カテゴリ:ギターリぺアー
◆Martin D-28 セッティングのご依頼を頂きました
ギターオーナー様はアミノ様です。Little Martin と同時にお持ち頂きました この【ニッパチ】も凄い鳴りです ◆画像から確認して行きます ●1991年製でビンテージの範疇には入らない時期ですが、最高のコンディションです ●ネック内にロッドは入ってますが、調整口が無いタイプです 60年代の復刻版?ネックも蒲鉾型でやや太めに製作されてます ●時々ハードケースから出しては大切に弾いていたオーナー様から、譲って頂いたとの事です 前オーナー様もアミノ様もギターの扱いは丁寧ですから、キズが見当たりません ●この画像のコメントが浮かびません、ヘッド裏です ●この通り超強力磁石が張り付きます ●内部でバタバタする、9V電池スナップはホルダーを付けました ●弦高をチェックします 6E&1E共にエレキギターと同じ弦高ですが、測定した時の感覚は 【あれ!こんなに低かったの?】です 低くても弾き難く感じる理由をお知らせします ●1フレットは微調整が必要な程度のレベルで、弾き難い原因では有りません ●原因はネックの順ゾリで、最大0.3mmも有ります つまり12F~5F付近までの弦高が殆ど変らない事が原因です ●ロッド調整口が有りませんので、ネックヒターを使って修正します 経験上マーチンのネックは素直に修正に応じてくれますので、簡単に修正出来ますので 心配無用です ●ネック裏の温度を確認しながらヒーターを掛けて行きます ●効果的な位置にクランプを掛けて修正します ネックとフレットボードはニカワが使われてますので、短期間で修正出来る予定です ●セッティングに問題が無いレベルまで戻ってくれました。 ネックヒーターの意味は熱でニカワを柔らかくして、クランプを掛けてる最中に 冷えて正しい位置に再接着される、がヒーターを掛ける本来の意味です。 決してネック材に熱を加えて変形を正す事では有りません。 ●サビが出ているフレットを磨きます ●綺麗に成りました。左下の部分は景色が映り込んでるだけです ●フレットボードにワックスを掛けて仕上がりました 弦を張って最終セッティングしてリペアは完了となります ◆この先の画像を撮り忘れたまま、お引渡しの日を迎えてしましました 弾き易くなったねぇ~ 弾き易くしたんですけど! 当初は網野さまは手放しても良いかな?とおっしゃってましたが、仕上がったニッパチを 試奏して、手放す事はしないとの事です。 ◆試奏タイム 弾き易くなれば最高の固体です、K2ギターファクトリーに入って来るD28は鳴る 個体ばかりですが【鳴る個体を探して購入するから】その中でもトップクラスの 鳴りです 🌸たいへんよくできました お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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