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カテゴリ:陳情令 全50話
※原作はBL作品ですが当ブログでは非対応です
陈情令 The Untamed 第35話「刀霊の導き」 夷陵老祖(イリョウロウソ)こと魏嬰(ウェイイン)@無羨(ウーシエン)は木にもたれて金凌(ジンリン)@如蘭(ルーラン)が目を覚ますのを待っていた。 やがて金凌は気がついたが、肩の痛みで魏無羨に突かれたと知る。 「舅舅にもぶたれたことないのに!」@アムロレイ 「は?でもいつも″脚を折る″と言われているだろう?」 「あれは脅しだよ!何のつもりだ!言っておくが…」 「あ!含光君(ガンコウクン)!ごめん!これには事情が…」 金凌はまた魏無羨の嘘に騙され、慌てて逃げ帰った。 「おっ覚えてろよ!」 夜も更けた頃、ようやく魏無羨は街へ戻った。 すると藍湛(ランジャン)@忘機(ワンジー) が橋の上で月を眺めている。 …てっきり江澄(ジャンチョン)は永遠に俺の味方で、藍忘機とは対立するとばかり …まさか今こうして逆の状況になるとはな 魏無羨は脚を引きずりながら橋を上った。 振り返った藍湛はすぐ異変に気づき、いきなり魏無羨の裾をめくりあげる。 ( ತ _ತ)<これは! (;^ꇴ^)<ァ…普通の悪詛痕(アクソコン)だって… 魏無羨は藍湛に心配をかけまいと話題を変えた。 (^ꇴ^)<それより捕まえたか?俺たちの追ってる奴? ( ತ _ತ)<…悪詛痕はジンリンから? (;^ꇴ^)<ぁ…(頑固だな~) ( ತ _ತ)<江晩吟(ワンイン)に会ったと? (  ̄꒳ ̄)<2人とも生きていれば顔だって合わせるさ… ( ತ _ತ)<…私が背負ってやる (๑ ・᷄ὢ・᷅)<大の男がおんぶなんてカッコ悪いだろ~? ( ತ _ತ)<格好悪いか?…昔、私を背負おうと… ( ̄∀ ̄)<記憶違いだろう?お前をおんぶするなんて~ ( ತ _ತ)<…覚えていないか@13話 魏無羨は記憶力が悪いとはぐらかして断ったが、ふいに藍湛に腕をつかまれ、あれよあれよという間に背負われてしまう。 藍湛は魏無羨をおぶって橋を降り始めた。 (  ̄꒳ ̄)<ランジャン?大梵(ダイボン)山で俺だと気づいたのか?なぜ分かった? ( ತ _ತ)<知りたいか?…お前が教えた ( ゚ロ゚ )<俺がお前に?ぁ、金凌が原因か?それとも温寧(ウェンニン)?…え?どっちも違う? ( ತ _ತ)<(ヤレヤレ…)己で考えよ (๑ ・᷄ὢ・᷅)<教えてくれてもいいだろう?ブツブツ… 藍湛は魏無羨を連れて宿まで戻った。 すると2階の部屋の前で仮面をつけるよう告げる。 「…やっぱり古い友だったか」 藍湛が捕まえたのは清河(セイガ)聶(ニエ)氏の宗主となった聶懐桑(ニエホワイサン)だった。 聶懐桑は噂通り、何も聞かないうちから″知らぬ存ぜぬ″だった。 「含光君、本当に私じゃないんだ…」 すると藍湛が懐から布の切れ端を出す。 それは霊堂から逃げた怪しい人影を追いかけた時、咄嗟に切り落とした衣だった。 焦った聶懐桑は裾を隠し、ただ通りかかっただけだと訴える。 往生際の悪い聶懐桑、そこで魏無羨は自分の話を聞くうちに何か思い出すかもしれないと牽制した。 「ぇ…こちらの公子は…」 聶懐桑はどこか親しみを感じる男に困惑したが、藍湛の圧力に負けて黙って座るしかない。 ( ˘ω˘ )<ハングアンジュン、酒はあるか? ( ತ _ತ)_💣(←形が似てるものでw 魏無羨は行路嶺(コウロレイ)への道中で″人食い霊堂″の噂を聞いたと教えた。 しかし被害者もなく、すぐ流言だと気づいたという。 恐らくこの流言は行路嶺から人々の足を遠のかせる防御線で、さらに誰かが誤って立ち入ったり、流言を恐れず潜入した場合は第二の防御線として妖怪を利用し、追い返したのだ。 そして第三の防御線となる霊堂近くの迷陣(メイジン)、これは仙師たちを防ぐためだろう。 ただし並の仙師の場合に限る。 霊器や霊犬で陣を破る仙師や、含光君のような腕の立つ名士が相手では意味がなかった。 聶懐桑は焦りから次第に扇子をあおぐ速度が速くなった。 そこで魏無羨は聶懐桑の自慢の扇子を奪い取り、核心に迫る。 「三重の防御線は霊堂を人目から隠すためだけ、なら霊堂を築いた者が誰かは明白だな?」 ここは清河聶氏の地、聶氏以外に清河で3つの関門を仕掛けられる者はいない。 しかも聶懐桑は霊堂の近くに現れ、証拠を残していた。 すると藍湛は魏無羨の酒が空になったと気づき、もうひと瓶、渡してようやく腰を据える。 「霊堂を築いたのは何の目的か、霊堂の中にある屍の正体は?」 魏無羨に追及された聶懐桑は腹をくくり、他言しないことを条件に事情を説明することにした。 行路嶺の霊堂は聶氏の墓だった。 普通の仙門は剣法を正道とするが、聶氏の祖先は肉売りだったため、刀道を極めている。 聶氏の歴代家主の刀は強い殺気を帯びており、どの家主も最後は気が暴走し、錯乱して死んでいた。 気性が荒いことも大きく関係していると言われている。 家主が存命なら刀が暴れても制御できるが、刀霊が認める主は1人、家主が死ぬと誰も制御できず、手のつけられない凶器と化した。 祖先と苦難を乗り越え、正道を求めた刀たち、しかし子孫としては何とも扱いづらい重鎮のような存在となった。 歴代の宗主の実力が増すにつれ、刀の問題も深刻化、そこで第六代宗主が霊堂を建てることを思いついたという。 当初は父と祖父の刀を入れた棺を収める石の霊堂を立てるだけだったが、副葬品として数百の妖魔やものの怪を入れることになった。 こうして刀霊を邪祟(ジャスイ)と戦わせることで暴走を抑えたという。 そんなある日、行路嶺に前王朝の墓があると聞きつけた盗賊が忍び込み、霊堂を荒らした。 盗賊たちは副葬品を探すうち、棺に封じられた刀に触れてしまい刀霊が覚醒、盗賊たちは殺されてしまう。 「つまり邪祟が外に出ていけにえが減り、盗賊が刀霊の副葬品になったのか」 「その通り」 盗賊たちは行路嶺から2度と戻らず、屍も見つからなかった。 そのため人が食われるという噂が流れ、聶懐桑はこれを利用して誰も霊堂に近づかないよう、尾ひれをつけたという。 聶懐桑は霊堂で拾った石を出した。 「これを見てくれるか?」 金凌はどんな手を使ったのか、壁に穴を開け、墓を荒らした盗賊の屍1体を粉々にしたという。 そのせいで石霊堂の迷陣が起動、気絶した金凌は自分から壁に入ったのだ。 定期的に見回りに来ていた聶懐桑は今日のありさまに驚き、その石を拾ったところで霊犬に追いかけられたという。 「祭刀堂はうちの陵墓も同然、聶氏の縄張りだから普通の仙師は夜狩(ヨカリ)には来ない、それが…」 「よりによって掟を守らないジンリンが潜入したってわけか…」 聶懐桑は知っていることを全て話し終わり、退散することにした。 すると魏無羨が急に引き留める。 魏無羨は卓に置き忘れた扇子を渡そうとしたが、ふと座学の時に扇子を自慢していた聶懐桑の言葉を思い出した。 あの時は扇子を見て″そこそこ″だとバカにしてしまった魏無羨、そこで今回は聶懐桑の言葉を引用する。 「画法や構図が実に素晴らしい、極上の品だな(はいよ)」 「(あ、どうも)公子はとても眼力がありますな…では失礼!」 ピュー!ε=┏( ・_・)┛ 聶懐桑が帰ると、藍湛は早速、魏無羨の悪詛痕を除くことにした。 驚いた魏無羨は自分でできると断り、裾をまくり上げてみる。 するとすでに太ももまで悪詛痕が広がっていた。 その時、藍湛の腰から乾坤袋が吹き飛んだかと思うと、中に入っている剣霊が暴れ始める。 ( ತ _ತ)<一緒に鎮めるぞ 魏無羨は慌てて竹笛を探したが、どこで落としたのか見つからなかった。 しかし藍湛が袂(タモト)から竹笛を出し、指穴を少し調整してから渡してくれる。 そのおかげで笛の音は藍湛の琴の音と見事に融合し、2人の合奏で剣霊は静かになった。 「この数日はこれほど暴れなかったが…何かに触発されたのか?」 「…その身体だ」 「悪祖痕か…」 剣霊は霊堂で金凌の身体に取り憑いた悪詛痕に激しく反応した。 つまり剣霊は自分たちを祭刀堂に導いていたのではないか…。 そこで2人は再び、霊堂に行くことにした。 ↓満足そうなたんたん 翌日、聶懐桑が祭刀堂の壁の修復していると藍湛たちが現れた。 せっかくあと少しで終わるところだったが、藍湛たちにまた壁を壊されてしまう。 すると盗賊の屍の一体が袋を持っていた。 藍湛は封悪乾坤袋かどうか確認したが、魏無羨は剣霊の目的が分からないうちは封を開けるのは危険だという。 「ん~俺の思い違いか?剣霊が指していたのは黒幕じゃない…剣霊は…はっ!」 魏無羨は剣霊が自分の主を指していると考えた。 そこで祭刀堂の刀を全て確認させてもらったが、どの刀にも陰虎符の痕跡はなく、刀霊も離脱していない。 その時、藍湛は赤鋒尊(セキホウソン)の刀・覇下(ハカ)がないはずだと気付いた。 聶明玦(ニエミンジュエ)は確かに気が暴走して筋脈が断ち切れたが、実は逃げたまま骸も見つかっていなかった。 当時、金麟(キンリン)台の百花宴で現場を見たのは聶懐桑と金光瑶(ジングアンヤオ)の2人しかいない。 あの時、聶懐桑は兄の元へ駆け寄ろうとしたが、金光瑶から危険だと制止されていた。 『行くな!いつもの大哥ではない!』 『大哥っ!私が分からないのか?大哥っ!』 すると魏無羨はまるで自分と同じ状況だとつぶやいた。 魏無羨たちの推察通り剣霊が覇下の刀霊なら、確かに自分の主を知らせることに成功した。 すると次はどこへ案内するつもりなのか。 藍湛は早速、乾坤袋を取り出してみた。 ( ತ _ತ)<西だ… (  ̄꒳ ̄)<次は赤鋒尊の元へ案内するかもな… 莫家荘にこの刀霊を放った者の目的は赤鋒尊を探させることなのかもしれない。 つまり赤鋒尊の事件には裏があり、刀霊の激しい動きを見るに非業の死を遂げたのではないだろうか。 しかし誰かに殺されたにしても、陰虎符や魏無羨と何の関係があるのか。 ( ˘ω˘ )<誰かが俺を陥れようと? ( ತ _ತ)<いずれ分かる 2人は霊堂を出ることにしたが、聶懐桑が悔しさを必死にこらえていることまでは気づかなかった。 聶懐桑は霊堂の外まで見送りに出た。 「聶宗主、迷惑をかけた、申し訳ない、┏○゛」 「┏○゛莫公子、滅相もない…」 聶懐桑は責任を感じ、祭刀堂を修繕したらすぐ合流すると言った。 「もし大哥の骸が見つかったら…まさか…この私も…」 「聶宗主、赤鋒尊の骸があればハングアンジュンがすぐに知らせるさ」 西に向かった魏無羨と藍湛は櫟陽(レキヨウ)に入った。 藍湛は悪詛痕の具合を聞いたが、魏無羨は腕を押さえ、少しうずくだけだと答える。 実は問題は悪詛痕の痛みではなく、あの傷の方だった。 すると魏無羨は藍湛がいぶかしんでいると気づき、咄嗟に話題を変える。 「莫家荘に刀霊を放った者と赤鋒尊を殺したのは同一人物か?」 「いや、別人だ」 「俺もそう思う、赤鋒尊を殺した者は骸も隠すほど慎重だ 刀霊を放って藍氏を襲わせるものか、すぐ足がついてしまうからな ひた隠しにする者と闇に葬られては困る者…つまり同一人物じゃない」 赤鋒尊を殺した者は聶氏の秘密を多く握り、刀霊を放った者は魏無羨たちの動向に詳しい。 ますます謎めいてきた。 魏無羨は暴くのも一苦労だと話し、その勢いで聞いてみる。 (^ꇴ^)<で、何で俺だと分かった?! ( ತ _ತ)<己で考えよ… ( ˘ω˘ )oO(石頭め… 魏無羨と藍湛は旗亭(キテイ)酒楼に入った。 第9話でこの店を訪ね、その後、櫟陽常(チャン)氏の事件を解決したが、まさか回り回って戻ってくるとは感慨深い。 すると魏無羨はお客の噂話から当時、暁星塵(シャオシンチェン)と宋嵐(ソンラン)@子琛(スーチェン)が捕らえた薛洋(シュエヤン)が今では金(ジン)氏の客卿だと知る。 「あのゴロツキが生きていて金氏の客卿だと?」 「客卿ではない…」 藍湛の話では16年前、薛洋が突然、金麟台に現れ、各世家が常氏惨殺の罪で処刑を主張する中、当時の仙督・金光善(ジングアンシャン)だけが反対したという。 しかも常氏の唯一の生き残り・常萍(チャンビン)が証言をひるがえし、常氏の滅亡と薛洋は無関係だとかばった。 その後、金光善が亡くなって金光瑶が家主の位に就き、薛洋は追放されたという。 「待てよ、シュエヤンが放免になって暁星塵と宋嵐は反対しなかったのか?」 「…暁星塵は失踪、宋嵐も遊歴後に姿を消している」 「16年も音沙汰なしだと?…ランジャン?」 「…数年前に常萍は突然、両目を失い、肉を削がれて殺された その肉を削いだ凶器が…″霜華(ソウカ)″だ」 霜華とは魏無羨の師叔である暁星塵の霊剣だった。 魏無羨は暁星塵が報復したとは到底、信じられなかった。 世家や常氏と無関係だった暁星塵と宋嵐、魏無羨はそんな2人が羨ましかったが、まさかその無関係なことで行方知れずになるとは…。 ( ˘ω˘ )<まさに世は… すると藍湛が急に魏無羨の杯を横取りした。 ( ತ _ತ)<世は無情だ 藍湛は急に虚しくなって飲めない酒をあおってしまう…。 つづく ( ๑≧ꇴ≦)たんたん!ズボンをめくったり、酒を出したり…この16年で何があった!w あ~それからまた間違ってました~( ̄▽ ̄;) 冥室でウーさんがひどい音で吹いたのは指穴が雑だったせいなのね… てっきりおじさんに正体がバレそうになり、わざと音を外しておじさんを失神させたのだと思ってました(分からなかったのでカットしておいて良かったw) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.05.20 16:19:54
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