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カテゴリ:小説
話題作「KAGEROU」の発売まで1週間となりましたが、この期に及んで「まだやるの?」と言わんばかりの販促運動が展開されてネット世論をはじめ現実社会も呆れ顔です。
スポーツ報知によると・・・ 「第5回ポプラ社小説大賞」で大賞を受賞した俳優・水嶋ヒロ(26)が、約500万円相当の書籍を10月の記録的豪雨で被害を受けた鹿児島・奄美大島に寄付したことが6日、分かった。 同社の坂井宏先社長によると、水嶋が自分の名前が表に出ることを望まなかったため、ポプラ社として贈ったという。「本当に純粋で純潔な方ですよ」と同社長は話した。 だ、そうです。本人もブログで 「僕が自ら寄付をしたいと公言してしまうことは、果たして良いことなのだろうか? 表向きにやるより、陰に身をひそめながら理想の形で支援させていただく方がいい」 と意味不明な供述をしており(ry なんていうか、最近の若者は「ブログに乗せる」=「全世界に公表」ということが良くわかっていないみたいです。 さて、今回の騒動で皆さんが混乱しているのは「誰が何をした」というのが非常に分かりにくいというところでしょう。 肝心なのは原資です。今回の500万円というお金を誰が出したのかで考え方は変わります。 まず、水嶋ヒロサイドのお金だった場合は「普通にいい話」です。寄付の仕方に異論はあるかと思いますが、作家として本を寄贈したのは素晴らしい事です。しかし、島の子供たちは「ブリーチ」や「ワンピース」が読みたかったでしょうに・・・そこが残念です。何故集英社に話を持っていかなかったのですか?そのほうが何倍も喜んでもらえたと思いますよ。 次に、ポプラ社サイドのお金だった場合は問題が残ります。辞退した賞金の一部だった場合は、本当は受け取っていた事になり世間様に嘘をついた事になります。賞金で無かった場合はもっと問題です。作家先生ともあろうお方が「俺、寄付したいからお金出して」などという恥知らずなお願いをお世話になっている出版社にするということが信じられません。出版社も「コイツのお陰で43万部のも売れたから、少しぐらい言う事聞いてもいいか」と考えたかも知れませんが・・・。 何はともあれ寄付行為をこの時期に発表すること自体が「宣伝乙」と叩かれることは十分に予想できたと思うのですが、ポプラ社の広報は何をやっているのでしょうか? これ以上のイメージダウンを避けるためには「誰がお金を出したのか」と「何故、現金ではなく書籍なのか」を説明する事だと思います。このブログをポプラ社の社員がご覧になっていたら、是非お願いします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年12月08日 13時23分26秒
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