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2008/05/04(日)08:12

(その1)「風林火山 晴信燃ゆ」を観た話

観劇・映画関連話(30)

皆さんは、今年のNHK大河ドラマ「篤姫」、ご覧になっているでしょうか。 私は、申し訳ないのですが、全く観ていません。なぜなら・・・ まだ、昨年の「風林火山」の余韻に浸っているからです。 という訳で・・・ 4月27日(日)、日生劇場へ「風林火山 晴信燃ゆ」の千穐楽を観てきました。 この舞台は昨年の大河ドラマを元に、武田晴信とその守り役・板垣信方との関係を深く描く事に重点が置かれたのだそうで。 もちろん、武田晴信役は市川亀治郎さん。板垣信方役は千葉真一改め、JJサニー千葉さん。 これだけでも嬉しいんですが、さらに・・・ 武田信繁役は嘉島典俊さん。とてもキビキビとした凛々しい立ち居振る舞いと、少し頭を左右に傾けながら喋る、あの独特の台詞回し。 武田信廉役は松尾敏伸さん。大河ドラマの時は確か途中からの登場でしたが、本舞台では全編を通し、その少し神経質そうで芸術家肌の信廉。 馬場信春(教来石景政)役は、高橋和也さん。大河ドラマの時と比べると少し舞台用に抑えた感じで、しかし猛々しく勇ましい信春。 大河ドラマに出演されていた俳優さんがそのまま主役、準主役級の役にキャスティングされ、大河ドラマさながらの演技を見せてくれて、私自身は嬉しくて仕方がありませんでした。 そして、これは観劇を終えて家に帰ってから調べて知ったんですが・・・ 大河ドラマ「風林火山」にも出演されていましたが、今回の舞台「風林火山 晴信燃ゆ」では別の役を演じていた俳優さんもいらっしゃいました。それが、橋本じゅんさん。 舞台では、真剣な演技もしつつ、時々アドリブも入れてお客さんを笑わせ和ませる、そんな気さくな駒井政武(晴信の側近)役を演じていらっしゃいました。 さて、余談ですが・・・ 橋本じゅんさんが大河ドラマ「風林火山」で演じていらした役、お分かりになるでしょうか(分かった方は、相当な橋本さんファンですね)。 ・・・大河ドラマの物語の中盤あたり、武田晴信が信濃攻めで村上義清と何度も戦を繰り返していた頃、武田側についた真田幸隆の妻・忍芽が息子の源太左衛門とともに、村上側についていた幸隆の“実弟”を武田側に寝返る様に説得に行く、という場面がありましたが(「第三十四話」です)・・・ その幸隆の“実弟”、常田隆永を演じていたのが橋本じゅんさんでした。 『あのひょうきんな人、大河ドラマであの気難しそうな常田隆永役だった人か』 いや~、本当にビックリしました。 女優さんたちは、今回の舞台で新たにキャスティングされた方々ばかりだったと思います。 晴信の正室・三条夫人役に、尾上紫さん。晴信、そして側室たちにちょっと冷たい“原作寄り”の三条夫人を、いい意味で“ネチっこく”演じていらしたと思います。 晴信の側室で武田勝頼の生母・由布姫に、坂東三津五郎さんの長女・守田菜生さん。『この舞台が女優デビュー作』 そうとは思えない程、気丈な由布姫を熱演されていたと思います。 大河ドラマでは出番が少なかった晴信の側室・於琴姫に、大和田美帆さん。この舞台では、結構出番が多かったですね。明るくて朗らかな於琴姫を好演されていたと思います。 この舞台では、主役の市川亀治郎さんが「武田晴信」と「山本勘助」の二役に挑戦する、という点でも話題になっていました。 そして、劇中に流れる音楽・・・ 千住明さんが大河ドラマのために作曲したあの曲の数々が、ほとんどそのまま使用されているではないですか いや~、大感激でした。 (“その2”に続きます。え~、一週間以内のどこか“偶数日”にUP予定です・・・)

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