カテゴリ:ギターリぺアー
◆Rider R600D ジャンクから再生のご依頼を頂きました
ギターオーナー様は、Ita様です 正月に今年は台数を減らす!とおっしゃてた様な気がしますが、聞き違いだったのかも知れません R-600Dがジャンク超破格で並んでいたら、悩む必要は有りません! レジに速攻で並ぶだけですね ◆画像から確認して行きます ●トップにブランドロゴが無い珍しいギターで ●ヘッドストックの裏側に有ります ●Hayasi楽器の製造です K2のスターティングアコギはR-400Dです ●かなり弾き込まれていてローポジのフレットボードが摩耗してます エボニーのステインで着色のオーダーも頂きました ●ジャンク その① ソリッドトップの宿命、ブックマッチ付近でクラックが入ってます 製作段階から内部に貼り合わせパッチが貼って有るので、綺麗にブックマッチから 剥がれているいるのでは無くトップ板が裂けてます【木材の収縮のパワーは凄いです】 リペアの時にパッチが障害になる可能性が有りますので、工法を充分に精査しなければなりません ●ジャンクその② ブリッジにクラックが入ってます【完全に割れてません】 交換を視野に入れつつ、現時点ではパテ補修で対応可能と判断してます ●ギター用とまでは言いませんが、リペア工房で使われる事が多いパテをクラックに 押し込んで修正します ●比較的短時間で硬化するのと、完全硬化後が固いので大丈夫と思いますが なにせトルクが掛かる場所なので判断は結果次第です ●トップのクラックも特殊処理して隙間を埋めました ●弾き込んでフレットボードがこの状態です、エボニーのステインで着色のオーダーも 頂いております ●バイオリン用のステインの乗りを良くするために、400番でサンディングしてから 着色して行きます ●塗ったら乾く前にウエスで磨きます。この工程を2回施しますと エボニーのフレットボードと見分けが付き難いです 仕上げはオイルで磨き上げます ●ブリッジもエボニーのステインで着色しました、 ローズウッドと見分ける事は不可能と思います ◆セッティングに入って行きます ●画像ですと微妙な部分が判りませんが、要するにネックヒーターを使う必要が現時点では 認められないと言う事です。 セッティングが進んだ段階で必要になるかは、これからの展開次第です セッティングは011~カスタムライトゲージでセットします ●弦を張った30分後頃から弦高が上がり始めましたので、ネックアイロンの出番となりました 🌻これから先の画像はIta様も一緒にいらして、見ながらのリペアでしたので 画像を撮る必要が無いためここまでです ◆試奏タイムです リペア前と後もRiderの音です、K2が45年間聴いて来たRiderの音そのものです 聞き覚えの有る音は、体に心地良い響です 🌸Riderの400以上はお勧め出来るギターです🌸 【例外も有るかも知れませんので、ご自分の耳で確認する事を忘れないで下さい】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022年01月16日 22時11分20秒
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