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カテゴリ:山河令 全36話
※原作はBL作品ですが当ブログでは非対応です
山河令 Word of Honor 第32話「片翼の隻影」 賽君(サイクン)府で周子舒(ジョウズーシュー)の治療が始まった。 久しぶりに旧友と食卓を囲み上機嫌の周子舒、しかし顧湘(グーシアン)が身体のためだと酒を一滴も飲ませてくれない。 そこへ張成嶺(ジャンチョンリン)の従者を任せた七爺(チーイェ)の侍衛・阿沁莱(アチンライ)が戻って来た。 聞けば沈慎(シェンシェン)から温客行(ウェンコーシン)が鬼谷の谷主だと聞かされた後、成嶺が激怒して号泣し、阿沁莱に暇を出したという。 周子舒は温客行と一緒に張成嶺を訪ねることにした。 そこでまず鬼谷へ向かった温客行を追いかけることにしたが、大巫(ダーウー)・烏渓(ウーシー)が念のため霊薬を持って行けという。 「仲立ちに行くだけだ、老温は荷物を取りに行ったが、戻ったら俺と共に隠居すると約束している」 「いいから万一に備えて持っていろ、どんな重傷を負っても5日間は命を延ばせる」 周子舒は縁起でもないと呆れて出かけたが、道中に立ち寄った茶屋で思わぬ話を耳にした。 「鬼谷の谷主が白鹿(ハクロク)崖に追い詰められた!見物したいなら急げ!」 その頃、白鹿崖では温客行が孤軍奮闘していた。 谷主を追い詰めるのは趙敬(ジャオジン)率いる武林の門派、毒蝎、裏切り者の悪鬼たち、その中に張成嶺の姿もある。 そこで温客行は首から下げていた鍵を引きちぎり、これさえあれば武庫を開けられると挑発した。 「私を殺せばこの鍵が手に入るぞ?」 すると成嶺が一門の敵を討つと怒号を響かせた。 温客行は怒りに震える成嶺の姿に胸を痛めながら、確かに張玉森(ジャンユーセン)は無実だったと認める。 「成嶺よ、報復のために私を殺せ!…もう疲れた、お前には抵抗しない」 しかし沈慎が成嶺を制止し、魔王の罠だと言った。 「嘘ではない!成嶺!お前には手出しせぬ!」 「お前は嘘つきだ!温客行…よくも師父を欺いたな?!私は、私は、ワナ::(`・ω・´)::ワナ」 ついに温客行と成嶺が離間、期待通りの展開に趙敬は満足していたが、そこへ周子舒が駆けつけた。 「私は欺かれてなどいない!」 周子舒は温客行の隣に立ち、高みの見物をしている趙敬に白衣剣を向けた。 その時、葉白衣(イエバイイー)が現れる。 「…温客行、言ったはずだぞ?再び江湖で相見えた時は命をもらうとな」 「はぁお、お手並拝見だ」 温客行と葉白衣の戦いが始まった。 周子舒は助太刀しようとしたが、悪鬼に邪魔されてしまう。 その時、張成嶺が制止を振り切って崖下に飛び降りた。 するとちょうど温客行と葉白衣の掌と掌がぶつかり合い、激しい水しぶきが舞い上がる。 成嶺はその隙に温客行めがけて暗器を放った。 温客行の胸に張成嶺の暗器が命中、温客行は谷へ転落した。 「老温!」 すると周子舒は迷わず温客行を追って飛び降りてしまう。 しかし葉白衣が駆けつけ、周子舒を助けた。 周子舒が目を覚ますと平安客桟の部屋だった。 あれは悪い夢だったのか。 しかし階下に降りてみると、武林の客たちが嬉しそうに鬼谷の谷主が成敗されたと話している。 (´゚ω゚):;*.’:;..ブハッ! 周子舒は衝撃のあまり喀血、慌てて客桟を飛び出した。 一方、趙敬は勝利を祝って酒席を設け、葉白衣を歓待した。 しかし葉白衣は酒宴が苦手だと断り、早々に退散してしまう。 上機嫌の趙敬はついに蝎王を自分の愛息子だと公表、これまで毒蝎を蔑んで来た侠客たちも態度を一変させ、温客行を誘き出してくれた蝎王の功績を称えた。 顧湘(グーシアン)は岳陽(ガクヨウ)へ張成嶺を探しにやって来た。 しかし中庭で清風剣派の師叔・莫蔚虚(モーウェイシュー)に見つかり、剣を突きつけられてしまう。 すると曹蔚寧(ツァオウェイニン)が現れ、将来の妻に手を出すなとかばった。 「殺すなら私を先に殺してください!」 弟子の裏切りに怒り心頭の莫蔚虚、その時、阿湘が涙ながらに温客行の生死を確かめた。 「本当に私の主人・温客行は死んだのですか?」 同じ頃、艶鬼(エンキ)・柳千巧(リウチエンチャオ)は裏山の小屋で冥銭を燃やしていた。 そこへ周子舒が舞い降りて来る。 「温客行は中か?」 小屋の中には美しい寝顔の温客行が横たわっていた。 同じ頃、岳陽派では鬼谷の間者が現れたと聞いた弟子たちが一斉に捜索を始めた。 莫蔚虚は弟子を売り渡すこともできず、仕方なく清風剣派の居所から飛び出す。 <師叔!刺客を見ませんでしたか?柔らかい剣を持っていました <向こうだ 顧湘は周子舒が来たと気づき、師叔が弟子を足止めしてくれているうちに脱出した。 周子舒は温客行の亡骸を目の当たりにし、小屋の前から動けなかった。 すると続々と岳陽派の弟子が駆けつけ、囲まれてしまう。 その時、曹蔚寧の声が聞こえた。 「阿湘!こっちだ!」 焦った周子舒は咄嗟に燃えている冥銭をひっくり返し、小屋に火を放って逃げた。 周子舒が脱出すると、ちょうど山小屋に向かっていた顧湘と曹蔚寧に出くわした。 「ゥッ…主人はどこ?…阿絮(アシュー)?主人はどこにいるの?!」 顧湘は泣きながら周子舒に食いかかったが、曹蔚寧が引き離した。 「谷主が成敗されたと白鹿鎮で聞きました、本当ですか?!」 「…運び出せず、火を放った」 「嘘よ!…主人を探すわ!」 しかし顧湘は衝撃のあまり卒倒してしまう。 すると周子舒は中原にいては危険だと警告した。 そこで四季山荘の弟子たちも一緒に連れて七爺(チーイェ)たちと南疆(ナンキョウ)へ逃げるよう頼み、独りで消えてしまう。 周子舒は白鹿崖でひとり酒をあおり、温客行との思い出に浸った。 「長年かけた陰謀だろう?…結末を見届けぬのか?」 すると周子舒は大巫がくれた霊薬を飲み、七竅三秋釘(シチキョウサンシュウテイ)を身体から取り出すと決める。 「″知己に逢えば山河も重からず″…知己は逝った、玉砕しよう」 岳陽派では明日の英雄大会を前に五湖盟に帰順する門派の掌門が集まっていた。 大会では武林の盟主が選ばれ、これを機に鬼谷を撃破して江湖から害悪を除くという。 すると掌門たちは趙敬の指揮のもと三千の悪鬼を跡形もなく消し去ろうと奮起、事実上、趙敬が武林の盟主であると認めた。 一方、葉白衣はひとり龍背(リュウハイ)剣を相手に酒を飲んでいた。 魔匠と呼ばれた容長青(ロンジャンチン)が自分のために作った龍背剣、思えば長年2人で山上にこもり、王朝が代わろうとも老いは感じなかったと懐かしむ。 「だが下山して青二才どもに会って気づいたぞ?…私は老人だとな 長青、お前は独りよがりの愚か者だ、鬼谷や孟婆湯(モウバトウ)が何だ! お前は悪人に改心する道を与えようとした、だがお前の活路は?!」 容長青は鬼谷の守り神となって妖魔を制圧するため六合心法を修練した。 しかし心を砕いてみたところで報われるわけではない。 「お前に約束した、内情を明かして鬼谷を滅ぼすと…だが告げることができなかった 容炫(ロンシュエン)が青崖山で死んだと…それにもう1人の若者も巻き添えになったのだ だがその若者の息子は鬼谷の谷主になった…生き残ったのがお前だったらどうしていた?」 蝎王は最後の決断を下す前に義父の真意を探ることにした。 そこで段鵬挙(ドワンポンジュー)に紛争した柳千巧を送り込む。 千巧は天窗が毒蝎と手を組むことはできないと揺さぶりをかけ、趙敬が野心と息子のどちらを選ぶか迫った。 蝎王が裏山で待っていると千巧がやって来た。 千巧は人の心を探るのは禁忌だと断り、真実を告げる。 つづく (  ̄꒳ ̄)ってそこで脱ぐ必要あったのか・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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