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2010.11.26
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カテゴリ:読んだ本
2001年11月 新潮社より

広大なアフリカのサバンナで、巨象に狙いをさだめ、猟銃を構える一人の男がいた。
恩地元、日本を代表する企業・国民航空社員。エリートとして将来を嘱望されながら、
中近東からアフリカへと、内規を無視した「流刑」に耐える日々は十年に及ぼうと
していた。人命をあずかる企業の非情、その不条理に不屈の闘いを挑んだ男の運命―。
人間の真実を問う壮大なドラマが、いま幕を開ける。

(上巻表紙裏 紹介文より)

パキスタン駐在を終えた恩地を待ち受けていたのは、さらなる報復人事だった。
イラン、そして路線の就航もないケニアへの赴任。会社は帰国をちらつかせ、
降伏を迫る一方で、露骨な差別人事により組合の分断を図っていた。
共に闘った同期の友の裏切り。そして、家族との別離―。焦燥感と孤独とが、
恩地をしだいに追いつめていく。そんな折、国民航空の旅客機が連続事故を起こす…。

(下巻表紙裏 紹介文より)


1985年8月12日に御巣鷹山に落ちた日航ジャンボ機墜落事故をモデルとした話で、
2009年10月に、渡辺謙の主役で映画化されたもの。
テレビで映画の宣伝を見て、読んでみたいと思っていました。

読み始めてびっくり、いきなりアフリカで象を撃ってるんですよ。
ええ?飛行機は?(゚∇゚;)

主人公は恩地元(おんち はじめ)、国民航空の社員。
真面目で有能な恩地は、将来の出世が期待できる部署で働いていましたが、
1961年に国民航空労働組合の委員長に任命されてしまいます。
しかもそれは恩地が自分の仕事に専念したいと断わったにも関わらず、
勝手に任命して、告知されたものでした。

断り切れずに、仕方なく1年だけという約束で委員長に就任する恩地。
持ち前の正義感で、空の安全を目指すため、そのためには労働者の待遇改善が必要と
会社側に真っ向から交渉するりっぱな委員長となるのです。

社員達は恩地の下で結束。
かなりの待遇改善が図られ、恩地は社員達から深く感謝・尊敬されます。
しかし、その働きが仇となって、恩地は会社からは憎まれ、
アカ(共産主義者)のレッテルを貼られたあげく、委員長の任期が切れたところで
パキスタンのカラチへと左遷させられてしまいます。

国民航空では、内規で僻地への赴任は最高2年までと決められています。
気候が厳しく衛生状態が悪いため、社員の心身の状態を気遣ってのものですが、
恩地の場合は報復人事であるため、その後もイランのテヘランやケニアのナイロビなど
条件の悪い土地を転々と赴任させられ続けていきます。

会社は、会社の言いなりになる新組合を立ち上げ、新組合に入らなければ待遇を悪くすると
脅しをかけて、社員達を新組合に引き抜いていきます。
これにより力を失ってい旧組合。
恩地だけでなく、恩地と共に戦った旧組合の仲間達も差別を受け、
日の当たらない場所で飼い殺しにされていきます。

アフリカ編では、そうした会社の不条理と、
心身ともに荒ませながらも、それに屈しない恩地の姿を描いています。
狩りにのめり込むのも、恩地のそうした荒れ狂った心情の表れだったようです。

読みながら、いろいろ考えさせられました
恩地は妻子のある身で、妻子を赴任地へ呼び寄せていることもあるし、
単身赴任のこともある。
妻・りつ子は恩地の信念を尊重してくれていますが、つらい日々を送っています。
そうした苦労を妻にかけ続ける自責の念もありますが、
自分を信じて日本で会社の非道に耐えている仲間達を裏切ることはできないと、
恩地は会社に形だけでも謝ることも、退職することもできない。

私が恩地の妻だったら…とか、新組合への加入を求められた一社員だったら…とか
いろいろ考えた時、きっと踏ん張れないなあと思いましたよ。
仲間の信頼も、苦しい枷にしか思えない。

やがて、そうした会社の利益優先の姿勢が、事故という形で現れてくるのです。
アメリカでの着陸トラブル、インドやロシアでの墜落事故と続いてくるのですが、
どれも避けられなかった天災ではなく、怒るべくして起きた事故という印象。

こういうのを読むと、飛行機に乗るのが怖くなりますね。
まあ、乗る機会もほとんどないですが。
日航ジャンボ機墜落事故が起きたのが17年前。
人々の記憶・関心・反省が薄まるには十分な時間が経過していて、
かつ、この不景気による値下がり競争。
安全は本当に確保されているんだろうか?

次は御巣鷹山編です。
いよいよと思うと、興味深くも怖くもありますね。


以下、ネタバレを含みますのでご注意ください。


 




話の流れがドラマチックなので、そちらばかりに目が行って、
強く印象付けられるキャラクターがあまりいない印象ですが、何人か上げてみます。

一番にくたらしい(笑)のが、八馬労務部長。
恩地の前に組合委員長だった人で、恩地を勝手に委員長に指名しムリヤリ就任させて
おきながら、自分はさっさと会社側に付き、恩地をイジめまくっています。
委員長時代には、もちろん会社の意を汲む御用組合のリーダーとして存在。
もっと偉い人で悪い人もいるんですが、虎の威を借る風情なところが憎らしさ倍増。

残念なのが、恩地の同期入社で、組合時代には協力して戦った行天(ぎょうてん)。
ずっと仲間として正義感も持っていたのに、恩地がカラチへ飛ばされることになった時、
組合潰しのために取り立てられた堂本(常務だったかな?)に
「恩地くんは社長とこっそり会って話を付けているのさ」と囁かれ、
恩地への信頼が揺らぎ、結局会社側に寝返ってしまった人。
敵側の人に何を言われても、まず恩地に問いただせばよかったのに、
なんで?って感じでした。
その後、順調に出世を続けていますが、今後どうなるのかな?

カッコいいと思ったのは、テヘラン勤務の時の支店長・島津。
あだ名が「侍支店長」で、口数の少ない九州男児で古武士の風格って
イメージは鬼島津ですね。(^^;
決断力・判断力に優れ、情に厚い。
不遇な流刑生活を続ける恩地の、唯一よかった時代を作ってくれた人です。
でも、そういうところがやはり会社から嫌われて、日本への帰任命令ではあったけど
小さな関連子会社の役員へと、力が発揮できない場所へ異動させられてしまったのでした。

人の印象はそんな感じです。





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Last updated  2010.11.26 19:11:24
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