2006/06/20(火)14:07
「逢いたくて」
今日はフランス映画、カトリーヌ・ドヌーブ、ウィリアム・ハートの大人ふたりが主演しています。
私シマリスが一番映画を観ていた頃、美女の代名詞と言えばこの方。日本でカツラのコマーシャルにも出てしまったくらいですから。
ウィリアム・ハートも「ブロード・キャスト・ニュース」の頃は、結構はまっていました。
調度アカデミー賞をもらった頃で、一番のっていた頃でしょうか?恋する男をやらせたらこの方の右に出る人はいないと思われましたが、いまは「A・I」でオスメント君のパパ役では・・・
ニューヨークを舞台にした、大人のラブストーリーです。
ドヌーブ扮するファネットはひとり暮らしですが、仕事の後でもひとりで映画を見に行く自立した女性。
ある日、元恋人のフィリップから、ニューヨークのエンパイア・ステートビルの上で逢おうという手紙をもらいます。
仕事でも美術書を完成させるための作品の撮影で、NYに行くことになります。
ところがNYで待っていたのは、現実的な男カメラマンのマットでした。
大人のロマンスとはほど遠い、ふたりの心のすれ違いが描かれていきます。
ファネットは柔軟でオープンな性格ではありますが、常に人を傷つけてしまう面ももっています。
旅行中のホテルで、マットがファネットの体に突然触れる場面がありますが、このあたりの心理が微妙な感じです。
ファネットにとりこの旅は、恋人を捜す旅であり、自分を捜す旅=自分にあった靴を探す旅でもあって。
物語の最後にファネットはフィリップではなくマットに出会うのです。
ファネットが観る映画「めぐり逢い」が重要な意味で出てきます。
もうひとつ、衣笠貞之助監督の「地獄門」を観て、ファネットが日本語を話す場面も。
このあたりがフランス映画らしいかな?と思う感じで、また劇中で絵画を鑑賞する魅力も感じられます。
どちらにしても、今は貫禄の固まりとなったドヌーブたぶん60代にしては、さすがの魅力でした。
好きな矢車草とさくらんぼ。