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![]() 爱的二八定律 She and Her Perfect Husband 第14話「襲撃」 蘭暁亭(ランシャオティン)の離婚訴訟を担当することになった秦施(チンシー)と李黛(リーダイ)。 2人は早急に蘭会長の資産を把握すべく奔走したが、夫婦の共有財産はすでに抵当に入っていた。 海外の資産も口座が全て夫・龐定方(パンディンファン)の名義、これでは分与が難しい。 ただし蘭会長が遺産相続で得た玉蘭(ユーラン)グループの株28%だけは譲渡不可のため無事だった。 蘭会長は兄と不仲で、株をめぐる対立は容易に想像できた。 玉蘭グループの創業者の死後、株は長男が23%、長女と次女が14%づつ相続したが、その後、次女つまり趙丹平(ジャオダンピン)の母が蘭会長に株を譲渡したことで蘭会長は筆頭株主となり、龐氏を総裁にしたという。 実は龐氏はグループ株を一切、所有しておらず、単なる社員に過ぎなかった。 蘭会長が持っている株の時価評価額は22億だった。 その時、ホワイトボードを眺めていた李黛が債権者から集めた金額と同じだと気づく。 「ピッタリだわ…初めから妻の株で補填するつもりだったのね」 洛威玉蘭(ルオウェイユーラン)と言えば設立は5年前、実はその年、グループの後継者候補の1人となる蘭会長の兄の息子が入社していた。 妻の財力で頭角を表した龐氏にとってこの甥の存在はさぞ脅威だったことだろう。 秦施は陽華(ヤンホワ)からの着信に気づき、一旦、休憩にして場所を変えた。 「もしもし?どうしたの?今夜は残業なの…」 📱<分かった、いつ終わる?迎えに行くよ 「必要ないわ…電話が入った、じゃあね…もしもし?」 驚いたことに割り込み電話の相手は元カレの陶俊輝(タオジュンフイ)だった。 陶俊輝は洛威玉蘭の件で話したいと伝え、駐車場で待っているという。 秦施が会議室に戻ると酷い悪臭が充満していた。 「どうしたの?!」 「秦律師にデリバリーが届いて…てっきり差し入れだと思って開けたら…」 すると保冷バックから″関わるな″と切り貼りした脅迫文が見つかる。 秦施は仕方なく今夜のところは切り上げることにして陶俊輝に会うことにした。 一方、仕事から干された呉菲(ウーフェイ)は陶俊輝の部屋で帰りを待っていた。 暇つぶしに本棚から一冊の本を手にした呉菲、すると挟んであった昔の写真が落ちてくる。 写真には制服を着た陶俊輝と秦施が写っていた。 裏には″弁論大会優勝″とある。 確か2人は互いに相手を良く知らないと言っていたが、どういうことなのか。 仕事が早く終わった秦施は陶俊輝にこれから行くと連絡しながら歩いていた。 すると地下駐車場で突然、強面の男たちが現れ、連れ去られそうになってしまう。 その時、秦施が落とした電話で異変を察知した陶俊輝が駆けつけた。 しかし陶俊輝が男とやり合っている間に秦施は別の男たちに捕まってしまう。 秦施はかつて陶俊輝から護身術を学んだことがあった。 …弁護士も危険が多いから身を守れないと、もし護身術でダメな時は不意を突いて逃げろ… 秦施は男に肘鉄を食らわせ、急いで逃げた。 しかしうっかり転倒し、男に追い付かれてしまう。 その時、物陰から陽華が現れ、男をスタンガンで撃退した。 陽華は秦施を連れて逃げようとしたが、秦施に懇願され陶俊輝を助けに向かう。 屈強な男にはスタンガンが効かず思い切り顔を殴られてしまう陽華、すると男が陽華に気を取られているうちに陶俊輝が一撃をお見舞いした。 その頃、結婚相談所から損害賠償を要求された陽母はあろうことか李黛に連絡していた。 それにしてもなぜ息子は親孝行も育ての恩も忘れて出て行ってしまったのか。 すると陽父は息子も自分に似て独占欲が強いと指摘した。 「好きな物や大切なものは誰が何と言おうと諦めない」 「…つまりあの2人の仲は本物だと?!」 陶俊輝と陽華のおかげで襲撃事件は未遂に終わり、警察が到着した。 秦施は殴られた陽華の顔を確認していたが、なぜか陽華は機嫌が悪い。 「…腫れているけど大丈夫そうね」 「医者でもないのに分かるのか?」 すると陶俊輝が自分の車で一緒に事情聴取へ行こうと声をかけた。 しかし陽華は秦施の手を取り、自分たちの車で行くと断る。 「誰の車でも一緒だろう?秦施に話があるんだ」 「妻と話すなら僕たちの車に乗ってくれ」 秦施は後部座席に負傷した元カレと偽夫を乗せて帰途についた。 相変わらず不貞腐れている陽華、すると陶俊輝が債務返済について相談があるという。 「共有財産を調査しているだろう?積極的に債務を返済すれば酌量の余地がある」 「私の依頼人には関係ない」 「だが2人の婚姻中に起こったことだ…夫婦は共に利益を得るだけではない 君だって夫が失業したからといって離婚しないだろう?」 「(; ̄꒳ ̄).oO(呉菲…このおしゃべりめ!」 「債権者が黙っていないぞ?もし返済を進めれば少とも蘭会長の他の事業は影響を受けずに済む さもなければ全部、凍結され、離婚訴訟が終わったら倒産することになる」 「私を脅してるつもり?!」 秦施は興奮して思わず振り返った。 「前を見ろ…」 そんな2人のやり取りを陽華は黙って聞いていた。 秦施と陶俊輝の話し合いは物別れに終わった。 するとストレスを感じた秦施はたまらず自宅近くのコンビニに駆け込んでおでんをどか食いしてしまう。 「それでどういうこと?」 秦施は陽華が駐車場に来たのは偶然ではないと分かっていた。 実は陽華にも洛威玉蘭の件で金を失った知人がいるという。 知人の話ではすでに裏社会の回収業者が動いており、蘭会長が離婚することまで知っていた。 「…あの男たちに見覚えがある」 陽華は秦施に身の危険が迫っていると焦り、見舞いの帰りに実家に寄ってスタンガンを手に入れると、秦施の事務所へ向かったという。 「契約の内容を超える行動だったわ…助けに来てくれて心から感謝してる」 陽華は店で薬を買って秦施の腕の怪我を手当した。 「そうだ、今夜の元カレに嫉妬する夫の演技は最高だったわ スタンプを一つ押してあげる(ペタン@❤️)」 「秦律師、そそっかしいところがなくなれば僕もスタンプをあげるよ」 陽華は手当てを終えると、今度は秦施が殴られて赤くなった陽華の顔に薬を塗ることにした。 頰が触れそうなほど近づいてドキドキしてしまう陽華、そこで咄嗟に話を振ることにする。 「この件から手を引いたら?怖くないのか?」 「怖いわ、でも逃げるわけにはいかない 正義を維持し、市民の合法的権益を守る…これがモットーなの 惚れないでよ?!ふふふ~さあ、撤収よ」 その時、部活帰りの学生たちが大きなカバンを持って入ってきた。 陽華は学生のカバンが秦施に当たりそうになり、咄嗟に秦施をかばって抱きしめてしまう。 ![]() ![]() 陶俊輝が帰宅すると呉菲はソファーで眠っていた。 起こさないようそっと上着を掛けたが、結局、呉菲は目を覚ましてしまう。 すると呉菲は陶俊輝が怪我をしていると気づき、写真どころのではなくなった。 聞けば秦施が回収業者に襲われて助けたという。 一方、秦施は思いがけず陽華に抱きしめられ、急に陽華を意識するようになった。 目を閉じれば陽華と一緒にベッドで寝ている夢を見てしまう。 我ながら動揺した秦施は早々に事務所へ出かけ、オフィスで寝ることにした。 翌朝、陽華が書斎を出るとすでに秦施の姿はなかった。 …出勤するわ、手作りの朝食をどうぞ〜♡… 陽華は幸せを感じながら朝食を食べ始めると、老周(ラオジョウ)から連絡が来た。 📱<私だ、例の工場に着いたぞ 「分かった、僕の言った通りにして」 一方、李黛は昨夜、地下駐車場で弁護士が拉致されそうになったと聞いた。 しかし男2人が駆けつけ、無事だったという。 李黛はそれとなく秦施に探りを入れたが、上手くかわされてしまう。 誠(チョン)&慧(フイ)は蘭会長の案件から手を引くと決めた。 実は龐氏が会社名義で10億近く借金しており、その契約書の保証人が蘭暁亭だという。 唐伊慧はすでに本人にも確認を済ませ、離婚しても一文なしになると分かった。 「私たちにできることはない、手を引くわ」 すると唐伊慧は秦施を呼び止め、昨夜の襲撃を心配して休ませることにする。 「診断書をもらってね…はい、お見舞い」 「じゃあ遠慮なく…」 「遠慮したことがあった?ふふ」 その頃、陽華は家事をこなしながら、工場を見学している老周に助言していた。 「可能なら株主全員に会うといい、株主間に対立があれば買収の際にトラブルが起きやすいんだ」 つづく ((( *´꒳`* )))ポワワーン お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.11.22 23:31:47
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