自然のたまて箱

2011/02/18(金)17:04

1984年と1Q84年

里山での読書(24)

村上春樹 『1Q84』を読み終えてこの人の小説はいつも不思議な時空へ僕を誘う。1984年であって、そうでない1Q84年。読み進めながら??…疑問符が湧き、不可解で気持ちがざわついてくる。そのおぼつかなさは不愉快でない。だから先へ先へと読むことを急き立てる。読了すると心は、その不思議な世界に置いてきぼりにされてしまう。暫く余韻に浸ってからうつつに戻ると、彼の不思議な世界の不可解さだけが僕の記憶の中に、もう一つ重なって残される。 

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る