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クルマに対する恐怖から……警察官が拳銃を使用する理由
警察庁は3日、容疑者の抵抗などに危険を感じ、警察官が拳銃を使用したケースが2002年度は54件に達し、過去5年間では最多となっていたことを明らかにした。2001年12月の拳銃取扱規範見直しにより、予告なしの発砲を事実上認めるなど、拳銃の使用抑制が緩和されたことが大きいという。 警察庁の調べによると、昨年1年間に警察官が捜査中に拳銃を「使用した」と認定されるケースは54件あった。内訳は「拳銃を構えた」が最多で24件、「威嚇射撃の実施」が20件、「容疑者へ向けての発砲」が10件だった。牽制を目的とした射撃姿勢を取ったことは2001年比で2.7倍、威嚇射撃は同1.7倍となっており、確実に増加している。 また、拳銃使用の理由としては「自分や同僚の警察官に対し、容疑者の抵抗によって危害が加えられる恐れがあった」がという理由が100%を占めており、脅威の理由として「クルマが突っ込んできた、ぶつかってきた」が32件、「刃物で襲われそうになった」が11件、「バールを振り回された」が4件、「拳銃を向けられた」が3件だった。 射撃した結果、弾丸が命中するなどして容疑者が死亡したケースは2件あり、いずれも逃走中の容疑者がパトカーに向かって突っ込んでくるのを阻止しようとした結果として起きている。重軽傷者は9人いた。 警官が拳銃を使用する事態に至るケースは、特に悪質な事件と認識されることは変わらないが、54件中、現場で逮捕までに至ったケースは35件。一旦は逃走を許したものの、その後の捜査で逮捕したケースは10件あったが、残る9件は発砲した弾が車体などに命中したが、犯人は健在でそのまま逃走するなどして未解決だという。 テロ警戒中の機動隊車両、暴走族襲撃に対処できず 2日未明、沖縄県浦添市内の国道58号線で、イラク侵攻に伴う米軍基地の警戒任務のために近畿管区警察局から派遣されていた機動隊の車両5台を暴走族グループが襲撃。ドアなどを破壊して逃走するという事件が起きた。沖縄県警では公務執行妨害容疑で逃げた暴走族グループの行方を追っている。 沖縄県警・浦添署の調べによると、事件が起きたのは2日の午前1時20分ごろから40分ごろに掛けてだったという。イラク侵攻に伴い、米軍基地へのテロ行為を警戒するために近畿管区警察局から派遣された機動隊の車両が2グループに分かれ、国道58号線をクルマ数台ずつでパトロールしていたところ、付近を往復するように暴走していたバイク十数台を連ねた暴走族グループから突然襲撃を受けた。 暴走族グループは機動隊の車両を取り囲むように接近し、ドアやミラーなどを蹴って破壊する行為を繰り返した。襲撃は2グループとも受けており、このうちの1グループは逃走する暴走族を追跡しようとしたが、現場の道路に詳しくないため、側道に逃げ込んだ段階で追跡を断念したという。 沖縄県警では公務執行妨害容疑で逃げたグループの行方を追っているが、この日は事故死したメンバーを追悼することを目的とした大規模暴走が予告されており、県警も警戒を強めていたが、独自の行動をしていた機動隊の車両が襲撃を受けたことに対するショックは大きく、襲撃犯の割り出しに全力を挙げている。 暴走族を脱退しようとした少年に30分間の暴行---8人を逮捕 静岡県警は3日、暴走族を脱退しようとした16歳の少年に対し、「けじめを付ける必要がある」ということを口実に集団で暴行を行った暴走族グループの少年8人を傷害容疑で逮捕したことを明らかにした。暴行を受けた少年は意識不明の重体となっている。 静岡県警・新居署の調べによると、事件が起きたのは2日の午後11時ごろだという。静岡県新居町のパチンコ店駐車場で同町を拠点に活動する暴走族のメンバー8人が、このグループを脱退しようとしていた16歳の少年に対し、殴る蹴るの暴行を約30分に渡って繰り返した。 少年の意識が無くなっていることに気づいたメンバーの1人が少年の自宅に「倒れて意識がない」と電話を掛け、駆けつけた父親が消防と警察に連絡した。少年は病院に収容されたが、頭に強い衝撃を受けたことが原因で生じる急性硬膜下血腫で意識不明の重体となっている。 警察では現場にいた8人が暴行の事実を認めたため、傷害容疑で逮捕して取り調べを進めている。メンバーの1人は「(殴られた少年が)暴走族を抜けると言ったため、けじめを付けることが必要だという理由で殴った」などと供述しているという。少年が地面に倒れた後もメンバーの数人は数度蹴るなどしており、警察では悪質な暴行事件と断定し、メンバーを厳しく追及していく方針。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2003.04.03 23:30:24
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