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ドラえもん映画の意外な裏話?

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ドラえもん映画の意外な裏話?


2004年の「ワンニャン時空伝」で25周年を迎えるドラえもん映画。これまで多くの笑いと感動を呼んだこの映画シリーズには、あまり知られていないいくつかの裏話が存在する。その一部をご紹介しましょう。


1998年公開「のび太の南海大冒険」

この作品は藤子・F・不二雄先生没後作品の1作目であり、原作の短編「南海の大冒険」を基に作られたのだが、この映画には有名人が多数出演しているのだ。しかも、その有名人が演じているキャラはみな英語をしゃべっていた。
英語をしゃべっているのは、ドラえもんがホンヤクコンニャクを使用する前の状態を表すためであるのだが、実際の英語を使って話すというのはこれが初めてである。(ちなみにドラ映画史上初めて外国人声優も起用していた。) んで、その英語をしゃべっていたキャプテンキッド、ベティ、ジャックを演じていたのは、江守徹、早見優、マッハ文朱(元女子プロレスラーで「マルサの女」シリーズに出演)の面々であった。しかも、この3人はみな英語は達者である。(江守さんはスマステで英語披露してるし、早見さんといったらアメリカンキッズだし、マッハさんはロサンゼルス在住らしいし)もしかして、英語が上手いという理由で起用されたのだろうか?
しかし、ゴンザレス、パンチョというキャラも英語を話していたが、演じていたのはなんと林家木久蔵(「笑点」でおなじみ)・こぶ平であった。うーん、こいつらは英語話せたかなあ?まあもっともセリフは「What’s this?」などという簡単な英語だったけど。(ちなみにこの他にも悪役のキャッシュ役で上條恒彦さんが出演しているが、英語は喋らなかった)
いずれにせよ、ドラえもん映画史上最多の有名人出演となったこの作品だが、藤子F先生没後を契機に、この映画から有名人起用をドラ映画の新しい基軸として考えていたようだ。(もっとも次回作では、有名人の起用はなく、2001年の「翼の勇者たち」でまた復活するのだが。)そしてこの映画の主題歌を歌ったのは、何と吉川ひなの。しかもOPまで歌ってしまった。これにはドラ映画ファンには不評で、最低主題歌と挙げる声も少なくなかった。さらに作品自体の出来も悪く、史上最低の作品としてこの作品を挙げるファンもいる(私もその中の一人)。にもかかわらず、ドラ映画史上最高ヒットをとばし、98年度の文化庁メディア芸術祭アニメ部門優秀賞、毎日映画コンクールアニメ映画賞を受賞した。なんでだろう~、なんでだろう~、なんでだなんでだろう~。

(補足裏話)ちなみにこの映画以外にも、有名人が出演しているドラ映画がある。1985年公開の「宇宙小戦争」では悪役のギルモア将軍役に八名信夫さすがは悪役商会。2001年公開の「翼の勇者たち」には、知念里奈と森繁久弥が出演。2002年の「ロボット王国」では、コニック役にKONISHIKI、ジャンヌ役に新山千春。2003年の「ふしぎ風使い」では、ゆずの二人が出演。またテレビ放送では、過去に渡辺美里やV6の森田剛も出演していた。



1999年公開「のび太の宇宙漂流記」

この作品はドラえもん映画の記念すべき20作目の映画で、主題歌を当時超人気グループだったSPEEDが歌ったことで話題になった。さらに、作品中に登場するメカのデザインを、「聖戦士ダンバイン」のメカデザインを務め、SFアート界の第一人者である宮武一貴氏が担当したことでも知られる。同時上映には「のび太の結婚前夜」「ザ・ドラえもんズ」が公開された。
この映画ではもうSPEEDばかりが目立っていたような気がしないでもない。というよりはむしろ、SPEEDは完璧にドラえもん映画の広告塔として使われていた。やはり収入UPを狙ったものだろう。とにかく、SPEED効果は絶大なもので、SPEEDが登場してインタビューを受けたときの1時間スペシャル番組の視聴率は、なんと20%を超えていた。その後、テレ朝はとにかくSPEEDを持ち上げるわ持ち上げるわで、この年の3月26日放送の2時間スペシャルでは、どういうわけか(20周年を振り返ってというのが理由らしいが)、ドラ映画主題歌ベスト3(ドラえもんとのび太がそれぞれベスト3を挙げる形式)をやって、のび太の一位にSPEEDを挙げていた。その後、SPEEDも出席していた映画初日の舞台挨拶の模様が放送され、4月5日の1時間SPでも、舞台挨拶の模様が放送されていた。やはり視聴率狙ったか・・・。
そんな中、映画公開1週間前になって、とんでもないニュースが飛び込んできた。なんと、昨年主題歌を歌った吉川ひなのが、SHAZNAのボーカル、IZAMと結婚してしまったのだ。このニュースはドラ映画にも影響。ひなのIZAMの結婚は、ドラえもん映画宣伝の一環ではとも噂されたらしい。だって、同時上映が「結婚前夜」じゃあねぇ~。
それはともかくとして、公開初日の舞台挨拶でも、ワイドショーはまだ中高生の女子たちに「結婚」のことを聞くわ聞くわで、思わぬ方向に。ちなみに大山のぶ代、「本物を見つけるまで、結婚するな」と一言。なんとも意味深。
そんなわけで、結構芸能人で目立ってしまった今回のドラ映画だったが、その半年後に、やっぱりといってもいいかもしれんが、ひなのとIZAMはスピード離婚。っていうかもうドラえもんファンの恥!面目丸つぶれ!
しかし、それ以上に、その約一週間後に信じられないような出来事が・・・・。SPEEDが解散を発表しちゃったのである。この1週間で、ドラ映画主題歌を歌った面々が、ワイドショーを騒がしてしまったのである。なんて複雑なことか・・・・。

(補足裏話)ちなみに、SPEEDをのび太一位に挙げていた映画主題歌ベスト3の2位以下は、のび太3位にブリキの迷宮主題歌「何かいいこときっとある」(歌・島崎和歌子)、ドラ3位に日本誕生主題歌「時の旅人」(歌・西田敏行)、のび太2位に南海大冒険主題歌「ホットミルク」(歌・Y.H)、ドラ2位に宇宙小戦争主題歌「少年期」(歌・武田鉄矢)、ドラ1位にねじ巻き都市冒険記主題歌「Love is you」(歌・矢沢永吉)。



2000年公開「のび太の太陽王伝説」

ドラえもん誕生(厳密に言えば、ドラえもんの連載開始から)30周年記念作品として公開されたこの映画。OPの「ドラえもんのうた」を、なんとあのウィーン少年合唱団が歌ったことで話題になった。(それも日本語で。「あんな夢こんな夢」が「あんな嫁こんな嫁」に聞こえたり、「ドラえもん」が「ドラいもん」に聞こえたりと、今思うとよくこんなの起用したなあと思う。)マスコミはウィーン少年合唱団の新しい試みとして伝えていたが、実は映画公開当時、ウィーン少年合唱団の日本公演が行われており、テレビ朝日がその後援にまわっていた。そのため、その宣伝の一環として起用されたのではという噂もある。

そして、この映画にはゲストとして豪華人気声優が続々出演。のび太と同じ顔をしたティオ王子役には、『新世紀エヴァンゲリオン』碇シンジ、『幽遊白書』蔵馬役など多くの人気キャラクターを演じた緒方恵美。ティオ王子に仕える少女、クク役には『ポケットモンスター』カスミ役で知られる飯塚雅弓。さらにカカオ役には、のちに『機動戦士ガンダムSEED』キラ・ヤマト役を務める保志総一朗が出演。いわゆる「ドラえもん」世代が、「ドラえもん」を作り上げる時代になったことを感じさせた今回の声優陣であった。(ちなみに、緒方さんの演技には、大山さんはじめレギュラー声優陣、大絶賛していたそうだ。)

しかし、その一方で、密かにこの人気声優も出演していた。『機動戦艦ナデシコ』ホシノ・ルリ役の南央美と、『ラブひな』成瀬川なる役で知られる堀江由衣である。この二人の出番はというと・・・・南さんは子供役で、堀江さんは少女役で出演。いずれも出番は、90分のうち、わずか1,2分程度(合計で)・・・。たったこれだけの役に、わざわざ人気声優を起用するとは・・・・いや、というより、こんな役をよく引き受けたものだなあ、彼女たちは・・・・。やはり「ドラえもん」だからこそできるのだろうか???

ちなみに、この映画には、碇シンジVSキラ・ヤマトの対決が見られます。エヴァ、SEEDファンは必見だ!!(笑)


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