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カテゴリ:長歌行 全49話
![]() 长歌行 The Long Ballad 第48話「決死の逃走」 四方館で李長歌(リチャングァ)の正体を暴き、裏切り者と思われていた弥弥古麗(ミミクリ)。 しかしあの時、弥弥は事前に奕承(エキショウ)公主に脅されていると長歌へ打ち明けていた… 『どうしたらいいの?』 『そのまま指示に従って…私の正体が暴かれても唐皇は私事に過ぎないと一笑するわ そうすれば穆金(ムージン)と歩真(ブジェン)を救えるし、あなたは奕承から信頼を得られる もちろん無理にやる必要はないの』 弥弥は自分を信用してくれる長歌のため間者になると決意、定襄(テイジョウ)へ向かった… すると誰かが長歌たちの客室の戸を叩く。 羅十八(ラジュウハチ)が戸を開けると、幼い少年がいた。 「月餅を届けてくれって…」 阿詩勒隼(アシラシュン)は処刑台に連行された。 「草原に埋葬してくれ、草原の平和を見届けたい」 奕承は阿隼の最後の望みを了承し、雷蒙(レイモン)に執行するよう命じる。 一方、長歌と緒風は弥弥の指示通り、王宮の裏門にいた。 すると弥弥ではなく阿詩勒渉爾(アシラシャアル)がやって来る。 渉爾が信用できるかどうか判断に迷う長歌、しかし渉爾は自分を信じる他ないと言った。 「阿隼は大殿だ…方法はひとつしかない」 「緒風、計画変更よ、師父たちに伝えて来て」 阿隼はひざまずき、天を仰いだ。 固唾をのんで見守る奕承、しかし処刑人が曲刀を振り下げようとしたまさにその時、渉爾を人質にした長歌が現れる。 「待った!」 「長歌…」 ![]() 長歌は渉爾と引き換えに阿隼を解放しろと迫った。 しかし奕承は阿隼を解放したところで逃げられないと指摘する。 その時、雷蒙の足元に矢が飛んできた。 「私が独りで来るとでも?今度、動けば誰の首が飛ぶかしら?」 緒風と羅十八は屋根の上に身を隠し、伏兵がいると見せかける。 実はこの機に乗じ、魏淑玉(ギシュクギョク)と司徒郎郎(シトロウロウ)が雁行(ガンコウ)門の仲間たちと潜入、蕭(ショウ)皇后・隋王・歩真を救出していた。 長歌は渉爾の首に短剣を突きつけた。 しかし実際は渉爾に直接、刃は当たっていない。 渉爾は心配そうに見つめる阿隼に自分なら平気だと言った。 動揺した奕承は息子の命には変えられず阿隼を解放、すると長歌も渉爾を手放す。 「…悪いな」 阿隼は渉爾が自ら人質になってくれたと知り、すれ違いざまに礼を言った。 長歌と阿隼は緒風たちの援護でその場を逃げ出した。 激怒した奕承は追撃を命じたが、渉爾に短剣を突きつけられてしまう。 「阿娜、逃してやって!」 「まさか…阿娜に刃を向けるとは…」 衝撃を受ける奕承だったが、息子に実母を殺す勇気などないと分かっていた。 「雷蒙!追って!」 すると渉爾が自分の胸を刺してしまう。 「阿娜は殺せない…でも息子なら奪える、全て私のためでしょう?ならもう必要ない」 奕承はようやく渉爾が李長歌と示し合わせ、自分を騙したと気づいた。 深く失望した奕承は渉爾の胸から剣を抜き、その手で自分を殺せと迫る。 しかし揉み合っているうちに短剣が落下、奕承は心がひとつでなければ立ち去れと言い放った。 「雷蒙…2人を追うのよ…やっておしまいっ!」 一方、弥弥は逃げて来た長歌たちと合流し、脱出できる門へ案内することにした。 しかし衛兵が立ちふさがり、長歌と阿隼は弥弥を避難させて応戦する。 すると追跡していた雷蒙が回廊で戦う2人を見つけ、弓を構えた。 唯一、雷蒙に気づいた弥弥は咄嗟に長歌を突き飛ばし、身代わりになって胸を刺されてしまう。 長歌は倒れた弥弥を抱き留めた。 激高した阿隼は迫り来る雷蒙たちに立ち向かう。 「弥弥…」 「長歌、無事でよかった…」 すると緒風と十八が駆けつけ、阿隼を援護した。 緒風はひとまず長歌の元へ急ぎ、歩真たちが無事に脱出したと伝えて戦いに戻る。 ちょうど同じ頃、阿隼を救うため引き返した鷹団が正門を破ろうと体当たりしていた。 鷹団が王宮になだれ込んだ。 阿隼は穆金たちの姿に驚いたが、これで形勢が逆転する。 しかし穆金は戦いの最中、回廊で倒れている弥弥の姿を見つけ、愕然となった。 弥弥は弟の無事を知って安心した。 「長歌…どうしても…最後に彼に会いたい…」 すると穆金が駆けつけ、長歌の腕から弥弥を預かる。 「弥弥…俺だ」 「穆金…本当にあなたなのね…約束して…私の代わりに歩真の世話をすると… 私…私、あなたが…好き…」 「弥弥、俺も君が好きだ、初めて見た時から君が好きだった」 弥弥はやっと素直な気持ちを伝えて安堵すると、最後まで弟の身を案じながら愛する人の腕の中で息を引き取った。 ![]() 雷蒙は劣勢となるや否や逃げ出した。 阿隼たちは深追いせず、弥弥を連れて王宮を脱出することにする。 すると宮道で独りさまよう渉爾と出くわした。 渉爾は穆金が抱きかかえている弥弥の姿を見て驚愕、しかし穆金の激しい憎悪を前に触れることも叶わない。 「どうして守ってやらなかった?弥弥は全てを捧げたのに…なぜ守らなかったんだ!」 やり場のない怒りをぶつける渉爾、そこで阿隼は弥弥を殺したのは雷蒙だと教えた。 「李靖(リセイ)の軍が来る、奕承は終わりだ、一緒に来い!」 「俺は唐に投降したわけじゃないぞ?!干渉はしないから俺にも干渉するな」 渉爾は愛する弥弥の敵を撃つべく、走って行ってしまう。 鷹団に逃げられた奕承、すると伝令兵が駆けつけ、李靖が定襄に迫っていると報告した。 雷蒙は10万の大軍が一夜で到着するはずないと疑ったが、実は李靖が自ら率いている騎兵3000だという。 大殿に集まっていた各部族は騒然、しかし雷蒙は妄言だと一蹴し、伝令兵を処刑した。 恐れおののいた首領たちは逃げようとしたが、衛兵に阻まれ、一歩でも離れたら即刻、斬り捨てると脅されてしまう。 その時、渉爾が駆けつけ、いきなり雷蒙に斬りかかった。 ↓ママずっとこんな顔( ̄▽ ̄;) ![]() 渉爾は雷蒙に襲い掛かるも取り押さえられ、引きずり出された。 すると奕承は雷蒙に全軍を承啓門外で待機させ、渉爾の狼師は雷蒙が率いるよう命じる。 「各首領を護衛し定襄を離れる!」 奕承はある決意を胸に、捕縛された渉爾の元へ向かった。 まさか最後の最後で息子の裏切りにより敗れるとは、何と滑稽だろうか。 そこで奕承は母子の縁を切ると言い放ち、渉爾を連れて行くよう命じた。 奕承はわざと渉爾を突き放し、雷蒙に渉爾を託した。 「各部首領と民を盾にすれば私も逃げられるから心配ない」 しかし雷蒙は公主が自分に敵を惹きつけて小可汗を逃すつもりだと気づく。 「こたびは命令には従えません…私が隋からはるか遠くの草原へと公主を護送しました あれから30年~♪どうかずっとお守りさせてください!」 奕承は雷蒙の気持ちに応えることはできなかったが、渉爾を命懸けで守って欲しいと哀願した。 「すぐ発って…遠ければ遠いいほどいい」 「分かりました」 ![]() 渉爾は母の気持ちも知らず脱出を拒んだ。 しかし雷蒙から公主の願いだと聞いてようやく母が自分を逃すために突き放したのだと気づく。 一方、長歌と阿隼は李靖の軍営に到着していた。 真っ先に可汗の様子を見に行った阿隼は、戦は無理でも養生すれば生き長らえると知って安堵する。 「…わしの…わしの…息子よ…」 可汗は何とか阿隼の手を握りしめた。 「阿塔…定襄を倒すには唐軍と組むしかありませんでした 草原は争いが絶えず、多くの血が流れ、みんな疲れています ゆっくり休ませて太平を取り戻さねば…阿塔、戦をやめましょう」 長歌たちは弥弥と別れの儀式を行った。 弥弥は美しい顔のまま、今にも目を覚ましそうに見える。 すると穆金が2人だけにして欲しいと頼み、最後にそっと口づけした。 李靖は蕭皇后と瑞王の護送を李淑玉に頼んだ。 そこで長歌は念のため緒風と十八にも護衛を頼み、これを最後に十八を自由するという。 「私に一生、従うのは無理よ、これからどうしたいの?十八?」 「…友と一緒に自由に暮らしたい」 その友とは緒風だった。 すると任務を終えた司徒も退散すると告げ、実は二番弟子を迎えたと報告する。 「小師妹?いつの間に?!」 何も聞いていなかった長歌は驚いた。 緒風の話では長歌たちが紫草を探していた頃、媛娘(エンジョウ)の面倒を見ていた司徒は武芸の奇才だと気づき、弟子入りさせたという。 「大弟子のお前は剣を修練する暇などないだろう? 祖師から越女剣の伝承を途絶えさせてはならないと言われているゆえ、媛娘に託すのだ では各位、また会おう」 そして図伽郡主も漠南に帰ることになった。 つづく ( ๑≧ꇴ≦)司徒、越女剣なのか?! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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あらすじありがとうごさいます。
ラスト前!の盛り上がりも小さく…… 戦闘シーンもアニメを出す程の規模でもなく…… シャR、いい奴だったね←何度目? イールン、戦うの?と思ったら救出チームだったのね、納得 ミミ&コオロギ君……(ToT) サワママの眉毛は上がりっぱなし 最終回にオチはあったっけ?待つしかないか(( ̄_| 私もグリナザ見始めました。グリちゃんと男主の目が大き過ぎて、見てる私まで目を見開いて、かっさかさに(@_@)話の流れとか、映像がちょい古な感じがするけど、面白く見てます(*^^*) ラバちゃんとヤンヤンの新作がホームドラマチャンネルに来るようです。 実家ママンの圧迫骨折はいくらか良くなったけど、特注のコルセットは窮屈だからとちょくちょく外し、必要以外は動くなと言われたのに庭の草取りしたりと、こちらの心配をよそに勝手してます……認知もあるのでしょうがないかも┐('~`;)┌ 自分の未来と思って、今からカルシウムとらなきゃ! (2022.06.12 13:36:11) |