2007/03/15(木)10:25
石田節子さんの書く、着物の本の裏話
『石田節子のきものでおでかけ』を少しずつ味わいながら読んでいます。一番はじめは、つまり第1章は非常に面白かったです。
夕べは第2章を読みました。○○い着物などの撮影の裏話などがでていて面白かったです。おはしょりはふつう斜めになります。しかし本の写真をみると、まっすぐです。あれはやはりどこかで操作をしているとのことです。あちこちつまんで美しく見えるようにしているのだそうです。
撮影の着物は仮仕立て状態。ですから着付けは大変な思いをしているといいます。やっぱりそうだったのね、と再確認しました。
石田さんは補正はしないといってます。何かで、着物を脱がなければならないとき、補正がゴロゴロでてきたのでは、色気も何もあったものではありませんね。タオル1本くらいの補正がいちばんいいように思います。私は着付け学院で買った補正用具で、ウエストを補正していますが、人には見せられません。
「くるり」での着付けでも補正はしないと言ってました。自然な人の形で着るのがいちばんいいのでしょう。
読みすすむうちに季節と着物の関係がでてきて、ためいきがでました。日本人ってなんてこまやかだったのでしょう。でも、それができるのは、武士階級か、金のある商人の家だけだったのではないかしら。身分を問わず、好きなものが着られるいまの時代は幸せだということを再認識しました。