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VWの大株主にアラブ首長国連邦アブダビ首長国
独フォルクスワーゲン(VW)は4月30日、アラブ首長国連邦のアブダビ首長国が大株主になる、と発表した。同国は10%程度の出資をする予定で、第2位の大株主となる。VWの株価は業績不振により低迷しており、敵対的買収を避けることが狙い。 同社の現在の筆頭株主は約20%の株式を保有しているドイツのニーダーザクセン州だが、他の企業は同州が保有している株式数よりも多く株式を取得できないという、いわゆる“フォルクスワーゲン法”が、これまで同社を敵対的買収から守ってきた。 しかし同法はEUの資本移動の自由の原則に違反するため、年内にも廃止されることがほぼ決まっている。このため同社が買収にさらされる危険が増しており、新たな出資者を探す必要があった。ドイツ政府やニーダーザクセン州政府は、今回のアブダビの出資計画を歓迎している。 VW第1四半期決算…87%減益 独フォルクスワーゲン(VWグループ)が4月30日に発表した第1四半期(1-3月期)決算は、ユーロ高と欧州の景気低迷が響き、純利益は前年同期比で87%減の2600万ユーロ(34億円)となった。 同社全体の販売台数はアウディ『A6』などの新型車を投入したおかげで、同4.6%増の127万3000台となり、全体の売上高は同6.0%増の219億4700万ユーロ(2兆8750億円)となった。 しかしユーロ高と欧州景気の低迷に加えて、新型車の販売促進費がかさんだこともあり、営業利益は46%減の3億2900万ユーロ(430億円)、純利益は同87%減の2600万ユーロ(34億円)となった。 同社は、今年度の通期決算での営業利益で昨年度の25億ユーロ(3275億円)を超えることを目標としているが、達成は容易ではない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004.05.03 17:55:29
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