こんなに、遠くへ来たもんだ!
水不足が信じられないくらいの土砂降りの中、パパが帰ってきました。バイクで帰ってきたのですが、いつも羽織ってる雨合羽がありません。当然・・・・・パパはびしょぬれ状態。今日は、いつものパパと違っていたのです。門を開けて、いつもならきちんと閉めるのですが、よほど慌てていたのでしょう、門は開いたまま。当然私は、外へ飛び出していました。カミナリが怖くて、いつも飛び出しては叱られるのですが、今日のパパは怒るどころか、私には気づかず、傘をさして家を出ました。どこへ行くのでしょうか?パパは私が付いて来ている事にやっと気が付いたようです。心配そうに、何度も振り返っていますが、どんどん歩いていきます。なにか、悲しそうな目をしています。なんども、「ついてくるな!」と振り返りますが、私は、帰っても門が閉まっているので中に入れないのです。こうやって、パパに付いて行く以外方法がないのです。雨は激しさを増し、車はひっきりなしに走っていきます。とうとう、こんな遠い所までやってきました。駅までついて来ちゃいました。パパは、ホームまで入っていきましたが、駅にはたくさんの人がいて、ホームまで入っていく勇気が有りませんでした。パパは電車に乗り込み、遠くへ行ってしまいました。雨は止みそうもありません。身体はびしょぬれ・・・・。帰るしかありません。こんな遠くまで来た事はないのですが、犬の嗅覚はたいしたものです。来た道を、ゆっくりと戻る事にしました。雨は激しく、車の数は増すばかり。車に撥ねられないように、周りを見渡しながら、ゆっくりと戻ったのです。後で聞いた話だと、パパは飲み会に出かけて行ったそうです。ママに電話がかかってきて、私が無事に帰ってきたのか、聞いてきたそうです。私のことを心配してくれてたのですね。今日は、私の冒険話でした。いつも家のまわりだけの生活でしたので、違った世界を見れて、少し・・・・ちょっとばかり嬉しかったです。でも・・・・・怖かった。