絵: ヘレン・オクセンバリー
訳: こだま ともこ
1994年05月 冨山房より
ネットで話題になっていたので見てみた本です。
5分くらいで読める絵本です。
「3匹のコブタ」のパロディーだそうですが、だいぶ趣が違う印象です。
以下、ネタバレに注意。
3匹のかわいいオオカミが、おかあさんから自立を促され、3匹で家を建てます。
まず3匹はレンガの家を建てます。
しかし、悪い大ブタがやってきて、ハンマーで家を壊してしまいます。
次に兄弟はコンクリートの家を建てます。
大ブタは電気ドリルで、この家も壊してしまいます。
「もっと丈夫な家を建てよう」と3匹は鉄骨・鉄板・鉄条網・南京錠で家を建てます。
すると大ブタはダイナマイトで家を吹き飛ばしてしまいます。
命からがら逃げ出した3匹のオオカミは、家を作る材料が間違っていたのかもしれない、と
フラミンゴに頼んで花を分けてもらい、花の家を建てて・・・、という話。
結末としては、やさしい花の香りをいっぱいに吸い込んだ大ブタは、
改心して優しい気持ちになり、オオカミ達と仲良く暮らす、という絵本らしい話。
でも途中の大ブタの悪っぷりがスゴい。
電気ドリルだよ?ダイナマイトだよ?
絵がまた凶悪なんだ、これが。(^^;
レンガを分けてくれるのはカンガルー、コンクリートを分けてくれるのはビーバー、
鉄骨などを分けてくれるのはサイ、花を分けてくれるのはフラミンゴ。
相当量使うと思うのに、みんな気前よく分けてくれます。
フラミンゴにもらった花の家の絵が綺麗。
そこで座ってお茶したいです。