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ホラー、近未来、童話、独り言

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2007年11月07日
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カテゴリ:ちょっと怖いかも
 毎日起きる悲惨な交通事故、自分だけは大丈夫だと思っていませんか?でも今時自分は気を

つけていても貰ってしまう事故も多いのです、女は只普通に歩道を歩いていただけ其れなのに

正面から居眠り運転をしていた車に撥ねられ、全治三ヶ月の重症を負ってしまった。

 骨折や内臓損傷等は時が経つにつれ回復に向かっていたが、致命的な後遺症が残ってしまった

其れは目、角膜損傷により移植手術を受けない限り闇の住人となってしまたのだ家族は元より

本人の嘆きは傍で見ていられない、微かな望みを託し角膜を戴けるよう登録はしたが医師の話では

「望みは薄いので早く闇の世界に慣れるよう努力された方が…」気の毒そうに言う。

 然し神は女を見捨てなかった、一ヵ月後に角膜提供者が現れたのだ提供者の名前等は明かされ

なかったが本人も家族もまるで蜘蛛の糸を昇り切ったような歓喜に包まれた。

 手術が終わり包帯を取るまで女は闇の中で様々な光景が浮かんで来るのを見ていた、見た事もない

街並み、会った事も無い人々、角膜の持ち主が見せる光景とは聞いた覚えがある多分そうなのだろうと

深くは考えなかった、いよいよ包帯を取る日が来た一番に医師や看護師の顔がハッキリと見える

朝日が眩しい、見えるとはこんなに嬉しいものなのだと感激して涙が頬を伝う。

 次に夫の顔を見た途端悲鳴を上げた「此の男が私を殺したのよ、早く捕まえて。」

男は妻が入院中援助交際をしていたが、其れをネタに強請られ殺してしまった其の女の角膜が

妻に移植され恨みを晴らすとは思いもせず…

妻の複雑な心境…






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最終更新日  2007年11月07日 19時48分25秒
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