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青春のギターリペア  K2ギターファクトリー

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2022年01月06日
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カテゴリ:ギターリぺアー
◆Rider R600D ジャンクから再生のご依頼を頂きました
 ギターオーナー様は、Ita様です
 正月に今年は台数を減らす!とおっしゃてた様な気がしますが、聞き違いだったのかも知れません
 R-600Dがジャンク超破格で並んでいたら、悩む必要は有りません!
 レジに速攻で並ぶだけですね

◆画像から確認して行きます

●トップにブランドロゴが無い珍しいギターで


●ヘッドストックの裏側に有ります


●Hayasi楽器の製造です
 K2のスターティングアコギはR-400Dです


●かなり弾き込まれていてローポジのフレットボードが摩耗してます
 エボニーのステインで着色のオーダーも頂きました


●ジャンク その① 
 ソリッドトップの宿命、ブックマッチ付近でクラックが入ってます
 製作段階から内部に貼り合わせパッチが貼って有るので、綺麗にブックマッチから
 剥がれているいるのでは無くトップ板が裂けてます【木材の収縮のパワーは凄いです】
 リペアの時にパッチが障害になる可能性が有りますので、工法を充分に精査しなければなりません


●ジャンクその② 
 ブリッジにクラックが入ってます【完全に割れてません】
 交換を視野に入れつつ、現時点ではパテ補修で対応可能と判断してます


●ギター用とまでは言いませんが、リペア工房で使われる事が多いパテをクラックに
 押し込んで修正します
 

●比較的短時間で硬化するのと、完全硬化後が固いので大丈夫と思いますが
 なにせトルクが掛かる場所なので判断は結果次第です


●トップのクラックも特殊処理して隙間を埋めました


●弾き込んでフレットボードがこの状態です、エボニーのステインで着色のオーダーも
 頂いております


●バイオリン用のステインの乗りを良くするために、400番でサンディングしてから
 着色して行きます



●塗ったら乾く前にウエスで磨きます。この工程を2回施しますと
 エボニーのフレットボードと見分けが付き難いです
 仕上げはオイルで磨き上げます


●ブリッジもエボニーのステインで着色しました、
 ローズウッドと見分ける事は不可能と思います

◆セッティングに入って行きます


●画像ですと微妙な部分が判りませんが、要するにネックヒーターを使う必要が現時点では
 認められないと言う事です。
 セッティングが進んだ段階で必要になるかは、これからの展開次第です
 セッティングは011~カスタムライトゲージでセットします


●弦を張った30分後頃から弦高が上がり始めましたので、ネックアイロンの出番となりました

🌻これから先の画像はIta様も一緒にいらして、見ながらのリペアでしたので
 画像を撮る必要が無いためここまでです


◆試奏タイムです
 リペア前と後もRiderの音です、K2が45年間聴いて来たRiderの音そのものです
 聞き覚えの有る音は、体に心地良い響です

🌸Riderの400以上はお勧め出来るギターです🌸
 【例外も有るかも知れませんので、ご自分の耳で確認する事を忘れないで下さい】





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最終更新日  2022年01月16日 22時11分20秒
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