カテゴリ:真面目な問題
今、日本医師会のCMで、
「子供から医療を奪わないために」っていう趣旨のやつ、 やってるのを見たことがある人も多いと思う。 それは本当にその通り。 夜間緊急どころか、 過疎が進むと日中の小児医療すら満足に受けられない場所がある。 以前住んでいた市では、市立病院に小児科なかった。 ええ、医師不足のあおりで。 とりあえず、幸いにも市の外れに住んでいたので、 隣の市(今の市)の小児医療を受けることができたから、 あまり苦労を感じたことはないけど、 元の市の位置によっては最寄の小児医療まで2時間という場所もある。 そういう場所はちょっと医師会の方になんとか尽力してもらわないといけないんだけども。 今住んでいる場所も、田舎とはいえ、 休日診療は町医者といわれる先生達が、持ち回りで受け持ってくれている。 大概、小児科も内科も一緒なんだけど、 うちの市では内科・外科・小児科の3本立てをしてくれている。 夜は、平日は22時まで、土日は夜が明けるまで、 市立病院の夜間緊急センターで 町の小児科の先生達が持ち回りで夜間医療を実施してくれている。 平日の22時過ぎは別の緊急指定病院に行くことになっているし、 (この場合、小児専門の医師が宿直でない場合があるが) 田舎の割には小児医療は最低限サポートしてもらっていると思う。 これは、隣県で男の子が盥回しにされて亡くなってしまった事を教訓にして 整備された制度らしい。 でもね。 この制度に甘えちゃいけないと思うのよ。 というか、今モンスターペイシェントって言われてるけど、 雨が降ったから救急車呼ぶ、とか・・・。 そういうノリで、医療をコンビニ化するのはすごくよくないと思う。 子供から医療を奪わないために、 私達親も、ちゃんと勉強して、 子供を看護する最低限の知識を身につけなくちゃいけない。 例えばね。37度の熱があるのなら、 日中通常の診察時間に病院にいけばいい。 心配なら病院にいくべきだと思う。 乳幼児医療助成制度で、診療費はただだから、 と緊急医療をコンビニ化してはいけないのだ。 夜間や休日の緊急医療は、 「本当に大変な子のために」空けておくことを、 私達親も常に考えていかなくてはいけない。 いつか、自分の子が本当に大変な状態になったときに、 すぐに診察を受けられるように。 今ね、ほとんどの子は病院や助産院で生まれるわけで、 (自宅出産でも助産師さんがつくし) それを考えると、 赤ちゃんが生まれたら、 退院する前に、 病院側がしっかり親に教育して欲しいと思う。 もちろん、新生児期は親もあわてるだろうし、 何か具合が悪くなると、 体が小さいだけにすぐに重篤になることも考えられるんで、 それだったら落ち着いてきた9ヶ月検診の際の指導要項に加えるとか、 いろいろ考えられるとおもうのよ。 それから安易に座薬を使うことの危険性を、 もっと告知して欲しいと思う。 水疱瘡の時は座薬を入れることは命にもかかわる程の禁忌。 そういうケースもあるのだから、 安易に発熱→解熱剤というのはどうかな、と思う。 息子のかかりつけの先生は、 熱は必要だから出ている、という考えの人で、 水分補給できていて、眠れるのであれば、解熱剤は使わない方針だ。 (緊急用に処方はしてくれるけど、ほとんど使ったことがない。) 確かに熱が出るのはいつもと違って辛いだろう。 しかし、何故熱がでているかと言うと、 体の中の菌を殺そうとしているからなのだ。 安易に熱を下げることを続けた結果、 体の弱い子(あるいは成長後も)になる。 ってことで、今まで息子が座薬を入れたのは、 眠れないくらい苦しくなったとき2回程度。 だいたい保冷剤を使って頭、わきの下、足の付け根を冷やしてあげて、 口当たりのよい食べ物を与える。 ちゃんと生きてるし、今、ものすっごい丈夫です。 (肌と鼻は弱いけどねぇ。) けいれんを起こしたり、 水分も取れなくなったりするんなら話は別だけどね。 あ、話を戻して、 子供から医療を奪わないためには、 医師側だけの努力、病院側だけの努力を求めるのではなく、 私達親も節度と最低限の看護能力を身に付けて、 みんなで努力していかないといけないと思う。 自分の子供だけのことじゃなく、 みんなのことを考えることが、 ひいては自分の子供のためにもなるはずだから。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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