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Jun 12, 2007
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カテゴリ:ウェディング
披露宴で、恩師からのサプライズ。


高校時代の恩師に主賓の挨拶を頼んだところ、なんと当時の学級日誌を持ってきて、私の書いたものを読み始めました。

そんな日誌の存在すら記憶になかったので、かなり動揺…。

新学期になってやる気満々の私。
でも2か月後には、無気力に…。

と当時の私は書いていたようです。
たった2か月でこの変わりよう。

結婚式のスピーチなので、終始褒められるのかと思えば、きっちりと落としていただきました。
笑いはとれたみたいなので、まあいいか…。


で、その後。
サプライズはまだまだ続きます。

恩師は1冊の本を取り出し、朗読を始めました。

 
  祝婚歌         吉野 弘


  二人が睦まじくいるためには
  愚かでいるほうがいい
  立派すぎないほうがいい
  立派すぎることは
  長持ちしないことだと気づいているほうがいい
  完璧をめざさないほうがいい
  完璧なんて不自然なことだと
  うそぶいているほうがいい
  二人のうちどちらかが
  ふざけているほうがいい
  ずっこけているほうがいい
  互いに非難することがあっても
  非難できる資格が自分にあったかどうか
  あとで 疑わしくなるほうがいい
  正しいことを言うときは
  少しひかえめにするほうがいい
  正しいことを言うときは
  相手を傷つけやすいものだと
  気付いているほうがいい
  立派でありたいとか 正しくありたいとか
  無理な緊張には 色目を使わず
  ゆったり ゆたかに
  光を浴びている方がいい
  健康で 風に吹かれながら
  生きていることのなつかしさに
  ふと 胸が熱くなる
  そんな日があってもいい
  そして
  なぜ胸が熱くなるのか
  黙っていても
  二人にはわかるのであってほしい



とても素敵な詩。
感動しました。

恩師が国語の教師だったこともあるかもしれませんが、
朗読をきくのも心地よく、そして心に残りました。

恩師とは高校卒業後も、時々飲みに行ったりもしたことのある仲の良い(失礼かな…)先生です。
もちろん尊敬もしています。

そんな先生に私たちの結婚式に来ていただけたこと、そして何より私たちにとって、とても大切な日にこのような素敵な詩をプレゼントしてくださったことが本当に嬉しかったです。


私は、この詩の作者、吉野弘さんを今まで知りませんでした。
今度、吉野さんの他の詩も読んでみたいな…。













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Last updated  Jun 13, 2007 12:34:11 AM
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