カテゴリ:ギターリぺアー
◆Gneco Stratocasterフレット打替えのご依頼を頂きました
ギターオーナー様は、ほーりー様です。 ブログにご訪問頂いた事がご縁で、ご依頼を頂きました ◆画像から確認して行きます ●ほーりー様は、35年くらい前のギターとおっしゃてましたが、GnecoロゴはK2が 高2の時に購入したSE500よりも前のモデルですから、プラス10年くらいは経過してる ギターと思われます ●Strato casterは後から貼られた様です ●このままでも問題無く演奏は可能ですが、低いフレットではプレースタイルに違和感を 感じるので、214Hタイプに打替える事に決まりました ●MATUMOKU工業の刻印が有ります。フジゲンが教えを請うた企業でも有りました 会社が解散してしまった事は日本の楽器製造の大きな損失です ●シャラーのペグに交換されてますが、ビス穴がそのままにして有りますしペグも踊ってます 工房でリペアのご依頼を頂いた以上は、見なかった事にする事は出来ません ◆リペア開始して行きます ●全て埋木をして、ペグが直線上に並べる様に取付し直します ●クリアーが極端にフレットに掛かって塗られている箇所は、年の為にカッターでクリアを 切断しておきます ●問題無くフレットを抜きました ●専用工具で溝に残ってる木くず等は取除きます ●フレットをカットして順番にホルダーに並べておきます ●USフェンダーとはフレットボードのRが違って、9.5インチが使われてます フレットボードは2000番のサンドペーパーで凸凹を均しておきます ●打込む画像は割愛させて頂きます。 打ち込みに使う専用工具です ●ベベリングファイルでエッジを揃えて行きます ●フレット打替えが完了しました。フレットボードを整えるためにサンディングした関係で、 極薄でラッカー塗装をして有ります ●純正で付属するペグ固定用のビスは、ここまで長い必要が有るの?ってくらい長い 場合が有ります。シャラー純正は13mmありました。ヘッドを突き抜ける長さでは 有りませんが、ロトタイプは六角ナットで固定してビスは振れ止めですから 短いビスに交換します ●ペグを一直線になるように付け戻します。ビスは必ず下穴を開ける様にします ●ネックを仮止めしてスケールをあてると、ネック角度調整のシムは必要なので 薄くタイトボンドを塗って固定しておきます ●ネックを固定する時には、ボディはビスがスルーして通る様にします 固定トルクはネック側でのみ効果が有る様にしないと、ネックが正しく固定出来ません ●ナットの交換も予定してますので外します、周囲にクリアがタップリ特盛で被さってるので カッターでクリアを完全に除去しないと大変な事になります 完全にアコギの形状なので、交換するナットはストラトらしさが感じられる形状に削り出します ●問題無く綺麗に外れました ●ボーンナットと思ってましたが、ボーンに見える様に 精巧に作られたプラスチック製でした、しかも中抜けタイプですから 弦振動の伝達が弱かったはずですから、大幅な音質改善が見込まれます ●9.5インチ/275Rはアコギに近い形状です、 フェンダー系の180Rを嫌ってRを緩くして欲しいご依頼も稀に有ります ●ナットも275Rに合わせてあります ●ストラトのテイストを残した感じで削り出しました 1フレットのクリアランスには余裕を持って削り出して有ります セッティングの最終局面で調整します ●ブリッジ駒を調整で最初は、6E/12Fはで2.0mmにセットしましたが ナット巾43.0mmで若干ネックが太いので低く感じないので、1.75mmまで下げました ●1Eは、1.4mmにセットしました ●ネックの仕上がりです ●ストラトモードのナットに見えるでしょうか? ●ビス穴も埋めてラッカーを塗って有ります ●仕上がりの画像です ◆試奏タイムです ナット交換の効果を真っ先に感じました、更にストラトらしい音が出て来ます フレットクラウンの高さは完全にプレヤーの好みで変わりますが、201の巾の細い フレットも有りかと思いますが、214Hの様にワイドタイプも実に弾き易いです フェンダー系=201フレットと考えてましたが、ワイドタイプの方も間違い無く 合います。 🌸たいへんよくできました🌸 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年12月20日 08時35分10秒
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