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カテゴリ:麗姫と始皇帝~月下の誓い~全48話
![]() 丽姬传(秦时丽人明月心)The King's Woman 第40話「報復」 麗姫(レイキ)は太后・趙姫(チョウキ)を連れて邯鄲(カンタン)の尋茵閣(ジンインカク)に到着した。 すでに部屋で待っていた呂不韋(リョフイ)は太后と2人だけで話したいと頼み、麗姫は仕方なく廊下で待つことにする。 趙姫はついに呂不韋と再会、愛する人の胸に飛び込み涙したが、実は呂不韋の目的が自分との復縁ではないと知った。 「秦(シン)軍を邯鄲の外で待機させるよう政児(セイジ)に伝えてくれないか? 嘉(カ)公子を王位に就け、秦に服従させる、これで犠牲を出さず、趙(チョウ)は秦の属国となる」 家族3人でやっと幸せに暮らせると期待していた趙姫は呆然、深く失望し取り乱してしまう。 「会わなければよかった!私や政児のことなんてどうでもいいのね! あなたの頭には野心と謀略しかない!私はもうあなたの手駒にはならない」 趙姫は帰ろうとしたが、呂不韋が腕をつかんで放さなかった。 麗姫は太后の叫び声を聞いて慌てて部屋に入った。 すると呂不韋が趙姫の首に短剣を突きつけ、嬴政(エイセイ)を呼べと要求する。 「来なければ母親を殺すと言え!」 一方、秦軍は邯鄲を目指していた。 趙軍の李牧(リボク)は兵法を熟知し場数を踏んだ名将、嬴政はどんな奇策も通用しないと分かっている。 しかし嬴政には秘策があった。 「孫子(ソンシ)はかつて″戦わずして勝つ″と言った…このまま行軍せよ、見ておるがよい」 その頃、趙の王宮では李牧と秦の内通を示す文が見つかり大騒ぎになっていた。 嘉(カ)公子は慌てて呂不韋を訪ねたが、司空馬(シクウバ)の話では急用で数日、出かけているという。 「この火急の事態におらぬとは!」 趙王・趙遷(チョウセン)はもともと李牧を疎んじており、これがまたとない排除の好機となった。 趙軍は今回も優勢だった。 しかし相手は秦王、李牧は油断は禁物だと気を引きしめたが、その時、王宮の早馬が現れる。 「李牧将軍は王命を受けよ!」 その様子を秦軍の大将軍・王翦(オウセン)も遠目から見守った。 「将軍・李牧は秦と内通し謀反を企てた、直ちに統帥印を返し、王宮に戻るよう命じる…」 李牧は秦王の離間策だと気づいたが、将軍が王命に背いたとなれば軍の士気が下がることになる。 悔しさをにじませながら統帥印を差し出す李牧、すると己の潔白を証明するため、その場で首を切って自害してしまう。 名将を失った趙軍は総崩れとなった。 孤軍奮闘していた嘉公子は王宮へ戻り、趙を衰退に追い込んだ趙遷と郭開(カクカイ)に怒りを爆発させる。 「趙軍は邯鄲を守るべく敵と死闘を交えたが、城外一帯は死屍累々たる有り様だ… もう挽回は叶わぬ…お前のせいだ、この愚君めっ!李牧を殺しおって!」 すると趙遷は例え自分を殺しても秦軍を阻むことはできないと訴え、秦王と話し合わせて欲しいと頼んだ。 「交渉次第で趙は存続できる…gkbr」 呂不韋がのん気に戻って来た。 嘉公子は趙の終わりだと怒り心頭だったが、呂不韋はその件で奔走していたという。 「秦王に趙遷を退位させるよう求めます、これで王位はあなたのものだ」 「ふん、秦王が趙を滅ぼすなら王位に何の意味がある!」 「…秦王の弱みを握っています、吉報をお待ちください」 嘉公子は呂不韋が酒楼で嬴政と会う約束になっていると聞いた。 趙遷は城門を開け、降伏した。 すると嬴政は降伏状を後回しにし、六国で最も美しいと言われる玉器・和氏の璧(円盤状の軟玉の中央に穴を開けたもの)を麗姫に見せる。 それは確かに素晴らしい玉だったが、麗姫はこれが李牧の命と引き換えだと思うと虚しくなった。 「実は大王、お話があります」 麗姫は嬴政を動揺させまいと邯鄲を攻め落とすまで太后の件を伝えていなかった。 麗姫は太后が待つ酒楼へ嬴政を案内した。 「大王、何が起きても冷静に…」 上階の一室には母がいたが、驚いたことに自害したはずの呂不韋が姿を現す。 嬴政はようやく趙軍にこれほど手こずったのは呂不韋の献策のせいだと気づき憤怒した。 しかし呂不韋はこの天下で覇権を握る力があるのは結局、嬴政だけだったと話し、息子の情に訴えかける。 「富や権力、名声など無意味だ、私にはお前しかおらぬ 私が今まで生きて来たのは親子3人の絆を取り戻すためだ、私を秦に帰してくれ」 嬴政は一度は抜きかけた剣を収めた。 その時、急に酒楼の外が騒がしくなる。 嬴政は慌てて窓から様子を見ると、嘉公子が兵を連れて酒楼を包囲していた。 嘉公子は呂不韋の裏切りを疑い、後をつけていた。 酒楼の前では思いがけず趙軍と秦軍の戦いが勃発する。 「謀ったな!この後に及んでまた余を欺くとは…それほど王位が欲しいのか!」 嬴政から剣を突きつけられた呂不韋は誤解だと訴え、思わず息子に駆け寄ろうとしたが、その時、嬴政は発作的に呂不韋を刺してしまう。 ![]() 趙の王宮に急報が舞い込んだ。 降伏したにもかかわらず、秦軍が邯鄲で虐殺を行っているという。 朝堂に集まっていた大臣たちは蜘蛛の子を散らすように逃げ出すと、そこに敏(ビン)夫人が現れ、趙遷に短剣を突きつけた。 「敏代?!」 「かつて私は夢見ていたわ この懐かしい王宮であなたに嫁ぎ、妃になって寵愛を一身に受けるのだと… だけど今の私に残っているのは恨みだけ!あなたが私の人生をめちゃくちゃにしたのよ! 一生、添い遂げると交わした約束はどうしたの?! ふっ…あははは~騙された私が馬鹿だったのよね!」 敏代は復讐のため秦に嫁ぎ、嘉公子と手を組んで趙遷を王位から蹴落とすはずだったという。 しかし趙遷は結果的に敏代が祖国を破滅させたと非難し、突き飛ばして逃げてしまう。 すると全てを失った敏代はついに気が触れ、自ら首を斬って自害した。 ![]() 嬴政は自分の手で父を殺し、気が動転して酒楼を飛び出した。 するとかつて人質だった頃、この邯鄲で虐げられたことを思い出し、鬼と化す。 一方、趙姫は呂不韋が死んだ衝撃で倒れ、そのまま危篤となった。 麗姫は嬴政の名を呼び続ける太后に付き添っていたが、そこへ李仲(リチュウ)が駆けつける。 「大王を見失いました」 つづく (´-ω-`)えぇ、もちろん分かってます、確かに笑うところじゃない でもね…どう見てもwww自重 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.10.05 20:24:56
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