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カテゴリ:読んだ本
2011年01月 光文社より
メッシー、アッシー、ミツグ君、長方形の箱のような携帯電話、 クリスマスイブのホテル争奪戦。 あの頃、誰もが騒がしくも華やかな後継機に踊っていました。 時が経ち、歳を取った今こそ振り返ってみませんか。 東野圭吾が多彩な技巧を駆使して描く、あなただったかもしれない誰かの物語。 名作『秘密』の原型となった「さよなら『お父さん』」ほか全8編収録。 (裏表紙 紹介文より) 短編集で、収録されているのは以下の8話。 シャレードがいっぱい レイコと玲子 再生魔術の女 さよなら『お父さん』 名探偵登場 女も虎も 眠りたい死にたくない 二十年目の約束 紹介文に、なつかしのバブル時代を振り返ってみませんかとありますが、 時代を感じさせる話は最初の2話くらいで、他はそうでもなかったです。 ミステリーというよりは、星新一を彷彿とさせるショートショートという感じ。 東野圭吾は短編より長編の方がおもしろいと私は思っているのですが、 この本は特に東野圭吾を感じさせるものもなく、ただの暇つぶしでしかなかったです。 後書きに「言い訳」と題して作者本人が書いている通り、 自分でもあまり出来が良くないと思っていたとか、出版社が倒産したとかの事情で 行き場がなくなっていた話達を「訳あり物件」として集めたものだそうです。 うん、道理で。 バブルを楽しめたのは「シャレードがいっぱい」くらい。 「レイコと玲子」は時代が関係する話ではないですが、登場人物のバッグが 『ポシェット』と表見されていて、今は聞かないよなあと時代を感じました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.06.11 13:03:52
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