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カテゴリ:麗姫と始皇帝~月下の誓い~全48話
![]() 丽姬传(秦时丽人明月心)The King's Woman 第39話「望郷」 敏(ビン)夫人は嬴政(エイセイ)の猜疑心の強さを利用した。 そこで麗姫(レイキ)がかつて失踪した時、師兄と一夜を過ごしたと指摘、お腹の子が大王の子だとは信じられないという。 麗姫は天に誓って良心に恥じることはないと言い返したが、敏夫人はならば天明(テンメイ)が大王の子だと誓えるのか迫った。 思わず返事に窮する麗姫、すると嬴政は清児(セイジ)に麗夫人を連れて帰れと命じた。 嬴政は麗姫が出て行ったところで敏代(ビンダイ)を脅した。 「やはり今は生かしておく、自分の目で邯鄲(カンタン)の末路を見よ、それがそなたへの罰だ」 大王が帰っていくと、敏夫人はそのまま泣き崩れた。 一方、趙にいる呂不韋(リョフイ)は嬴政が総大将に王翦(オウセン)を任じて再び趙を討つと聞いた。 嘉(カ)公子はすぐ手を打たねば自分が即位する前に趙が滅びてしまうと焦る。 頼みの綱は名将・李牧(リボク)だったが、王太后や郭開(カクカイ)は趙遷(チョウセン)の立太子に反対した李牧を快く思っていなかった。 郭開と言えば頓弱(トンジャク)という食客を迎え、何やら謀議を行っているらしい。 すると呂不韋は最近、敏夫人から文が途絶えていることに気づいた。 嘉公子の話では軟禁を命じられたと知らせがあったという。 「もしや内通が明るみに…」 麗姫は嬴政が敏夫人の嘘に動揺する姿を見て深く失望した。 「清児…私が間違ってた、大王を愛したことは間違いだった 私と大王は他人の嘘で壊れてしまうようなもろい関係でしかないのね…それが悲しいの …清児、下がって、少し休みたいわ」 清児は仕方なく外で控えていると伝えて出て行った。 翌日は朝から雨になった。 嬴政は敏夫人の告発でまだ心が乱れている。 すると李仲(リチュウ)は麗夫人が大王を裏切る真似をするはずないと訴えた。 「そうだな、余も同感だ 麗夫人が例の師兄とよりを戻したとしたら、余の子を身ごもったと喜んで報告するわけがない」 しかし他の男と一夜を過ごしたという事実に、嬴政は王としてではなく1人の男としてやるせない思いになると吐露した。 ( ̄▽ ̄;)まだそんなこと言ってるのか___ ![]() 楚(ソ)良人が珍しく麗姫の見舞いにやって来た。 差し入れを届け、素直にこれまでひどいことをしたと謝罪する楚良人、大方、大王に夫人の位に戻すよう取り成して欲しいのだろう。 「さすがは妹妹、何もかもお見通しね~妹妹から口添えしてもらえたら姐姐、嬉しいわ~」 調子の良い楚良人だったが、そこへ慌てて尚儀(ショウギ)が飛び込んできた。 「大変です!祖太后がご逝去されました!祖太后がお亡くなりに…」 楚良人は驚愕のあまりすぐには立てなかった。 「何の恩返しもできぬままでした…不幸者をお許し下さい… 独り残された私はどうすればいいのでしょうか、これから誰を頼れば…」 慌てて華陽殿へ向かうおうと歩き出した楚良人、しかし途中で崩れ落ちるように座り込んでしまう。 麗姫は体調が戻ると南宮に太后・趙姫(チョウキ)を訪ねた。 すると病床の太后は死期を悟り、邯鄲(カンタン)で死にたいと懇願する。 麗姫は胸を痛め、嬴政に太后を連れて趙へ行きたいと嘆願した。 「大王、太后の病は重く、正気を失うことも多い、お身体も衰弱なさっているわ 長くはもたないかも…」 「そういうことか」 しかし韓を滅ぼした今、魏(ギ)との併合も時間の問題となり、近々、趙を攻めることになっていた。 嬴政は戦場と化す趙に2人を行かせることはできないと反対したが、麗姫は太后ならもう十分な仕打ちを受けたはずだと同情する。 「趙では正体を知られないよう万全を期すわ…大王」 「…はお、そこまで言われて承諾しなければ不孝のそしりを免れるな」 嬴政は2人に護衛をつけて送り出した。 そしていよいよ蒙武(モウブ)と出征することになった嬴政は、敏夫人を訪ねて出陣を知らせる。 「余と一緒に行こう、愛する男の元へな…近々、趙を討つ 美しく着飾るが良い、趙王は再会を楽しみにしておろうからな」 呂不韋は司空馬(シクウバ)から間もなく邯鄲に嬴政が来ると聞いた。 太后が出発して3日後に秦軍が出陣、間もなく屯留の地に到着するという。 「待ち望んだ時機の到来だな…」 呂不韋の志は覇王になり得る者を天下統一に導くことだったが、結局、その器を有するものは嬴政の他に見つからなかった。 そこで嘉公子にばれずに嬴政と接触するため、趙姫に会うと決める。 「趙姫を懐柔する、政児が趙姫に会いに来た時こそが我々の好機だ」 その夜、麗姫が太后の様子を見に来た。 すると見慣れない宮女が控えていることに気づいて足を留める。 麗姫は男が宮女に扮していると気づき、すぐ衛兵を呼んだ。 ![]() 拘束された曲者は太后に文を届けるよう命じられたと証言、懐に文があると訴えた。 麗姫は文を確認したが、なぜか自害したはずの呂不韋からだと知る。 …太后、邯鄲の尋茵閣(ジンインカク)で会いたい、呂不韋… そこで麗姫は確認のため太后に呂不韋からの文を見せた。 「確かに呂不韋の筆跡だわ…間違いない!尋茵閣は私たちが出会った酒楼よ!」 太后は呂不韋にどうしても会いたいと懇願し、止めるならここで死ぬと騒ぎ出してしまう。 麗姫は仕方なく陣営に大王を訪ねた。 しかし嬴政は王翦と行軍経路の下見に出かけ、戻るのは5日後になるという。 麗姫は李仲に太后の調子が悪いと報告し、行軍に迷惑をかけないよう先に邯鄲へ行くと伝えた。 現在、邯鄲は厳戒態勢、李仲は危険だと反対したが、麗姫は太后に趙の訛りがあることから身分をごまかせると安心させる。 李仲も麗夫人の武術の腕を知っているため納得し、精鋭の護衛をつけると決めて幕舎を後にした。 そこへ敏夫人が現れる。 実は大王が敏夫人の目の前で趙を滅ぼすことが何よりの報復だと考え、敏夫人を同行させていた。 「敏夫人、あなたの愚行で姉妹同然の絆は断たれてしまった…道を誤らないで」 すると麗姫は急いで帰ってしまう。 ↓mg(`ω´ )絆など初めからないわっ!みたいな ![]() 一方、郭開は宴席に嘉公子を招待した。 嘉公子は頓弱を紹介して欲しいと頼んだが、郭開はとても偏屈で他人と打ち解けない男のため紹介できないと説明する。 「親しくしているのは正体を探るためです…秦の密偵ではないかと」 郭開はこの宴席を利用して内通の証拠をつかんでみせると自信を見せた。 すると使用人が泥酔した頓弱を部屋まで送り届け、こっそり文を盗み出すことに成功する。 使用人たちは直ちに出て行ったが、そこで酔ったふりをしていた頓弱は目を開けた。 麗姫は太后を連れて邯鄲の尋茵閣に到着した。 するとすでに呂不韋が待っている。 つづく |ω・`)幸せだった大王と麗姫にも綻びが… 幼なじみの敏夫人の方が大王の本質を見抜いていたんでしょうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.09.22 21:40:33
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