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琅琊榜之风起了长林 Nirvana in Fire II
第12話「悪意の形」 ![]() 濮陽纓(ボクヨウエイ)は蕭元啓(ショウゲンケイ)が生き残る道はたった1つだと莱陽(ライヨウ)太夫人に迫った。 息子を救うためには莱陽王が死んだ理由、そして先帝と皇帝、長林王に対する積年の恨みを全て遺書に書き残せという。 蕭元啓を利用するためには父の仇と母の恨みの発端を知ってもらう必要があった。 追い詰められた莱陽太夫人は従兄に改めて息子の安全を約束してもらえるのか確認する。 すると墨淄(ボクシ)侯は莱陽太夫人が命を捨てれば因縁は消え、元啓は自分の従甥になると言った。 「今後、東海のために力を貸す気になれば偉業も成し得る…」 翌日、蕭平旌(ショウヘイセイ)は荀飛盞(ジュンヒサン)と一緒に莱陽侯府を訪ねた。 2人を出迎えた蕭元啓は何の用か尋ねたが、平旌は言葉につまってしまう。 飛盞はただの付き添いだったが機転を利かせ、勅命により古い事件を調べているため、莱陽太夫人に話を聞きたいとごまかした。 しかし内院へ行ってみると、寝殿の前が騒ぎになっている。 「奥様が出て来ないのです、何の返事もないのでご報告しようかと…」 驚いた元啓は何度も声をかけたが反応はなく、仕方なく力づくで戸を開けた。 すると寝所の梁(ハリ)に無残にも殺された莱陽太夫人の亡骸が吊るされている。 「母上っ!」 衝撃のあまり取り乱す元啓、平旌は管家と2人で今にも母に飛びつきそうな元啓を必死に止めた。 桟(サン)には短刀で突き刺した一枚の書き置きが…。 『宿怨(シュクエン)を晴らし東海へ帰す 墨』 蕭平旌と荀飛盞はすぐ梁帝に報告した。 梁帝は突然のことに呆然となり、2人に兵を率いて莱陽侯府を捜索するよう命じる。 平旌は真っ先に元啓の様子を見に行ったが、元啓は悲しみに打ちひしがれていた。 しかし禁軍が勅命を受けたと知ると、元啓は母が何か罪を犯したせいだと気づいてしまう。 平旌は落ち着くようなだめたが、元啓は思わず頭を下げて平旌に泣きついた。 「せめて埋葬して供養したい… お前は長林王府の次子だろう?陛下もお聞き入れになる、だから頼む!」 驚いた平旌は元啓を立たせ、何とか方法を考えると言った。 莱陽侯王府の捜索が終わった。 長林王・蕭庭生(ショウテイセイ)は蕭平章(ショウヘイショウ)と一緒に参内、また、後宮にも関わるとのことで皇后荀(ジュン)氏も同席を命じられた。 こうして関係者が揃うと、荀飛盞は証拠品と共に莱陽太夫人の悪行を報告する。 梁帝を長年、恨み続けて来たことをうかがわせる呪詛で使った人形、さらには長林王府も狙われていたことが分かったという。 実は皇后が世子から頼まれて調査していたあの化粧箱も莱陽侯府で見つかった。 そこで平章は袂から妻の化粧箱を出し、2つの化粧箱を並べて真相を告げる。 莱陽太夫人は7年前、皇后が下賜する化粧箱を密かにすり替え、東海朱膠(トウカイシュキョウ)を仕込んだ化粧箱が長林王府へ届いた。 東海朱膠は極寒の薬性があり、長く触れた者は子が授からないという。 しかし現在、清風堂堂主・林奚(リンケイ)の治療で蒙浅雪(モウセンセツ)の体は徐々に回復していた。 すると最後に飛盞は莱陽太夫人の遺言を提出する。 皇后は自分の名が書かれていたらと思うと気が気でなかったが、結局、巻き込まれずに済んだ。 最終的に遺言書にある通り、莱陽太夫人は淑妃に化粧箱をすり替えるところを見られ、忠告も聞かず口を封じたと判明する。 飛盞は動機から物証までつじつまが合うことから、莱陽太夫人の単独犯行と断定した。 その頃、乾天院では濮陽纓も報告を聞いていた。 禁軍は莱陽侯府を封鎖、莱陽太夫人の屍は布1枚しか掛けられずに運ばれ、蕭元啓は屋敷に監禁中だという。 「ようやくお膳立ては整った、仕上げといくか…」 濮陽纓の手には莱陽太夫人が残したもう1通の遺言が…。 墨淄侯が報復に固執したことで、思いがけず化粧箱の下手人が莱陽太夫人だと分かった。 蕭平章はこのことで新たな事実も発覚し、長年、疑問だったこともすべて説明がつくと梁帝に上奏する。 兄の話が終わったところで蕭平旌は蕭元啓のために恩情を賜ろうとしたが、その時、梁帝の様子がおかしくなった。 梁帝を心配した蕭庭生は怒りから体を害しては罪人の思う壺だと諫言、沙汰を下すのは延期となる。 まさかここで嘆願するわけにもいかず、結局、平旌は何も言えないまま宮中を出た。 一方、昭陽宮を出た皇后は後宮への道すがら、濮陽纓の挨拶を受けた。 濮陽纓は拝礼したまま目配せすると、皇后の表情で全てを察する。 ようやく梁帝は皇后への長年のわだかまりが解け、皇后も満足したのだろう。 長林王府へ戻ると、蕭庭生は息子たちをすぐ書斎へ呼びつけた。 化粧箱の件を知らなかった庭生は王府の大事を隠していたことに激怒、しかしすぐ冷静さを取り戻して平旌だけを先に帰す。 ![]() すると庭生は平章になぜ東院の世話を東青(トウセイ)に任せたのか聞いた。 平章は周(シュウ)菅家が高齢だからと言い訳したが、庭生はその答えに落胆する。 「平章、自分の出生を知ってもう私には本心を明かせぬというのか?」 「とんでもないことです!」 平章は驚いて平伏し、仕方なく正直に話した。 実は数年前、浅雪に仕える周管家の孫娘が化粧箱を壊したことがあり、密かに周管家に修理を頼んでいたという。 当然、周管家はこの時に東海朱膠に気づいたはずだが、そのまま戻って来ていた。 考えたくはないが、周管家が平章に子を残させまいとしたことは紛れもない事実、庭生は何とも虚しくなった。 しかし平章は、母と一緒に屋敷に入った管家が平旌に肩入れするのは当然だと理解を示す。 すると庭生は妻が生きていたら決して許さないはずだと断罪した。 その夜、久しぶりに感傷的な夫の姿を見た蒙浅雪は、思わず後ろから抱きしめた。 すると平章はなぜか最近、母のことを思い出すと話し、平旌の楽観的な性格は母譲りだと笑う。 「だがこの世には人を苦しめることがあると、いずれは分かるはずだ…」 翌朝、蕭平旌は偶然、周管家が屋敷を出て行くところを見た。 門衛に聞いてみると、長林王が激怒して周管家を寒州の村に監禁するよう命じたという。 驚いた平旌はすぐ東院に駆けつけ、報告した。 蒙浅雪も突然のことに戸惑うが、蕭平章は子が口を挟むことではないとなだめて治療へ送り出す。 平旌はやけに冷静な兄を見て、本当は事情を知っていると分かった。 「教えてくれるまで居座るからな!」 蕭平章は戸を閉め、改まって座った。 実は周管家は4年前に東海朱膠に気付きながら己の意思で報告しなかったという。 蕭平旌はその意図が全く理解できず、信じられないと言った。 すると兄から思いがけない真実を聞かされる。 「父上は先帝に引き取られて育った…」 「そうさ、都中の人が知ってる」 「…私もだ」 「何が?」 ![]() 「父上が引き取った 母上は愛してくれたが、周管家は不満だった 私は実子ではないのに、私が存在するせいで母上の実子が長林王府の世子になれぬ」 「つまり…周管家は私のために…」 平旌は自分が原因だったと知り、いたたまれなくなって飛び出して行った。 つづく ( ๑≧ꇴ≦)あの穏やかなパンダ庭生パパを激怒させるとは! もう血管が切れるかと思ってヒヤヒヤしたわ〜 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.05.29 15:04:37
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