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青春のギターリペア  K2ギターファクトリー

青春のギターリペア  K2ギターファクトリー

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2021年10月10日
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カテゴリ:ギターリぺアー
◆EL Martin 50 ジャンクからの再生のご依頼を頂きました
 ギターオーナー様は、先日、YAMAHA N700のリペアをさせて頂きました
 Ita様です。
 k2が工房への通勤ルートに有る【黒猫堂】というリサイクルショップで見つけて
 来られたそうです・・・ヤマハのFG350黒ラベルが12,000円位で有ったよ!の
 情報も頂き、早速見に行きましたが自分のギターを再生している場合では有りませんので
 今回は断念しましたが、後ろ髪を引かれる思いです
 FG350黒ラベルがジャンクとは言え、この値段は〇いと思います

🌻EL Martin とは?
 ネットの情報ですと、長野楽器が経営が厳しくなった際に、クロサワ楽器さんに支援を頼み
 OEMでこの、EL Martin ブランドで製作された様です。イーエル・ マーチンでは無く、
 エル・マーチンと読む様です【違ってましたら暖かいご指導をお願い致します】

◆画像から確認して行きます

●セッティング前の音出しテストでは、お宝発掘の予感がします
 ソリッドトップです


●ナットは牛骨で底面が手間の掛かる75度タイプです


● ペグはGOTOHでボリュート加工がされてます


●70年代ですとこの仕様では、40とか400とかで40,000円定価が相場なのですが
 No50のグレードと言う事は、10,000円アップの何かが使われているはずです



●当時の仕様が確認出来るデータが確認出来ませんでしたので、定かでは有りませんが
 サイド&バックにハカランダが使われている様に見えますが、残念ながら確認出来る資料が
 有りません。サウンドホールからハカランダ特融の香りを感じますので、高確率間違い無いと
 思われます
 Yosiさん、K2の見立てで間違い無いでしょうか?


●フレットボードもローズウッドと言うよりもエボニーに見えますが、両者は見分けが付かない
 事も良く有りますので何とも言えません

◆リペアを開始して行きます

●弦高を確認します
 6E/12Fで3.40mm近く有ります

●1E/12Fも3.10mm有ります
 この弦高ですと弾くのは辛いレベルです


●1フレットは微調整レベルです


●既にフレット&フレットボードは磨いて有りますので画像の通りにピカピカです
 幸いにもサドルの出がタップリ4.5mm有りますので、サドルを削ればご希望の弦高に
 セッティング出来る見込みです


●フレットボードのRを確認してサドルを削って行きます


●ご指定の弦高になる高さに修正したサドルです


●ピンとストリングガイドを整えてから弦を張りました


●ご希望の弦高にドンピシャです

●1Eも同様です


●1フレットは弦溝のクリーニング程度の調整でOKでした


●製作されてから40年は経過してる事も有り、フレットエッジが引っ掛るポイントが有りますので
 エッジを整えて行きますが、作業画像はアップ出来ません、一応工房㊙と言う事でご容赦下さい


●リペアの完了です

◆試奏タイムです
 大化けとはこの事かも知れません、これ程のギターがジャンク扱いだったとは信じられません
 音量/バランス/サスティーンともに凄いギターです 
  それを引き出したのは確かに、K2ギターファクトリーですが、これは元々のポテンシャルが
 有っての話です
 弾き込みもこれからと言う感じで、更に成長する余地が十分に有りますので、数年後が楽しみです

🌸お宝発見そのものですね🌸





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最終更新日  2021年10月17日 09時44分33秒
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