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カテゴリ:蒼蘭訣 ~エターナル・ラブ~ 全36話
苍兰诀 Love Between Fairy and Devil 第10話 月尊(ゲッソン)の座をめぐって争いが絶えない月(ゲツ)族。 巽風(ソンホウ)は風原一帯で南北の幽王と戦っていたが、その時、雷鳴がとどろき黒龍が現れた。 「月尊だ!月尊がお戻りになった!」 争いは直ちに終息、劣勢を強いられていた巽風は兄の帰還に助けらた形となったが、東方青蒼(ドンファンチンツァン)への敵意は隠せなかった。 一方、長珩(チャンハン)は四水宝珠(シスイホウジュ)を修復し、大洪水は免れた。 そこで雲中君(ウンチュウクン)に東方青蒼を成敗するため蒼鹽海(ソウエンカイ)に行きたいと嘆願する。 しかし雲中君は長珩が小蘭花(シャオランファ)を連れ去られたせいで気が急いていると見抜き、勝手に動いてはならないと釘を刺した。 寂月(セキゲツ)宮に主が戻った。 觴闕(ショウケツ)は小蘭花を寝殿に案内することにしたが、″噬仙(スイセン)楼″と聞いて小蘭花は愕然となる。 「仙を噬(カ)む場所?!ヒイィィィ!!(゚ロ゚ノ)ノ」 「ただの部屋だ、他にも誅仙(チュウセン)亭や弒神塢(シシンオ)という建物がある 先代の月尊が造り、水雲天の平定を願って名前をつけたんだ」 一方、東方青蒼は久しぶりにのんびり沐浴しながら息蘭(ショクラン)全書を読んでいた。 すると息蘭聖印は同心呪(ドウシンジュ)でつながる者のどちらかを承影(ショウエイ)剣で殺せば解けると分かる。 しかし承影剣は太古の戦の折に打ち砕かれ、破片は四方に散っていた。 觴闕は破片が銀湖の湖底にあると思い出し、すぐ探しに行くという。 東方青蒼が噬仙楼にやって来た。 しかし小蘭花は布団をかぶって隠れてしまう。 「小花妖?これまで尊大だったのに急に怖くなったのか?」 「私が間違っておりましたぁ~」 「今までと同じように接すればよい」 「いえいえ、2度と無礼な真似は致しません!」 東方青蒼は呆れて帰ることにしたが、その時、慌てて小蘭花が顔を出した。 「いくら私を好きになっても無駄よ?諦めてちょうだい」 「私がお前を好きだと?」 「違うなら月尊大人、私を帰らせてちょうだい」 「どこへ帰るというのだ? …忘れるな、私は衆目の前でお前を連れ去った、これほどの″名誉″を消しされると思うか?」 東方青蒼はこれからは自分のそばにいるよう命じ、運命簿を渡した。 「この部屋から出ずに運命簿を修繕せよ」 巽風が蒼鹽海の神器・幽玉戒(ユウギョクカイ)の返還にやってきた。 しかし巽風は父を殺して月尊の座についた兄にわだかまりがあり、兄弟と言えども警戒を怠らない。 「生きていたのなら、なぜお戻りにならなかったのですか?蒼鹽海の内乱を座視していたと?」 東方青蒼は申し開きをする必要はないと突っぱね、自ら神器を受け取ろうとした。 すると巽風はわざと入れ物を落としてしまう。 「失礼致します」 觴闕は神器を拾いながら、巽風の逆心を疑った。 「放っておけ、最愛の父を殺した私を殺したいだけだ…過ちを犯さぬうちは生かしておく」 觴闕は小蘭花が運命簿の修繕もせず、拷問で負った傷にも薬を塗ろうとしないと報告した。 水雲天に帰りたいとわめき散らすばかり、恐らく初めて家を離れて不安なのだろう。 「家を離れた…か」 すると觴闕の話を聞いた東方青蒼はすぐ腕の良い大工を呼ぶよう命じた。 容昊(ヨウコウ)は司命殿を調べたが、結局、師匠の運命簿を見つけられなかった。 まさか小蘭花と一緒にいた東方青蒼があの運命簿を見てしまったのだろうか。 大戦の折、師匠は東方青蒼の業火に傷つけられ、その傷痕は転生しても消えずに残っていた。 もし運命簿の中で転生した師匠を見て傷痕に気づけば、東方青蒼に赤地女子(セキチジョシ)だと知られてしまう。 赤地女子の元神が残っていると分かれば、東方青蒼は必ずやその元神で10万の兵士の封印を解こうとするはずだ。 「師父の復活を邪魔だてする者は許さぬ…」 容昊はまず東方青蒼が運命簿の件を知っているのか探らせ、それから息山神女を奪う手を考えると決めた。 小蘭花は急に東方青蒼に呼び出された。 薄暗い廊下に来た小蘭花は牢に入れられると誤解したが、扉の先には懐かしい司命殿が広がる。 小蘭花はついに帰ってきたと喜び、思わず命格(メイカク)樹に抱きついて感激の涙を流した。 「気に入ったか?」 (*゚▽゚)*。_。)*゚▽゚)*。_。)ウンウン 東方青蒼は小蘭花の笑顔を見て得意げに特別に作らせたと教えた。 「え?…水雲天じゃないの?」 小蘭花はようやく景色の違いや花壇の精霊たちがいないと気づく。 「本当の家に帰りたいの、どうかお願い、水雲天ではかくまってあげたでしょう? あなたのことは決して口外しない、長珩仙君だって…」 「また長珩か?!お前の頭には長珩の2文字だけか?!」 「…もう言いません!だから帰して」 「なぜ帰りたがる!お前が望むことは何でも叶えてやったのに!」 東方青蒼は思い通りにならない小蘭花に苛立ちを隠せなかった。 しかしそんな自分の雑念に困惑し、司命殿に留まっていたのは同心呪のせいだと明かしてしまう。 同心呪とは同じ喜びや悲しみを感じる呪術で、東方青蒼は仕方なく小蘭花を守って面倒を見ていた。 今は神器が小蘭花の感情を遮ってくれているが、自分の弱みである小蘭花を閉じ込めておく必要があるという。 「じゃあ私への親切は全て偽りだったと?」 「…そうだ、偽りなのはもちろん、不快だと思っていた」 すると東方青蒼は小蘭花を閉じ込めて帰ってしまう。 司命殿は毎日、嵐に見舞われた。 「東方青蒼!いつまで私を閉じ込めておくつもりよ! 日は差さない、話し相手もいない!恩を仇で返すつもり?!東方青蒼!出て来い!」 小蘭花は窓を開けて怒りを爆発させていたが、ふと妙策を思いつく。 一方、東方青蒼は觴闕に小蘭花の様子を聞いていた。 觴闕の話では毎日、月尊を罵っていたが、今度は食を断って抗っているという。 すると衛兵が駆けつけ、例の仙女が寒さにやられ虫の息だと報告した。 仙女は治療を拒み、何でも死ぬ前に月尊と話したいと訴えているという。 東方青蒼は小蘭花を心配して司命殿に駆けつけた。 すると小蘭花は外で話したいと懇願し、嵐の中、東方青蒼を連れて中庭に出る。 東方青蒼は早く話せと迫ったが、その時、小蘭花がいきなり抱きついて唇を重ねた。 つづく ( ๑≧ꇴ≦)思いっきり行きましたね〜w お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.05.07 22:06:47
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