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カテゴリ:皇帝の恋 寂寞の庭に春暮れて 全40話
寂寞空庭春欲晚 Chronicle Of Love 第29話「刺客襲撃」 長慶(チョウケイ)は皇帝暗殺を目論みながら、芸初(ウンショ)の深い愛情にひと時の幸せを感じていた。 しかし旅先で思いがけず逆賊たちが葬られた無縁墓があると知る。 長慶はついに家族が眠る場所を発見し、改めて復讐を誓った。 「私はある娘を愛してしまった…芸初と言う 地獄の日々の中で彼女は唯一の光でした、私にとって家族も同然の存在です ですが私には人を愛する資格がない、彼女のために何もしてあげられません 私はもうすぐ死ぬ…素性が分かれば彼女に迷惑がかかる… だから心を鬼にして彼女から離れることにしました」 それ以来、長慶は芸初に辛く当たるようになった。 「もう飽きた、うっとおしいんだ、付きまとわないでくれ」 芸初は長慶の心変わりに深く傷ついた。 しかし長慶には何か自分に言えない秘密があると考え、長慶の身辺を探ることにする。 一方、画珠(ガジュ)は琳琅(リンロウ)の一件以来、長慶と会っても無視していた。 容若は行く先々で仲睦まじい康熙(コウキ)帝と琳琅の様子を見かけた。 そんなある日、容若は偶然、皇帝が琳琅に首飾りを贈っているところを目撃してしまう。 「琳琅、そなたは朕の最愛の人だ…」 かつて琳琅の胸元には容若が贈った玉の梨の花があったが、今や皇帝の生母の形見である玉扳指が取って代わる。 容若は黙って引き返し、もはや琳琅を守ってくれるのは皇帝なのだと思い知った。 長慶は人目を避けて林の中へやって来た。 そこで鳥の鳴き真似で合図を送り、呉子墨(ゴシボク)を呼び出す。 「猫八かっ!近づき過ぎると気づかれて警戒される」 「だが待っていても殺しの機会はない」 その時、物音が聞こえ、人の気配を感じた呉子墨が様子を見に行った。 すると長慶は木陰に隠れていた芸初に気づき、慌てて呉子墨の手から助ける。 「お前の女か?」 「関係ない人間だ、殺すな!…口は硬い、心配いらん」 長慶は芸初に早く逃げろと言った。 長慶が駅舎に帰ると芸初が待っていた。 「何を隠しているの?教えて?秘密があるのなら話して、誰にも喋らないから…」 「…もう聞くな!」 長慶は芸初の手を振り払って行ってしまう。 芸初は夜になると咳がひどくなった。 薬湯を煎じていた琳琅だったが、そろそろ雪見草が足りないと気づく。 ともかく画珠と2人で芸初に薬湯を飲ませて寝かせた。 すると画珠は恐る恐る自分が琳琅を傷つけることをしたら憎むか聞いてみる。 「…もしかしてもうしてしまったの?」 「違うわ!」 琳琅は失笑し、失敗しても責めたりしないと答えたが、どうせ些細なことだろうと思っていた。 芸初は昼間も咳き込むようになった。 そこで琳琅はちょうど山中で休憩になった機会に薬草を採りに行くことにする。 一方、芸初は一行を離れようとする長慶を引き止めていた。 「私、病気なの、もう私のことはどうでもいいの?」 しかし長慶は芸初を置いて行ってしまう。 康熙帝は容若と行路を確認、出発することにした。 すると小徳子(ショウトクシ)が駆けつけ、琳琅が薬草を採りに行くと出かけたきり戻ってこないと報告する。 康熙帝はすぐ捜索を命じ、一行総出で琳琅を探し始めた。 しかし手分けして探していた小徳子たちが皇帝を見失ってしまう。 そんな皇帝のあとを長慶がつけていた。 その頃、琳琅は獣用の落とし穴の中にいた。 すると皇帝が自分の名を呼ぶ声が聞こえて来る。 「皇上!ここです!皇上!穴に落ちたんです!」 康熙帝は琳琅の声を頼りについに落とし穴を発見、足を怪我した琳琅を引っ張り上げた。 康熙帝はどうしても薬草を持ち帰ると言い張る琳琅をおぶってやった。 まさに千載一遇の好機、長慶は照明弾をあげて呉子墨に合図を送る。 康熙帝はその音で刺客が来ると察し、何も言わずに琳琅を座らせて少し休むよう告げた。 「朕は行かねばならぬ、機会を見計らって逃げよ」 すると康熙帝は琳琅からなるべく離れるため走り出した。 「皇上?!」 呉子墨と長慶率いる黒衣の刺客が皇帝に襲いかかった。 ひとり応戦する康熙帝だったが、その時、剣戟の音に気づいた容若が衛兵を引き連れ駆けつける。 一方、琳琅も怪我を押して皇帝の元へ歩き始めた。 刺客たちは容若たちに気づいて一斉に向かって行った。 残った長慶たちは皇帝を取り囲んだが、あと一歩というところで琳琅が現れ、皇帝をかばって腕を斬られてしまう。 その頃、容若は呉子墨たちと必死に戦っていた。 長慶は容若たちが駆けつけるのも時間の問題だと気づき、琳琅を人質にして逃げ出してしまう。 長慶は琳琅を連れて逃げたが、山道の先は崖だった。 すると康熙帝が追いつき、腕に自信がないので人質を取ったのかと蔑む。 「朕を殺したければかかってこいや!」 長慶は一族の敵を前に奮起、戦いを挑んだが劣勢を強いられた。 そこで皇帝を見守っていた琳琅を捕まえ、崖から突き落としてしまう。 驚いた康熙帝は思わず琳琅を追いかけ腕をつかんだ。 何とか片手だけで崖からぶらさがった康熙帝、しかし長慶が手を踏みつけ、ついに2人は真っ逆さまに落ちてしまう。 康熙帝と琳琅は運良く川に落下した。 康熙帝は気を失って沈んで行く琳琅を捕まえ、口から息を吹き込んで助ける。 そして何とか川岸へ上がると、ちょうど近くで見つけた洞窟で休むことにした。 すると琳琅が朦朧としながら水が飲みたいと訴える。 康熙帝は川に戻ったが水を運ぶ方法がなく、そこで口に含んで琳琅に口移しで飲ませた。 (O_O)ェェェェェ…川から水を含んで時間が経ってるのに~ないわ__絶対に嫌(笑 康熙帝と琳琅が行方不明になった。 捜索していた一行は疲れ果てて休憩していたが、芸初はふと戻って来た長慶に気づく。 「長慶哥哥、靴が破れてる、怪しまれるわ」 長慶は仕方なく靴を脱いで芸初に渡した。 「2人の居所を知っているの?」 「知らない…本当だ」←確かに本当だわw (O_O)って、えーっ!破れてるより血でしょ?血?! 康熙帝は身分も忘れて献身的に琳琅に尽くした。 山菜や果実を集めて琳琅に食べさせ、今度は川で魚を獲るという。 しかし結局、魚は1匹も捕まえられず、日が暮れた。 「…朕は皇帝だが魚は命令をきかぬな」 「ふふ、野菜があれば十分です、お気にさらずに」 すると康熙帝は琳琅のため、寝床を整えることにした。 琳琅は自分のために藁を敷いている皇帝の姿を眺めながら、その優しさに心が温まる。 つづく ( ๑≧ꇴ≦)いやどうみても琳琅、背中を斬られたのにw しかも左から斬りかかってたのに右腕から血が出てるwww お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.09.27 00:09:12
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