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温羅邪満日記

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2004年01月20日
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今日はいい天気でとても気持ちが良かった。
それも今日までで、明日からはちょっと崩れて寒くなりそうだ。
この頃、庭の木の根元にちょっと小ぶりの白い猫が現れて、じっと潜むようになった。
それは猫の勝手だと言いたいところだが、その辺りは、鳥たちの餌場兼遊び場だ。
もちろん猫もそれを狙ってのことだろうけど。
気が付けば、追い払うのだがまた知らぬ間に戻ってきている。
「パム」もうちに現れた頃は、よくそうやっていた。
この猫もそうだが、「パム」も木に登ってまで、鳥を追いかけていたものだ。

白い小ぶりの猫で思い出したが、年末配達をやっていた時のこと。
ある借家街の一軒に行こうとしたが道が狭くて車がとめられない。
ちょっとはずして、車をとめたらちょうどゴミステーションだった。
時間からしてもうゴミはない。かまわないだろうと思って車から出ようとしたら、そこに一匹の白い小さな猫がやってきた。
ゴミ置き場を見て、そこに何もないので寂しそうな顔をした。
それでも立ち去りがたいのか、そこをうろうろして匂いをかいでいる。
しばらくそうしていたが、座り込んでじっとまるで何かを考えこむような顔をしてその場に留まっている。
見ていた私は急にその猫を連れて返りたくなった。
と言うより、ほっておけないような気がしてきたのだ。
しかし、我が家には猫が二匹もおり、けっこう手を焼いているのを思い出した。
もうこれ以上、猫が飼えるわけがない。
私は諦めて、荷物を持って出かけた。
そこの家は留守だった。と隣の人がちょうど帰ってきて「そこは空家ですよ。」と言った。
「〇〇さんは?」と問うと、「〇〇さんは引っ越しましたよ。」と言う。「どちらへ行かれたか分かりますか。」「いや、知らんね~。」「ああそうですか。ありがとうございます。」
と言ってその場を離れた。
戻って来たときには、もうあの白い猫の姿は見えなかった。





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Last updated  2022年10月29日 17時47分43秒
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