|
爱的二八定律 She and Her Perfect Husband 第22話「父と娘」 誠(チョン)&慧(フイ)に秦施(チンシー)が以前、担当していたクライアント・丁(ディン)氏がやって来た。 聞けば呉菲(ウーフェイ)の父の紹介で陶俊輝(タオジュンフイ)を訪ねて来たという。 案件が欲しい秦施は丁氏と旧知の関係を利用して同席したが、実は結婚を控えた娘を守るため婚前協議書の依頼に来たと分かった。 陶俊輝とランチに出かけた呉菲は丁氏の案件に秦施も加わると聞いて憤慨した。 「なぜ秦施まで担当に?私のパパの顧客でパパのコネなのよ?!」 「秦施は俺より丁父娘に詳しい、それに家庭部のトップだった」 実は丁氏はこれまで4回離婚、そのうち3回を秦施が担当していた。 呉菲も娘の方方(ファンファン)と幼なじみだったが、方方が弁護士を全て拒んでいるという。 結婚まであと2週間、この短い期間で説得するには方方の信頼が厚い秦施の協力が必要だった。 「…分かった、その代わり私も入れてもらう」 呉菲は早速、打ち合わせに参加して秦施を牽制、仕方なく秦施は単独行動で方方と会う約束を取り付けた。 一方、就職すると決めた陽華(ヤンホワ)は蔡亮(ツァイリャン)の紹介で何社か面接を受けていた。 経歴なら申し分ない陽華、しかし4年間も無職だった理由を聞かれ、人付き合いが嫌いだと答えて全滅してしまう。 蔡亮は呆れ果てたが見捨てることもできず、実は自分の銀行にも空いている職があると教えた。 「ただお前には物足りないと思って…」 こうして陽華は蔡亮の下で働くことになった。 「お前の能力は心配ない…ただその性格を直してくれ」 蔡亮は仕事中の陽華の画像をこっそり陽母に送った。 何も知らなかった陽母は大喜び、慌てて夫に画像を見せる。 息子は家を買うため融資が必要となり、蔡亮の雲商銀行に就職したというのだ。 「秦施は一体、何をしたのかしら?!仕事や家に無関心だった子がまるで別人よ!」 「これも愛の力だな」 陶俊輝と呉菲はまず調査員に婚約者の身辺を調べさせた。 丁方方は高校からカナダへ留学し、奨学金で名門大学へ進学したという。 現在は投資会社とインテリア会社を経営、資産家の父に頼らず自分の稼ぎで生活していた。 婚約者・曹以任(ツァオイーレン)はエリートで、カナダの名門校で金融を専攻し、その後、ウォール街へ。 2人の出会いはカナダ、アジア人学生が好むメンバー制の芸術サロンだったという。 しかし曹以任は方方より10歳も年上で離婚歴があった。 その頃、秦施も方方から直接、婚約者の話を聞いていた。 相手は離婚歴があり娘までいるという。 「私と知り合った時はすでに別居してたの、前の奥さんと彼は大学の同級生よ 仕事が多忙で家庭を疎かにしていたから奥さんに別の人ができたの」 方方は父が婚約者を金目当てと疑っているのは分かっていたが、誤解だと訴えた。 むしろ彼のような素晴らしい人がお金しか取り柄のない自分を選んでくれたのだという。 曹以任は離婚で妻に全財産を渡し、帰国後は大企業を辞めて不動産仲介業を始めた。 しかし半年後には会社を辞めて起業、ネットを使った無店舗で低手数料の仲介業を始め、わずか7ヶ月で資産を1億元まで増やしたという。 資産状況は絶好調で丁家の資産を当てにする必要はない。 方方の会社も彼の人脈を使って成功しているため、彼女にとって曹以任は恩人でもあった。 方方も秦施と同様、親の離婚が原因で結婚に何も期待していなかった。 恋愛もできず悩んだ時期もあったが、曹以任は他の誰とも違ったという。 すると秦施は丁氏の代理人ではないが、ただ結婚は両親の祝福を受けられた方が良いと助言した。 「パパと曹以任に共同の利益があれば友人になれるはずよ?」 「共同の利益?あるかな?」 「それはあなたよ」 一方、雲商銀行では若い女性行員たちの間でイケメンの陽華は噂の的だった。 蔡亮の話ではカウンター業務は独身女性ばかり、拘束時間が長いせいか彼氏ができにくいという。 「だから独身男性は奪い合いなんだ、お前ももう少し人付き合いしろよ」 「一生で関われる人数は有限だが、そのうち長い付き合いができる知人はわずか20% これもパレートの法則に合っている」 すると陽華はわざと聞こえるように大きな声で言った。 「…それに僕は″既婚者″だ、社交はいらない!」 陽華はそれ以来、デスクに結婚式の写真を飾るようになった。 秦施は方方と別れ、陽華をランチに誘った。 その時、陽華はちょうど蔡亮と社員食堂でお昼を食べていたが、切り上げて出かけてしまう。 秦施は陽華が無理して就職したのではと心配したが、制服姿は確かに格好良かった。 「ねえ、経済的観点から見て、真実の愛をどう評価する?」 「まず最初に基準を知るべきだ、僕の理解では経済的影響を受けない純粋な愛のことだよね?」 「その通り」 「だが現実では将来のない者は誰も愛さない、有望株を求める でもこれも一種の生存本能だ、本能に背く愛情は存在しない」 「つまり真実の愛は疑似問題なのね?」 「愛情にも証拠が必要だということだね」 「分かった、ありがとう」 ( ゚ェ゚)いや全然、分かりませんw 資料に目を通した呉菲は内容が本当なら方方はむしろ玉の輿、曹以任の愛は真実だと言った。 そこへ秦施が現れ、揚げ足を取られてしまう。 「金銭目当てでないなら真実の愛なの?…私たちは弁護士よ?何が真実の愛かなんて分からない 協議書が守るのは愛ではなく財産、そしてサインさせるのが私たちの仕事よ 真実の愛じゃない方が簡単かもね…で、あなたたちはサインした?」 呉菲は痛いところを突かれたのか、急に興奮して声を荒らげた。 「仕事に関係ないでしょう?!」 「聞いただけよ、そんなに怒らないで~」 「だったらあなたたち夫婦はどうなの?!」 「したわよ」 秦施にあっさり認められ、呉菲はぐうの根も出ない。 すると陶俊輝は言い争っても実りはないとなだめ、自分が協議書を起草すると言った。 方方にその気があれば話し合いを、駄目なら諦めるしかない。 しかし秦施は引き受けた案件なら必ず成功させると言った。 「弁護士はきれいなオフィスの中でスーツ姿で文字を打つだけの簡単なお仕事じゃない」 秦施に挑発された呉菲は激怒、机を叩いて家庭部に戻ってしまう。 秦施はこっそり陶俊輝の調査員を捕まえ、資料室へ連れて行った。 「名前は?」 「俺は斉大剛(チーダーガン)、剛子(ガンズ)と呼んでくれ」 「私と手を組まない?」 「それは報酬によるな~」 一方、雲商銀行では蔡亮の不安が的中、陽華と行員たちの間に軋轢が生まれていた。 支店の花・小甄(シャオジェン)は陽華の前でわざとつまずいたが、陽華が咄嗟に避けたせいで思い切り転んでしまう。 コピー中についでのコピーを頼まれても無視、行員の見舞金のカンパが来ても知らない人だと断った。 残業を強要されれば、連絡ミスしたせいだと相手を責めて帰ってしまう。 陶俊輝が資料室を訪ねると、秦施が座ることも忘れて熱心に本を読んでいた。 「覚えてるかっ?!」 「え?!…うわっ!」 急に声をかけられた秦施は驚き、うっかり箱にぶつかって転んでしまう。 「集中していたな」 陶俊輝は秦施に手を貸しながら、昔と変わらない秦施の様子が嬉しかった。 「協議書の内容について相談しようかと…」 秦施の母がマンションにやって来た。 陽華は秦施なら仕事で遅くなると言ったが、秦母は家の様子を見に来ただけだという。 困惑した陽華はすぐ秦施にメッセージを送った。 …家に君のママが来た😲 …何しに来たの? …食べ物を届けに …しっかり食べて、母は偏食を嫌がるから😉 秦施は陶俊輝のオフィスにいたが、仕事そっちのけで陽華と楽しそうにメッセージのやり取りをしてしまう。 つづく ( ๑≧ꇴ≦)陽華wwwウケるwwwww お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.12.04 21:01:22
コメント(0) | コメントを書く
[【現代劇】マリアージュ・ブラン~嘘つき弁護士の愛の法則~全40話] カテゴリの最新記事
|