カテゴリ:ギターリぺアー
◆Sepia Crue U-140 ウクレレ セッティングのご依頼を頂きました
ウクレレオーナーは、MW様のご友人です 画像の手前のウクレレです ◆画像から確認して行きます ●何かの景品で頂いてから、弾かれる事も殆ど無く有る事も忘れかけていたそうですが、 ウクレレはこの日を迎える事をずっと我慢の子でいた様です ●フレットが酸化膜の範囲を超えて錆が出ています ●お預かりの時点で良く確認しなかったのですが、ブリッジがプラスチック製でした これではサドルを変えても効果は期待出来ませんので、ローズウッドのブリッジに交換します でもご安心下さい K2の自爆リペアですから(笑) ◆リペア開始して行きます ●ネジ止めのプラスチックブリッジを外します 良く見ると張って有る弦の順番が変で、1弦と4弦が逆で2弦と3弦も逆です この状態で明るい歯切れの良い音が出るのですから、驚き桃ノ木山椒の木ブリキに狸に蓄音機です ●交換するブリッジの位置を正確に出して行きます 位置が決またらマスキングテープにマーキングをします ●マスキングテープを切り抜いて、貼り付ける位置の塗装を剥がしておきます 塗装を剥がさ無いと、ブリッジの剥がれに直結します ●ハワイのお土産に買ったウクレレ以来のプラスチック製のブリッジです ●タイトボンドⅢを使って接着します。貼り付ける位置が隆起して無いと張るのは簡単です ●サビ錆のフレットは粗目のコンパウンドで磨きます ●何事も無かった様にピカピカに復活しました、フレットクラウンが蕩けてしまったら大変でした 何故?ウクレレ用のフレットのストックは流石に持ってませんし、打ち換えた経験も有りません これだけ細いフレットはどうやって打つのでしょうか? ●1日経過して接着固定されている事を確認します 問題無く貼り付きました ●既存の弦でセッティングしておきます 1フレットが高いので、0.5mmのスペーサーで強制的に0.5mmにセットします ●4弦10フレットは予定通りの1.9mmです ●1弦も予定通りの1.8mmです ナイロン弦は判り難いですね ●10フレットが決まりましたので、1フレットも調整しました ●このメーカーのソプラノ用をチョイスしました、この弦は工房で好んで使っている弦で、 伸びが比較的少なく短期間でチューニングが安定して、弦の張が強くソプラノらしい 歯切れの良い明快な音が出ると認識してます【弦の評価は個人差が有ります】 【リペア完了画像を撮り忘れてましてアップ出来ません】 🌻試奏タイム Sepia Crueのメーカーとしての評価はご存知の通りかも知れませんが、音に関しては 惜しい!です。プラスチックのブリッジを使なければ良いのにと思います 事実、ブリッジ&サドルを交換しただけで、十分に使えるウクレレに生まれ変わりました 練習用~ある程度習熟されてからも対応できる仕上がりです。 全く弾かれてませんでしたので、今後の成長が楽しみですね 他の玩具の範囲と思われる個体とは違うと感じましたので、リペアをお引き受けした 訳です 🌸ウクレレは楽しい楽器です、とっかかりは比較的簡単ですが、懐が広く練すればするほど 難しさを感じる不思議な楽器ですから、頑張って練習して下さい🌸 PS:野村義男氏のウクレレ演奏のCDを聴くと【ウクレレってこんなに凄い楽器だったの?】 お勧めです お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年06月05日 07時57分41秒
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