テーマ:尼崎で電車の大事故(183)
カテゴリ:雑感
今回のJRの事故については、あまりにも悲惨な事態に107名の方の鎮魂に繋がらないような発言は控えるべきだと思っていた。
しかし今朝の新聞を見ていると、この事故についての海外での受けとめ方が出ていたので、ちょっと意見を述べてみたい。 いったいに90秒くらいの遅れは遅れとみなさない、あるいは4~5分遅れは日常茶飯事といった実状が述べられている。 どれも日本人の時間への強迫観念を指摘している。 しかし日本人の一人としては、交通評論家の角本良平さんの 「運行の精密さが安全の前提であり、時間の正確さの上に安全が成り立っている」 という考えの方が納得がいく。 そこで思い出すのが、『安全第一・営業第二』という言葉。 これは以前、宅配便大手の企業に短期のドライバーで行ったときに、研修で教わったもの。 なるほど運輸業とはこういうものなのかと思った。 ここの会社は宅急便という新しいビジネスモデルを確立しただけあって、時間指定とかかなり細かい顧客サービスを行っている。 それにもかかわらず、基本にある考えが、『安全第一・営業第二』なのかと、運送業にそれまで一度も携わったことのなかった私は、感心した。 ましてや人を運んでいるJRのこと。 この考えは同じ、いやそれ以上のものだと思う。 常に安全がまず第一で、そのためには時には営業を後回しにさえする。 これが運輸業にかかわるものの鉄則だろう。 今回、JR西日本の垣内社長は、 「原点に立ち返った業務全般の見直しに着手したい」 と、言っておられる。 まさに原点に、『安全第一・営業第二』という考えを置いて、業務を見直してもらいたいと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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