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テーマ:愛犬のいる生活(77257)
カテゴリ:☆お勉強・・・ナド☆
昨年10/27に書いた初めての見学。の続編です。
書いておきたい、けど、気軽にはかけない・・・ ついつい後回しにしてしまいました。 千葉県動物愛護センター見学に行った時に聞いたお話です。 「愛護」といえば聞こえはいいけれど、 収容施設であり・・・殺処分場である場所・・・ センターは、とっても広い敷地にあります。 立派な建物でしょう? でも、バブルの頃に建てられたもので もういろんな所にガタがきているんだって・・・ センターのスタッフは、20名ほど。 でも、県内各地に業務で出かける事が多いので、 センター内で業務にあたるのは数人だそうです。 昼休みもまともにとれず、かなりの忙しさだとか。 さらに、驚いたことに 日常的な人手不足に嘆く中、草むしりや木の刈りこみなども センターのスタッフが、業務の合間に行っているそうです ・・・もちろん、専門職である獣医師も。 収容されているどうぶつたちのお世話。 県内各地からの苦情への対応。 そして、県内各支所の、収容どうぶつの回収。 ・・・↑こちらが、各収容施設から犬達を運んでくる運搬車。 毎日、3コースを回っているそうです。 また、千葉県では現在も、19箇所での定時定点引き取りをしているそうです・・・ (*平成16年までは80箇所だったのが、縮小されました) 千葉県では、平成19年度頃から ボランティアへの譲渡に力を入れ始めたそうです。 ピンクのリボンは、命のリボン・・・ 引き出し予定の子につけられているそうです。 リボンをつけてもらっても、受け入れ態勢が整うまでは こうやって、収容施設の中にいます。 1日目の部屋・・・2日目の部屋・・・と、他の子と一緒に移動し 最終日の部屋から再び1日目の部屋に戻される生活なんだって。 千葉県では、業者(ペットショップ、ブリーダー等)からの引き取りはしていません。 収容されてくる子たちは、中型の雑種犬が中心だそうです。 いわゆる純血種は一割もいないかな・・・?とおっしゃっていました。 犬用の捕獲箱も見せて下さいました。 放浪犬や脱走犬など、どうしても捕まらないときはこの箱わなを使うそうです。 野生動物の捕獲罠よりもずっと軽いんだって。 床がシーソー式になっていて、どうぶつが奥に入ると 扉がおりる仕組みで、傷つけずに捕獲できます。 この捕獲箱は、相談があれば一般に貸し出しもするそうです。 (運搬は借りる人の責任で・・・) 収容施設の裏手に 運動場付きのきれいな犬舎が並んでいました。 譲渡用の子犬たちの犬舎です かわいい子犬たちが、新しい出会いを待っていました。 千葉県のセンターでは、子犬の譲渡は申し込んでから1~2ヶ月待ちだそうです。 空にそびえる、大きな煙突。 このセンターでは、週に2回の致死処分が行われています。 炭酸ガスでの処置後は、獣医師が一頭ずつ絶命しているのを確認してから、 焼却施設に運ぶそうです。 「致死処分」 センターの獣医さんは、苦い表情でその言葉を説明して下さいました。 ・・・「安楽死ですか?」と聞かれる事があるが、 犬たちの最期は決して「楽」ではなく、苦しそうな様子を見せる事もある。 だから、センターに犬猫を持ち込む人には 「決して-安楽死-ではなく、苦しむ場合も多い」と、説明している。 一頭ずつ注射で、という理想もあるが、実際にそれを行うには (実際に注射をする)獣医師の精神的負担が多きすぎる・・・ と、おっしゃっていました。 なお、センターでの「処分」というと殺処分だけを思い浮かべてしまう 人も多いと思いますが、センターにとっての「処分」というのは 新しい飼い主やボランティアに引き出された場合は「譲渡処分」 元の飼い主が迎えに来てくれた場合は「返還処分」 という風に、いろいろな「処分」がある、との説明でした。 ちなみに、犬の致死処分は「狂犬病予防法」に基づいていると 思っている方も多いと思いますが、千葉県では 「千葉県犬取締条例」という条例に基づき、行われているそうです。 千葉県では、昭和40年代に乳幼児が犠牲になる 犬の咬傷事故が数件発生しています。 昭和45年の乳児咬殺事件では、県の管理不十分が原因であると 訴えられ、多額の賠償金を支払ったそうです。 このような経緯から千葉県では強固な野犬対策がなされたとか。 「不要犬引き取り」に奨励金が設けられ、 引き取り日には大勢の人が犬を連れて列を作った・・・ などという、オソロシイ企画もあったそうです (財源不足で1年程度で廃止) 法律に基づく施設なので、犬や猫を持ち込む飼い主に対して 「助言」はできるけれど「拒否」は許されません。 そんな中で、少しでも状況を改善しようとしている・・・ スタッフやボランティアさんの努力がよくわかりました。 千葉県動物愛護センターでは、月に数回ですが、 一般の見学受付をしているそうです。 センターのロビーには、たくさんの迷子犬ポスターが 掲示されていました。 収容されている犬たちにも、首輪をしている姿が目立ちます。 まず、私達にできる事・・・ 「迷子札」や「鑑札」つけましょう お散歩でいきあう仲間にも、迷子札をどんどん宣伝 迷子札や鑑札、身元のわかるモノを身につけていたら、 おうちに帰れたのに・・・って子も、とっても多いと思います。 せっかく迷子札を付けていても、文字がすり減って 読めなくなっていたら意味が無いから、時々チェックもね 「まさか、うちの子が」 迷子になった犬の家族は、みんなそう思っているかも? うちの子たちも、室内では首輪はしませんが 迷子札のネックレスだけはいつも付けています。 オリジナル迷子札[天使の羽根] ↑小型犬でも邪魔にならない、小さいサイズの かわいい迷子札もありますよ #情報は、H22/10/27現在ですので、変わっている部分があるかもしれません。 また、聞き間違い・解釈間違いなどが混ざっている可能性もあります。 見学に行った個人の感想として読んで頂ければ幸いです。 ↓いつか、あのエントツが「無用の長物」になる日を願って・・・ 応援のぽちっをお願いします お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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