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カテゴリ:ちょっと怖いかも
題名 「お母さんと一緒」
「お母さんの傍が一番好き何時も一緒、でも本当は来年から 幼稚園だから少しの時間離れていなければならないかな 寂しいけどお友達が沢山出来ると良いな今から楽しみ。 お父さんが帰って来た、お出迎えしたいけどこの頃二人共 変なのよ私が話しかけても返事もしてくれないし、お母さんや 私の顔も見ないで御酒ばっかり呑んでるの。 お母さんもお父さんが帰って来ても私を連れてお父さんの 後ろに立っているだけ、どうしてかなリビングから押し殺した ような嗚咽が聞こえる。 「どうして俺一人残して…」 「そっと覗いて見るとお父さんは、お母さんと私の写真に向かって 泣いている、どうしてかな。」 「お前達を殺した犯人が何処かで生きているかと思うとたまらない 俺が必ず探し出して同じ目にあわせてやる。」 そう言うと又お酒を呑む「お父さんそんなにお酒ばかり呑んじゃ 身体を悪くするわ、お願い止めて。」 でも私の声は届かない「何時だったかしら隣の小父さんが お母さんにお金を借りに来たけど、お母さんが断ったらポケットから ナイフを出してお母さんと私を何回も刺したの、そうよ隣の小父さんが 私達を殺したのネーお父さん痛かったのよ、あ~声が出ないわ。」 その時チャイムが鳴りお父さんが部屋の中に連れて来たのは 隣の小父さんだった。 「まったく酷い事をする奴がいるもんだ、しかしあれからもう二年 犯人は憎いが貴方もソロソロ立ち直らなくては、警察は何か言ってきた のかね。」心配そうに言いながら持って来た酒を開けた。 いつの間にかお母さんもお父さんの隣に立って 「貴方この人が私達を殺したのよ。」一生懸命訴えているのに 声が届かない「死んでしまったら何も出来ないのね、悔しい犯人が 目の前にいるのに、貴方気がついて。」隣の小父さんは「矢張り一人 暮らしのせいか部屋の中がひんやりしますな。」などと言いながら 少しお酒を呑んだだけで帰っていった、その後お父さんは御飯も 食べずに寝てしまった。 「きっと偵察に来たのよ。」お母さんは青白い顔に殺された時 付いた傷から血をしたたらせ「あ~悔しい何も出来ないなんて、 犯人が捕まらなければ私達このまま悲しいお父さんの姿を見続けなければ ならないのよ、あ~恨めしい。」 いくら二人で思っても一風の風さえ吹く事はなかった、何時までも お母さんと一緒。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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