てくれない。  私   「債務不存在と言うことは、過払いに間違いないですからね」Tさん  「調停委員もそう言っていました。」 私   「徹底的に取り戻しましょう」      「A社とP社は満額返してくれますが・・」      「R社は7割、8割しか返しませんので、即、訴訟を提起しますよ」Tさん  「訴訟ですか? 」 私   「満額は勿論、利息まで取りにいきますよ」Tさん  「そこまでは・・・・なんだか、悪い気がするんですが・・」 私   「何も悪い事ありませんよ、当然、返して頂くお金ですから・・」      「Tさんには電話が来たりすることは一切ありませんから」Tさん  「そうですか、宜しくお願いします」   「お金が必要な時助けてくれた」 「あの時貸してくれなかったら・・・」と過払い請求を罪悪視する人がいる。借りた弱みだろう。 グレーゾーン金利は違法との判決も出始めている。その金利で業者は莫大の利益を上げてきた、そして、払っても、払っても減らない借金に苦しんできたのは債務者だ。遠慮する事はない、払い過ぎたお金は全部返して貰いましょう。  ところで、残金が残っている場合、業者は任意整理にも、過払い請求にも、弁護士、司法書士の介入がなければ応じない。そこで完済してから過払い請求をするか即、訴訟または調停を申し立てをするしかない。特定調停は自分で債務整理を進めていくのに良い制度だ。調停委員が中に入ってくれる。費用も印紙代ぐらいで済む。 ただ、特定調停は債務の支払いに関しての調停である。過払い請求までは面倒を見てくれない。 債務不存在の決定を貰って、新たに過払い請求をすることになる。自分のお金を返して貰うのに、面倒な、また二重手続きを踏まなければならないのはこれ如何に?

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