カテゴリ:ギターリぺアー
◆今回はFUJIGEN Neo Classic Series ストラトタイプ 復旧リペアです
リペアのお礼にと、プロギタリストの【植木氏】から、パーツを外したフジゲンが有るけど 直して使いますか?の申し出に、希望のギターと交換しましょう!とジャパンビンテージと呼べる ポテンシャルの有る、フェルナンデスのストラトと交換して入手しました。 2018年10月から修復まで4年の歳月が掛かりましたが、ようやく音出し出来るまでになりました 完全復活後は店頭で販売させて頂く予定です ◆画像から確認して行きます ●・・・もったいないですよね! Fujigen ネオ・クラッシクをハゲタカにして眠らせるとは! ギターリペアを生業としてる立場としては、信じられません ◆音出しテストで4D弦のフレット音痴が凄すぎて使い物にならなくなったので、 部品取りしてしまった様です。 部品取りして眠らせたのは、私とお会いする前でしたので残念です ●配線は全交換になります ●アース線は残ってました ●ノブはクリーニング後に再利用します ◆リペアを開始して行きます ●極小コンパウンド&鏡面仕上げワックスで磨きますと、経年変化している感じが出始めてます ●ブリッジは専用液に漬けてクリーニングしてますので写ってません ●フレットボードもクリーニング掛けます ●ローズの木目が綺麗に出て来ます ●バフ掛けが完了して経年変化感が出て良い感じです ●GOTOHのペグに交換しました シリアルを調べると直ぐに判りました、【K=11月】の意味で因みに【A=1月】の様です シリアルから2010年11月に製作された様です ビンテージと呼べる年代では無いですね ●フレットへの対応は音出し出来る状態になってから判断します ◆再生リペアの準備が整いましたが、乗せるピックアップとペグの選定が決まってません。 ピックアップが決まるまでリペアは休憩となります。👉これで約3年経過してしまいました ◆搭載するピックアップが決まりましたのでリペア再開して行きます。 リア・・・・セイモアダンカン/SH-4 センター・・GOTOU ST-Custom フロント・・GOTOU ST-Custom 🌻配線は普通では面白く有りませんので【レーンボートーン】にする事にしました。 レインボートーンとは、通常の5WAY+3発同時&リアとフロントのミックス 合計7種類です。 この改造のメリットは、タップを使わなければ普通のストラトとして何も変わらないと言う 事です。 費用対効果の高い改造で、使い勝手も良く改造後に【やっぱり元に戻して!】の依頼が 全く無い改造でが、リアはハムバッキングの方が良いと思います ◆ポットの2個はそのまま使うので、古いハンダは全て除去しました ◆レインボートーンにするためにセンターピックアップ用のトーンポットはプルSW式交換します ●これからハーネスを結線して行きます ●比較的簡単な配線ですが、効果は絶大です ●リアはセイモアダンカンのSH--4をセットしました ●センター&リアはGOTOHの、ST-Customを選びました 個人的にGOTOHのピックアップは、癖が少なくそれでもストラトらしい音なので 使い易く感じてます【あくまでも個人の感想です】 ●センター用のポットを引っ張りますと、3発同時Onと通常の5朱里で合計7種類の出音になります ●ペグが有りませんでしたので、GOTOHのペグに交換して有ります ●シングルのピックアップカバーは、ボディ&ノブと合うように年代物と交換してります ダンカンは比較的新しいので真っ白なままです ●弦交換のためのカバーのカットが、画像の上方向に5mm広げれば良いのにと感じてるのは 私だけでは無いと思います 🌻あとはフレットの擦り合わせを残すだけになりました ●仕上げの、擦り合わせの必要なポジっションをマーキングしておきます CFSフレット【サイクル・フレッティング・システム】の擦り合わせは、通常の擦り合わせ の方法でしますと、フレット音痴になりますので異常に手間が掛かりますので 気合を入れて始めます ●フレット自体が真っすぐで無くて、フレットクラウンの頂点位置が変わると、それはそれは 弾いていて気色悪い音程になりますので、ゲストの皆様におかれましては擦り合わせを断られた 経験も有るのでは無いかと思います。 ●元の位置に接点が来ているはずですが、ネックをセットして音出しながら微調整をして来ます 工法に関しましては、完全非公開とさせて頂きます ●完全にフレットクラウンの頂点を元に戻したのですが、強烈なフレット音痴が収まりません 4D弦の4フレットから上が、チューナーで確認しますと19Hzズレてます 約半音の半分でクオーターズレてまして、弾いていて気分が悪くなりそうで、正に不協和音です ◆フレット音痴の原因を基本通りに確認して行きます ①ナットの切込み不良 ➡ナットファイルで整えました ②ブリッジ駒の不良 ➡4Dの駒だけ交換 ③フレットクラウンの不良 ➡問題は無いです ④弦 ➡交換しました ●駒はペラペラなのでブラスに全交換します ●変な曲がり方をしてますので、交換した弦も同じ症状が出始めましたら トレモロユニットもそっくり交換します ◆上記の4点を対応しましたら、19Hzズレは完全に収まりました これでも収まらなければネック交換しようと思ってましたので、収まって良かったです ◆復活リペアの完了です ●ダンカンの白だけが馴染んで無いですね ◆SSH3発同時とフロント/リアのミックスは、意外と使い易く気にりました 前オーナーの植木氏が【ハムが無いとレコーディングに対応出来ないんだよね】に 納得出来る1台に仕上がりました ◆販売価格は工房までお問い合わせ下さい 偽サイトの関係で、インターネット上で販売価格を発表する事を差し控えてます ですから、ネット上で価格が表記されてましたら、それは、完全に偽サイトですから ご注意下さい。 K2ギターファクトリーとは全く関係ないサイトで購入されても、ギターが届く事は 有りませんし、K2ギターファクトリーではその責任を一切負いかねますので ご注意下さいませ ◆PS,リペアです ●駒をブラスに交換しました。板を曲げた駒から乗せ換えると音質が良くなると評価されてます お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022年09月21日 06時26分19秒
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