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カテゴリ:蒼蘭訣 ~エターナル・ラブ~ 全36話
苍兰诀 Love Between Fairy and Devil 第14話 蔵珠斉(ゾウシュセイ)の店主・結黎(ジエリー)は蒼鹽海(ソウエンカイ)の都・九幽(キュウユウ)にやって来た。 途中で巡回の月兵に見とがめられたが昏迷散をまいて切り抜け、侍女に成りすまして宮殿に潜入する。 すると小蘭花(シャオランファ)はのんきに司命殿の花壇で水まきしていた。 「ちょっと、あんたのせいで危うく死にかけたのよ?!」 結黎が面紗を外して顔を見せると、小蘭花は友との突然の再会に目を丸くした。 結黎は小蘭花が海市(カイシ)で騒ぎを起こしたせいで店を留芳(リュウホウ)閣に壊され、命を狙われていると訴えた。 驚いた小蘭花は自分も巻き込まれただけだと釈明、危ないところを東方青蒼(ドンファンチンツァン)に救われたという。 「月尊大人に救われた?…ハハ~ン、どうやら噂は本当のようね」 今や九幽では月尊と蘭花仙子の艶聞がまことしやかに語られていた。 小蘭花は誤解だと否定したが、結黎は何にせよ責任を取ってここで面倒を見て欲しいという。 その時、思いがけず東方青蒼がやって来た。 小蘭花は結黎を花壇に隠し、慌てて東方青蒼を出迎えた。 「何かご用ですか?」 「会いに…いや、お前を見張りに来た」 すると東方青蒼は運命簿の修繕を急げと迫った。 小蘭花は直せると言ったのは出まかせだったと明かし、東方青蒼が毎日、催促するのも自分と話したい口実だと誤解していたという。 「私の勝手な思い込みだったのね…」 どちらにしても自分の力では無理だと訴えたが、東方青蒼は小蘭花が水雲天(スイウンテン)を守るために嘘をついていると疑った。 「よかろう…」 そこで東方青蒼は指を鳴らし、花壇に隠れている結黎を召喚する。 「3日のうちに修繕できなければこやつの首をもぎとる、觴闕(ショウケツ)、その者を見張れ」 「はっ!」 ヒイィィィ!!(゚ロ゚ノ)ノ@ジエリー 觴闕は結黎を牢へ連行した。 何とか助かりたい結黎は自分の命を盾にしても無駄だと訴え、それより仙族をさらって修繕するまで毎日1人、殺した方が効果があると提案する。 しかし觴闕は仙族を殺せば蘭花仙子が悲しみ、ひいては月尊が悲しむことになると反対した。 結黎は月尊が仙女ごときのために悲しむはずないと呆れたが、觴闕だけは月尊の本当の姿を知っているという。 聞けば東方青蒼は小蘭花のために羹(アツモノ)を作ったり、恋心を実らせてやろうと試験を手伝ったり、寂しがらないよう司命殿まで再現していた。 結黎は月尊の心に小蘭花がいると確信した。 しかし男女の情に疎い觴闕はあくまで義侠心で小蘭花を助けただけに過ぎないという。 結黎は月尊の行動は小蘭花を想っているがゆえだと説明、未来の月主の親友である自分に優しくすべきだと訴えた。 「確かに…閉じ込めよ!」 ( ๑≧ꇴ≦)なんでや~! その時、結黎を助けるため小蘭花が駆けつけた。 小蘭花は觴闕が東方青蒼の命令しか聞かないと知っていたが、一か八か説得してみるという。 (*´・-・).<ねぇ、觴闕… (๑•̀ㅂ•́)و✧<ここに! (; ╹⌓╹)ビクッ!<結黎は私が預かる… (๑•̀ㅂ•́)ノ″<はっ! (*´・ω)(ω・`*)あれ? 結黎は小蘭花の司命殿で世話になることになった。 そこで月尊と小蘭花の関係を探るべく、3つの質問をする。 「手をつないだ?」「うん」 「同室で寝たことは?」「確かに同じ部屋で寝たことはあ…」 「あ~詳しくは聞かないわ、口づけは?」「うん、何度もしたけどでもそれは…」 「小蘭花!やり手なのね!」 焦った小蘭花は東方青蒼が同心呪(ドウシンジュ)という術で自分とつながってしまい、嫌々ながら面倒見てくれただけだと釈明した。 しかし結黎は東方青蒼の本心を見抜き、体面から小蘭花を好きだと言えないだけだという。 「もしや仲違いでもした?運命簿の修復はあなたをなだめる口実よ」 結黎は月尊の気持ちを利用すれば女主人になれるとそそのかした。 小蘭花も確かに東方青蒼の機嫌を取れば宮殿から逃げられるかもしれないと気づく。 「分かった、やってみる、どうすればいいの?」 東方青蒼は觴闕から小蘭花が呼んでいると聞いた。 そこで小蘭花の本音が分かるよう幽玉戒(ユウギョクカイ)を外すことにする。 そうとは知らず、小蘭花は結黎の助言に従って猫なで声で東方青蒼に媚を売った。 東方青蒼は無駄足だったと落胆して帰ることにしたが、小蘭花が引き留める。 「鮮花(センカ)餅を作ったの、食べない?」 東方青蒼は久しぶりに小蘭花の鮮花餅を食べた。 しかし水雲天で食べた時と少し味が違う。 小蘭花は東方青蒼の憂いが消えるよう忘憂(ボウユウ)草の蜜を入れたと明かした。 「巽風(ソンホウ)のことか?…小細工など弄せず、早く運命簿を修繕せよ」 不機嫌になった東方青蒼は席を立ってしまう。 「待って!大魔頭(ダーモートウ)!まだ話があるの!」 「なぜ大魔頭と?」 「″月尊大人″だと偉過ぎて怖いから言いたいことも言えない…嫌ならもう言わないわ」 「好きに呼べば良い、で話とは?」 「司命殿の花を数えたら本当に8452本あった、過去のつまらないことまであなたは覚えていてくれた 親切は見せかけじゃないはずよ」 「…お前に対し、何の情も抱いたことはない」 「信じない」 すると東方青蒼は手の平に小さな業火(ギョウカ)を出して見せた。 業火は三界でも最強の術、小蘭花でも月族の始祖・鹽女(エンニョ)と東方青蒼しか操れないと知っていた。 しかし業火を会得するには七情を捨てるという大きな代償が必要だという。 心にわずかでも情が残れば業火を操ることはできず、そのため太古の秘術で情を断ち、愛を滅すのだ。 「ゆえに肉親であってもためらいなく殺せる、誰かを愛することもない」 東方青蒼は父から七情を奪い取られた時の壮絶な苦しみを今でも昨日のことのように覚えている。 その時、小蘭花は第1話で東方青蒼と元神が入れ替わった時のことを思い出していた。 確か入れ替わる直前、目の前に凍りついた大木が現れ、指で触れたはず…。 「あれがあなたの心の中の七情の木だったのね… 結黎の言う通り、あなたがしてくれたことを考えれば今度は私がお返しをするべきだわ 入れ替わりも七情の木のせいだったのね」 小蘭花は自分に治せない草木はないと自信を見せた。 すると東方青蒼は根を絶った七情の木なら蘇らないと言い放ち、呆れて帰ってしまう。 「大強(ダーチァン)!私は諦めないわ!」 小蘭花は結黎から7種類の感情をわかせる薬をツケで買った。 自分がこれを飲み、同心術でつながっている東方青蒼に七情を思い出させるという。 一方、東方青蒼は神器を外したまま巽風の処遇について話し合っていた。 すると幽王の進言を聞きながら急に笑い出してしまう。 東方青蒼は小蘭花のせいだと気づき、必死に感情を抑えようとするが止まらなかった。 ( ๑≧ꇴ≦)੭ꠥ⁾⁾<わっはははははは~ 幽王たちは困惑していたが、今度は月尊が急に泣き出してしまう。 。・゜・(ノД`)・゜・。うわ~ん! 幽王たちはさすがに血を分けた弟を殺すのは忍びないのだと誤解し、生かすも殺すも月尊に任せると進言した。 「失せろ!」 東方青蒼は激高して臣下たちを追い出すと、泣きながら觴闕に叫んだ。 「早く幽玉戒を持って来い!」 東方青蒼は小蘭花と結黎を呼びつけた。 小蘭花と結黎は平伏したが、恐ろしさのあまり顔をあげられない。 すると東方青蒼は術を操って結黎の首を縛り上げ、自分を愚弄すればこうなると脅した。 涙ながらに結黎の命乞いをする小蘭花、さすがに觴闕も動揺したが、東方青蒼は危ないところで結黎を解放する。 「次はない」 その頃、水雲天では容昊(ヨウコウ)が長珩(チャンハン)に協力し、雲中君(ウンチュウクン)の封印を解いていた。 「小蘭花を守るため突き放してきたのは間違いだった…私のせいで蒼鹽海に追われたのだ」 容昊は長珩が命をかけて小蘭花を助けに行くつもりだと知っていたが、止めなかった。 もし師父を救えるなら自分も決して命を惜しまなかっただろう。 つづく ( ๑≧ꇴ≦)月尊!演じ分けが上手いんです お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.05.23 14:05:50
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