カテゴリ:ギターリぺアー
◆KOHNO MASARU LUTHIER
ギターオーナー様は、Nakayama様です ブレーシングが剥がれていているのか、出音に違和感が進行して来たので 点検&リペアして欲しいと、23年2月にリペアさせて頂いた【とっちゃん】様の ご紹介で工房にお越し頂きました。 ◆画像から確認して行きます ●日本を代表する名工・河野賢氏の作品です ●優れた工作技術で有る事が一目で感じられます ●バック材は柾目に近いソリッド・ブラジリアンローズウッドです ブラジリアンローズウッドのダイナミックな木目の見栄えは素晴らしいですが 音響的には柾目の方が優れていると承知してます ●サイド材もブラジリアンローズウッドです ◆リペア開始して行きます ノックテストでバック側のブレーシングが剥がれている事が確定してますので 剥がれ箇所を特定して行きます ①バック1番の右です ②バック3番の右です ●確定した箇所から先に接着固定して行きます ①バック1番の右を接着固定します ②バック3番の右を接着固定します ●内部からジャッキアップしてますので、より密着させるため外側からクランプを掛けます 🌻バック側のブレーシングは3本で構成されてました。 ●バック2番の右もノックテストの反響音で、剥離している事は確実なのですが 剥離箇所が特定出来ないため、磁石を使ってピンポイントで場所を特定します ●ジャッキを掛けると正常な反響音が帰ってきますので、この位置で間違い無いです ●サウンドホールの裏側に極薄スクレーパーが僅かに入る隙間を見つけました 以前にマーチンD-45Vと全く同じ状態です 鳴るギターはボディが激しく振動しますので、僅かな隙間でも出音に対して絶大な悪影響が有ります ③バック2番右の両側をタイトボンドで接着固定します ●ノックテストを繰り返して他に剥離箇所が無いか確認します 全体の反響音が金属音に近い音に変わりましたので、異常が無い事を確認しました ●弦を張り戻して【弦はダラダラです】更にノックテストをして異常が無いか確認します 異常が無い事を確認しました ●弦をカットする前に編み込んだ弦を、一旦外してから再セットしますと短くなった分 編み込みが上手く行かない事はご理解頂きたいと思います ●フレットボードもクリーニングしてります ●リペアは完了しましたが、お渡しは接着箇所が完全硬化する、11日以降までお待ちください。 🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年08月11日 07時24分27秒
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