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カテゴリ:琉璃 全59話
琉璃(琉璃美人煞) Love And Redemption 第58話 再び柏麟(ハクリン)帝君の騙し討ちに遭った魔煞(マサツ)星羅睺計都(ラゴウケイト)。 自分をかばって矢に射られた禹司鳳(ウシフォン)と共に生死海に落下したが、そこで戦神に改造された後の記憶が蘇った。 …自分の来歴を知った戦神は帝君の中天殿に乗り込み、心魂を渡すよう迫った 『長年、記憶が曖昧で己がどこから来たかも分からず、自分の名前も知らなかった 家族も友もいないのは、お前が私の過去を隠したからだ 私には1人の配下もいない、私の力に頼る一方で遠ざけたのは記憶が戻り造反するのを遅れたから 私が他の者と異なるのも当然だ、これは私ではない 修羅を殺すのが耐え難かったのは同族だったからだ…なぜこんな仕打ちを!』 悪事が暴かれてもなお悪びれる様子のない帝君、そこへ四聖獣と天兵が駆けつけ、戦神を包囲した 青龍神君は反逆すれば大罪だと警告したが、戦神は自分に罪はないと反発する 『天帝を呼べ、でなければ天界を焼き尽くすぞ!』 驚いた四聖獣は戦神を捕らえることにしたが、束になってかかっても敵わなかった すると戦神はついに帝君へ襲いかかる しかし帝君は琉璃盞(ルリサン)を招喚、羅睺計都の元神に直接、攻撃した 戦神は激しい衝撃で動けなくなり、思わずひざをつく 『グググ…今に見ておれ、心魂は必ず取り戻す!許さぬ…この恨み晴らさでおくべきか!』 『誰か!戦神将軍は天に背いて謀反を図った、落仙(ラクセン)台に押送せよ!』… 羅睺計都は千年に渡る憎しみにかき立てられ、司鳳を連れて一気に天界へ飛び上がった。 「禹司鳳…見たであろう、あれが天界の真の姿だ」 羅睺計都は司鳳を結界の中に閉じ込め、天兵を一撃で吹き飛ばしてしまう。 そして天門で逆さになっている羊脂玉浄瓶(ヨウシギョクジョウビン)を元に戻し、天界と人間界を隔てていた生死海を回収した。 魔域で待機していた元朗(ゲンロウ)は生死海が引くのを見て合図だと確信、修羅軍を率いて天界に攻め込んでしまう。 天界で仙魔が衝突、司鳳は必死に結界を破ろうとしていた。 (lll´ཀ`):;*.’:;.,.ダ~ その頃、羅睺計都は中天殿に到着、すると騰蛇(トウダ)神君が門で立ちはだかり、褚璇璣(チョセンヂー)に過ちを犯させるわけにはいかないと邪魔をする。 羅睺計都は璇璣の霊獣のため命は取らなかったが、一払いで騰蛇を吹き飛ばし、中院へ入った。 羅睺計都と柏麟帝君は千年ぶりに対面を果たした。 すると帝君はあらゆる妖魔を制御し、邪念を清めるという三十六天罡宝鏡(テンコウホウキョウ)を出す。 「この鏡でお前の殺意を捨てさせよう、改心せよ!」 しかし羅睺計都は修羅の霊たちの凄まじい怨気を解放、宝鏡を壊してしまう。 「次はお前の番だ」 「図に乗るな!天の法が支配する中天殿で私を捕らえることなどできぬ!」 「ふん、鴻濛熔炉(コウモウヨウロ)が定めた天の法など、炉を倒せば塗り替えられる、逃げ場はない」 「鴻濛熔炉は三界の根幹、お前には見つけられぬ!」 「ふふ、私が天界の戦神だったことを忘れたのか?」 羅睺計都は戦神の姿に変身すると、混沌の中から鴻濛熔炉を引っ張り出した。 ↓ほにゃらら大魔王? 一方、褚玲瓏(チョレイロウ)たちは崑崙山に到着していた。 しかし三界の危機だと言うのに天帝はのん気に西王母(セイオウボ)と碁に興じている。 玲瓏たちは事情を説明したが、必死の嘆願も虚しく、天帝は因果応報が天の法だと一蹴した。 「これは三界に課された修行なのだ…機縁がなくば三界の救出はできぬ 機縁は天が決めるもの…私は今、黒石を持つ、この局面を解くことが私の機縁だ もし勝負に勝てれば縁があったことになるが、あいにく今、黒石は劣勢でな…」 すると痺れを切らした玲瓏が仙術を放ち、碁石を全て黒に変えてしまう。 「これで黒の勝ちよ!」 天帝は膠着状態だった対局を盤外から解いた玲瓏に感心し、これを機縁と捉えて天界へ戻ると決めた。 天地は炉、万物は銅なり…。 羅睺計都は鴻濛熔炉を逆さにして全てを空にし、三界の秩序を作り替えると決めた。 焦った柏麟帝君は何とか阻止しようとするも、羅睺計都の力を前に手も足もでない。 そこへようやく結界を破った司鳳が駆けつけた。 司鳳は鴻濛熔炉の前に立ちはだかって羅睺計都が放った均天策海(キンテンサクカイ)を阻止していたが、長くはもちこたえられそうにない。 (´゚ω゚):;*.’:;.,.ブハッ! その時、突然、天帝が現れ、緊迫した状況を打破した。 羅睺計都は戦神から元の姿に戻った。 仲裁に来た天帝は関係者を全て招集し、柏麟のこれまでの冷酷非道な行いを咎める。 しかし柏麟はすべて三界を守るためだったと反発した。 ←まだ言ってる( ̄◇ ̄;) そこで天帝は柏麟の目を覚させようと別の未来があったことを教える。 実は千年前のあの日、羅睺計都は戦の終わりを知らせるため柏麟に会いに来ていた。 修羅王に休戦を進言したところ認められ、全軍撤退を伝令するはずだったという。 柏麟は三界の和平の機会を自分が潰したと知り、愕然となった。 すると天帝は下界で柏麟が干渉していなければ、戦神の修行もとうに終わっていたと教える。 もし柏麟が邪魔しなければ戦神は情愛の劫を経て血の通う心を取り戻し、恐らく愛する司鳳と共に登仙して幸せになったであろう。 「私が間違っていたと?この私が…」 「柏麟、世の万物の本性は善である、攻撃する必要などない そなたは悪意を持って他者を陥れた、心の中に芽生えた悪が知らぬうちに大樹に育ってしまった」 「私が…三界を害したと?」 魔道に落ちたのは戦神でも羅睺計都でもなく柏麟本人だった。 柏麟はひざまずき、罪を認めて神格を返上すると申し出た。 驚いた神君たちは帝君のため減刑を求めたが、柏麟は自ら神力を断絶してしまう。 しかし羅睺計都は柏麟がただの仙人に戻ったところで、亡くなった修羅族は生き返らないと呆れた。 「天の法を変えぬ限り、柏麟を廃しても次の柏麟が現れる… 鴻濛熔炉を倒さねばお前たちは傲慢なままだ」 驚いた玲瓏や司鳳は考え直すよう説得したが、元朗(ゲンロウ)は司鳳たちに騙されてはならないという。 「我々は元神を魔域に残しています、炉が倒れて三界が滅びれば残るのは妖魔のみ 惑わされてはいけません!」 すると天帝が羅睺計都に三界が滅びる幻影を見せて体験させることにした。 …羅睺計都が鴻濛熔炉をひっくり返すと、三界が混沌へ帰った 天地は揺らぎ、その場にいた騰蛇や四聖獣、玲瓏や鐘敏言(ショウビンゲン)たちが次々と消えて行く すると羅睺計都はふいに璇璣が人間界で経験した様々な愛情を思い出し、何とも言えない悲しみに襲われた そしてついに愛する司鳳が消散、耐えられなくなったは羅睺計都は怒号を響かせる… 「…よせ、やめろぉぉぉ!(はっ!)なぜ涙が?」 ふと我に返った羅睺計都は涙を流している自分に驚いた。 司鳳は羅睺計都にも血の通った心があると確信、憎しみにとらわれず己を受け入れるよう説得した。 しかし元朗は司鳳が柏麟と手を組み、再び魔尊の心魂を封じ込めようとしていると警告する。 憤慨した羅睺計都は元朗の防御を解き、10世を共にした司鳳が自分を裏切るはずないと断言した。 「魔尊…まさか私を殺すと?」 「お前は無支祁(ブシキ)を陥れるなど常に詭計を弄してきたな…自決せよ」 羅睺計都は三界が滅亡すれば、元朗が次に自分を狙うことなど百も承知だった。 その時、開き直った元朗がいきなり飛び上がり、鴻濛熔炉を倒してしまう。 つづく (  ̄꒳ ̄)対局を解いたって…何が?w お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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