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カテゴリ:山河令 全36話
※原作はBL作品ですが当ブログでは非対応です
山河令 Word of Honor 第22話「連環計」 張成嶺(ジャンチョンリン)を連れて四季山荘に帰ることにした周子舒(ジョウズーシュー)と温客行(ウェンコーシン)。 すると偶然にも道中で清風(セイフウ)山に向かっていた顧湘(グーシアン)と曹蔚寧(ツァオウェイニン)と合流、一緒に次の町へ向かった。 一行は客桟で食事することにしたが、温客行は相変わらず曹蔚寧が気に入らない。 しかし曹蔚寧が緑柳(リューリゥ)と桃紅(タオホン)夫婦に襲われたと聞いて脈を診てやることにした。 実は高小怜(ガオシャオリエン)を岳陽(ガクヨウ)派から連れ去ったのは緑柳と桃紅だという。 「あ!成嶺、小怜は許嫁でしょう?助けてあげなきゃ!恋敵もいなくなったことだしね~?ふふ」 顧湘は鄧寛(ドンクワン)が小怜と恋仲だったが、英雄大会の日に消えたと話した。 温客行は周子舒を外へ連れ出した。 高崇(ガオチョン)を弾劾した鄧寛が一介の弟子ではなく小怜と親密だったとは…。 そうなると黒幕は一体どんな手を使って鄧寛を操ったのだろうか。 2人が考えあぐねていると、驚いたことに前から大孤山(ダイコザン)派の掌門・沈慎(シェンシェン)が現れた。 図らずも因縁の相手と再会した温客行、すると3人は民に紛れて潜入していた刺客たちから挟み撃ちにされてしまう。 刺客は毒蝎だった。 周子舒たちは敵を撃退、しかし助太刀した沈慎が腕に暗器を受けてしまう。 「沈掌門、それは蝎尾刺(カツビシ)だ、毒が塗ってある」 周子舒は自分を信用できるなら飲んで欲しいと解毒薬を渡した。 すると沈慎は迷わず薬を服用し、英雄大会で長兄を助け、張成嶺を救ってくれたと感謝する。 「ところで成嶺は?」 同じ頃、客桟に残った顧湘たちも刺客に襲われていた。 剣術ができない張成嶺だが、流雲九宮歩(リュウウンキュウグウホ)の習得が功を奏し、何とか攻撃を回避する。 そんな中、顧湘と曹蔚寧が刺客に応戦、成嶺を連れて客桟を飛び出した。 通りでは思わぬ騒ぎに民たちが逃げ惑っている。 すると客桟の前にいた物乞いがなぜか成嶺に助けを求めようと飛び出して来た。 顧湘は咄嗟に物乞いを殺したが、周子舒はただの流れ者をなぜ殺したのかと驚いてしまう。 しかし実はその物乞いも袖口に暗器を隠し持っていた。 周子舒たちが客桟へ急いでいると、ちょうど逃げて来た顧湘たちと鉢合わせになった。 一行は人里離れた李家の廃家を見つけ、しばし休むことにする。 物乞いの返り血を浴びた顧湘は庭で汚れを落としながら、しみじみ曹蔚寧とは生きる世界が違うと実感していた。 「私は食うか食われるかで、わずかな危険も見逃さないよう生きて来た…そうじゃなきゃ死んでたわ」 「阿湘…君の生い立ちを初めて聞いた、なんて酷いところで育ったんだ」 すると顧湘は居たたまれなくなって飛び出して行ってしまう。 沈慎は張成嶺が周子舒に弟子入りしたと知って安堵した。 すると成嶺が聞きたいことがあるという。 「沈叔叔、答えずとも嘘は付かないでください、高伯伯が鬼谷と手を組んで父を殺したのですか?」 「天に誓って言う、高伯伯はお前の父を決して害したりしない 過去に何があろうと高伯伯はお前の父をずっと案じていた だからお前に小怜を嫁がせ、両派の武芸を習得させて大成するよう願っていたのだ 盟主の地位も継がせるつもりだった」 「では英雄大会で鄧寛が暴露したことは真実ですか?」 「まさか!…20年前、大哥は琉璃甲(ルリコウ)を壊すか、武林に全て公表すると主張した 反対したのは我々だ、義兄弟たちの琉璃甲も望めばもっと早く奪えたはず…」 高崇は確かに口下手だったが、何より情義を重んじていた。 しかし沈慎にもなぜ鄧寛が敬愛する師匠を陥れるような発言をしたのか分からないという。 その時、周子舒はふと何かを思いつき、温客行を探しに行くことにした。 すると沈慎がその前に聞きたいことがあると引き止める。 「温公子は五義兄弟の旧友によく似ている、温公子は…甄(ジェン)姓では?」 周子舒は黙っていたが、動揺した成嶺がうっかり茶碗を落としてバレてしまう。 周子舒は独り桟橋で考えを巡らせていた。 そこへ温客行がやって来る。 ノシ^ω^)ノシ☆ドン!ヾノ。・ㅅ・)ノシ<うわっ! 「考え事か?」 「…龍孝(ロンシアオ)が薬人(ヤクジン)を操っていたが、操縦法は伝説の攝魂蠱(セツコンコ)と関係が?」 「確かに…義荘の一件は長舌鬼(チョウゼツキ)の仕業だ、背後に毒蝎がいる 阿絮(アシュー)、天窗(テンソウ)にいた頃、毒蝎の首領を見たか?」 「毒蝎の首領は姿を現さぬ」 「ならば芝居上手の″玄徳″趙敬(ジャオジン)が首領だな…」 「ただいくつか釈然としない部分もある もし趙敬が首領なら高崇の剣に毒を塗って容炫(ロンシュエン)夫妻を陥れたのも趙敬だろうか?」 「うむ…(´-ω-`)」 「で…長舌鬼とは何者だ?」 「(´゚艸゚)oops!…確か吊死鬼(チョウシキ)から纏魂糸(テンコンシ)を継承したヤツだ 鏡湖派を襲ったのも長舌鬼らしい」 すると周子舒はさすが見識が広いと感心した。 温客行はうっかり口を滑らせ、動揺していた。 周子舒は聞き流してくれたようだったが、もし自分の正体を知ったらどうなるか。 …人と鬼の道は決して交わらぬ… 蝎王は張成嶺の行方を突き止めた。 しかし腕利きの周子舒と温客行が側にいるため密偵は接近できず、尾行を続けさせている。 それより龍雀(ロンチュエ)と龍孝が死んでしまい、蝎王は武庫の鍵が手に入らなくなったと心配した。 「あれは龍孝を欺くための嘘だ、実はこの20年、武庫の鍵は最も危険で最も安全な場所にある」 「鬼谷ですね?」 鏡湖派の滅亡、三白山荘での窃盗、傲崍子(アオライズー)の横死、全ては趙敬の連環の計だった。 これも江湖を欺き、鬼谷が琉璃甲を奪ったと見せかけるためだったという。 偽物の琉璃甲は予想外だったが、その混乱でかえって高崇を早々に破滅させることに成功した。 蝎王は義父の見事な策略に敬服したが、なぜそこまで高崇を憎んでいるのか聞いてしまう。 すると趙敬の顔はみるみるこわばり、末弟として我慢を強いられて来た苦い過去を思い出した。 「私を身勝手だと?!私欲から高崇を排除したと思うのか?!ギギギギ… いいか?…五湖盟は私の手中にあってこそ輝きを放てるのだっ!」 ( ̄▽ ̄;)<ぁ…義父…余計なことを申しました 結局、趙敬は成嶺のことは自分が策を練ると決め、蝎王も喜喪鬼(キソウキ)と艶鬼(エンキ)を捕らえたことは報告しなかった。 その夜、周子舒はひとり星を眺めながら考え事をしていた。 すると顧湘がこっそり酒を持って露台に出て来る。 ω-`)ヌ~ ヒイィィィ!!(゚ロ゚ノ)ノ<周絮ったら!驚かせないでよ! おかげで周絮は酒にあり付けたが、顧湘は不味くて吐き出した。 🍶(´゚ω゚):;*.’:;.. ブハーッ! (・・;)<無駄にするな 顧湘の話では主人が気落ちするたびにお酒を飲むのだという。 「どのみち機嫌は直らないのに… ねえ?主人が言ってたけど、あなたは自分で寿命を縮めたって本当? あなたが死んだら主人が悲しむわ、長い間、一緒にいたけどあんなに悲しむ姿、初めて見た 唯一の友人なんだから死んじゃダメ、主人を独り残して死んだら黄泉まで追っかけて絞め殺す!」 「まったく、女じゃなければ殴っているぞ?!…口の悪さはそっくりだな(ブツブツ」 そこへ立ち聞きしていた温客行が現れた。 周子舒のせいで酒瓶が空になり、顧湘は主人のために酒蔵を探しに出かけた。 すると沈慎と張成嶺がやって来る。 沈慎は張成嶺の様子から温客行が甄衍だと確信していた。 「衍児?…父上たちは息災なのか?」 激しく動揺した温客行は顔から血の気が引き、頭が痛くなって来る。 「ゥゥ…私の父は手足の筋を断たれ破門されたのだぞ? 正道派の圧迫を受け、邪道派の襲撃を逃れながら、板挟みになっても情義を全うし耐え忍んだ! いわゆる″義兄弟″のためにな!息災だと思うのかぁぁぁ!」 沈慎は涙ながらに詫びたが、取り返しがつかないことも分かっていた。 「もう遅い…2人は死んだ…あの時、甄衍も一緒に死んだんだぁぁぁぁ〜!」 あの時、村は鬼谷に襲われ、甄如玉(ジェンルーユー)と谷妙妙(グーミャオミャオ)は惨殺された。 温客行は当時の光景が蘇り、激しく血を噴き出して倒れてしまう。 驚いた周子舒は温客行を腕に抱いて縁側に腰掛け、口についた血を拭き取った。 「すまない…」 すると温客行はそのまま意識を失ってしまう。 温客行は翌朝になっても目覚めなかった。 沈慎は甄衍も秦懐章(チンホワイジャン)の弟子だと聞いて喜んだが、周子舒は″温客行″として生きることを尊重してやって欲しいという。 それにしても大弟子の自分がなぜ五義兄弟と師匠の交友を知らなかったのだろうか。 実は青崖(セイガイ)山の戦いの後、秦懐章は義兄弟の不義理に腹を立て、関係を断っていた。 すると張成嶺が龍(ロン)師匠から聞いた容炫(ロンシュエン)の一件だと気づく。 「まさかあなたが?!あなたが容伯伯に毒を?!」 「何だと?!」 周子舒と張成嶺は容炫の一件を知っていた。 驚いた沈慎は自分ではないと否定、確かに容炫の死や甄夫妻の苦難を座視したが、決して義兄弟に手を下すことはないという。 どうやら沈慎は未だ誰の仕業か見当がついていないようだった。 「現在の五湖盟の盟主は?」 「まさか…趙大侠ですか?!」 周子舒の問いに真っ先に答えのは曹蔚寧だった。 到底、信じられない沈慎は温客行を起こして問いただすと言い出したが、周子舒が阻む。 「容炫前輩を見捨てたのは仕方がないとしても、五義兄弟に良心があれば師弟を助けられたはずだ!」 「皆、青崖山で重傷を負い構えなかったのだあ〜」 「釈明など要らぬ!」 周子舒は結局、五義兄弟も報いを受けたと突き放した。 今さら過去は変えられないが、温客行が恨みで苦しむ姿を見たくないという。 「もう2度と再会しないことを願う…成嶺、客人を見送ってくれ」 「はい」 つづく ( ;∀;)やだ〜何この悲しい話… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.07.19 11:23:40
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