2024/03/02(土)23:43
🌸Fender,JP StratoCaster ネック調整
◆Fender,JP StratoCaster ST54-75RV
ギターオーナー様は、Kosi様です
Jazzmasterに続き2台目ご依頼を頂きました
◆画像から確認して行きます
●ST54でナチュラルはUS・Fenderでは無かったようですが、ナチュラルが良かったので
迷う事無く入手されたそうです
●向きが逆の様な気がします
●LシリアルですからFGN製です
◆ネックの状態を測定して行きます
●フレットボードの順ゾリMAXは、6フレットで0.53mm有ります
●弦を外しますと同じポジションで、0.53から0.28mmになります
弦テンションで0.25mm順ゾリする事になります
●ネックを外してロッドフリーにすると、締め方向ギリギリまで回って無かったです
一般的に使われるマイナスドライバーは、テーパーが掛かってますので、少しトルクが掛かると
締め込みがキツくなり、更に無理に回そうとすると簡単にネジ山をなめてしまいます
オフセットドライバーを使って、締め方向に回してネックを調整します
●6フレットの0.28mm有った反りもストレートに修正されました
●1フレットの逆ゾリは、.010mmしか有りませんので、もう少し逆ゾリが欲しいです
●硬いメイプルネックのロッド調整直後ですから、ロッドとネックの折り合いが付けば
もう少し逆ゾリしてくれると思います
◆ロッド調整直後に一晩時間を空けて、ネックの挙動を確認しましたが動きが無い事を確認しました
●ブリッジ駒を一切触らずに、昨日と同じ状態で弦を張り戻して弦高を確認しますと
6/12Fで1.10mmまで下がりました
●同じく1E/12Fは1.25mmまで下がりました
●ロッド調整が正し方向に機能してますので、ブリッジ駒で弦高を調整します
●15フレット以上のバズリは無くなりましたが、フェンダーネックに付き物のチョーキングバズリ
は有りますので、バズリるポイントをマーキングします
擦り合わせはこの状態から3日程度ネックの動きが無いか確認してからです
バズリを確認する際にチョーキングをしてますと、3G弦の当りでフレットがザラザラして
ますので、フレットを擦り合わせた事が有る様です
●バズるポジションを必要最小限度で擦り合わせます
●擦り合わせが済みましたのでフレットクラウンを修復します
メイプル指板は、上塗りのクリアがマスキングとテープと共に剥がれてしまう事が有りますので
接着力の弱いマスキングテープを使います
●粘着力の弱いマスキングテープを使って、細心の注意をして剥がしてましたが、
何と、かさぶたの様にクリアが部分的に剥がれてしまいました
●フェンダー社で使われているビンテージアンバーの着色剤で着色してクリアーで補修して行きます
●本機はフレットボードに着色しないで、クリア着色材を混ぜてスプレーして着色してました
補修の方法はフレットボードに着色して透明クリアを吹く方法を取ってます
●クリアラッカーを7回吹いてからバフ仕上げします
●1フレットから4フレットはラッカー仕上げになってます
●8~9&20~21フレットもラッカー仕上げになってます
●弦を張り戻して弦高を確認します
6E/12Fは、2.00mmにセットして有ります
●1E/12Fは、1.65mmにセットして有ります
●フレットボードのクリアが剥がれて、想定外のリカバリーが有りましたがリペアの完了です
🌻K2ギターファクトリー
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