カテゴリ:ギターリぺアー
◆Ovation Adamas 1581
ギターオーナー様は、Terada様です YAMAHA L12-5をお届けした際にご依頼を頂きました ◆画像から確認して行きます ●初期のAdamasですが、何故か弦高が高く感じられて弾き難いです ●ナットが交換されている様ですが、エッジ処理がされて無くて指に当たると痛いです ●フレットボードの状態も良好です ●初期型は木製のコントロールノブだったと記憶してます ◆リペア開始して行きます ●1フレットが高い事が弾き難さに直結します ●リペア前の弦高を測定しますと、6E/12Fは2.30mmで、こんなに低かったの? の印象です ●1E/12Fも2.00mmで、受ける感覚よりも低い測定値です ●原因は強度の順ゾリで、最大値は7フレットで0.2mm有ります ●トラストロッドで可能な限り弦高を調整します ロッドの効きが安定するまで音質に手を入れて行きます ●Adamasのピエゾピックアップ【以下ピエゾと表記します】は、偶数弦と奇数弦の2系統に 分かれおり、ジャックもモノラルとステレオに分かれてます 普通のシールドはモノラルジなので、モノラルに差し込みますと偶数弦の音がアンプから出ません 原因を特定して行きます ●ブリッジの溝の加工不良を確認しますと異常は認められませんが、ピエゾ下のスペサーを 差し替えます ●左が純正のスペーサーで右が工房で作ったメイプルのスペーサーです 生音では両者とも差異はそれ程有りませんが、アンプを介しますと純正品は 私の耳には何故か耳障りな音に聴こえて来ます。 メイプルに交換しますと良い感じに変化しますが、音は100%好みですから直ぐに元に戻せます ●同じ高さで作りましたので弦高に変化は有りません メイプルのスペーサーをセットして元に戻します ●弦を外して有りますので、ナットのエッジを修正しておきます 両端の処理がされてませんので当たると痛いです ●全体のシェイプを整えましたので、当たっても痛く有りません ◆ピエゾ不調の原因を特定して行きます ●アンプの左右のミニピンがピエゾからの電気信号線です 外して接点をクリーニングしてテスターで確認しますと、ピエゾの導通に異常は有りませんでした ●ジャックの接点に酸化膜が有りましたので、接点復活剤でクリーニングします ステレオ➡モノの渡りのコネクターに異常は有りませんでした ●結果に異常が有り原因が無い事は有り得ませんので、まさか?と思いステレオ側に差し込むと 正常に作動します。要するにモノとステレオのプレートがそのままで、ジャックだけ入れ替えた と言う事です。ジャクを入れ替えた理由はAdamasを使っているプレヤーの方でしたらお判り 頂けると思います。 【他の方がやった仕事は信用するな!自分で確認しろ!】師匠の教え久しぶりに思い出しました ◆ピエゾが一件落着しましたのでセッティングして行きます ●1フレットのクリアランスは微調整で済むレベルです ●6E/12Fは2.10mmでOKです ●1E/12Fは、1.50mmまで下がりました ●普通は使わないであろうステレオジャックをボディの上側に付けて、下側にモノラルジャックを 付けて有ります ●リペアの完了です 🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年03月28日 19時01分53秒
コメント(0) | コメントを書く |