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September 24, 2010
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 半年程、小学四年生の男の子と 寝食共にした事があった 離れてから一年半 彼を忘れた時はなかった 今年の春に一度だけ向こうからの電話で話したんだけど その後は、連絡や会うことは、あえてしないでいた 初めて彼がうちに来た日 ちょうど今頃だった ヒョロッとしてガリガリで 細くて直毛の髪が、秋風になびいていて 真っ黒に日焼けした顔に真っ白な歯 ちょっとクタッとした短めのＴシャツを着て 満面くしゃくしゃにした笑顔で まだ少し夕陽が残った薄明かりの夕方 門扉の前に立っていた 私は一生、この時の事は忘れない この姿、光景は忘れられないと思う 時が止まったようなシーンとした空間 その中で、ヒラヒラとなびく前髪 今、思い返しても胸が苦しくなる 何が食べたい？と聞いても フフッとくしゃくしゃの笑顔だけ 何か聞いても、少し吃りながら ほんの少しの返事 そして、フフッとくしゃくしゃの笑顔 弱々しくて、ハッキリと言えないし決めれない それは、離れる最後まで続いたが、意志疎通は出来ていたと思う 一度だけお母さんと言われた事があった 嬉しかった でも……君のママはママだけだよと伝えると 笑顔でうんと応えた 離れる時は、正直辛かった その子の前では、とびきりの笑顔で 一人の時に泣いた 泣いて泣いて 涙が枯れない でもまた笑顔で 先日、その子と母親から小学校最後の運動会を 見に来て欲しいとメールがきた 戸惑った 嬉しかった 号泣した 迷う間もなく、来校許可書とプログラムを受け取った 明日、カメラとビデオ持参で行ってこようと思う タオルも忘れずに…… お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
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