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カテゴリ:星漢燦爛(セイカンサンラン) 全56話
![]() 月升沧海 Love Like the Galaxy(第29話) 最終話「輝く星河の下」 程少商(チォンシャオシャン)は梁邱起(リャンチゥチー)たちと郭(カク)村に入った。 郭村は天下の食糧庫、1年の生産でいくつもの都城を養うことができる。 少商は貯蔵された油を回収して水源を探すよう命じたが、ふと王延姫(ワンイエンジー)の言葉が頭をよぎった。 …皇太子が訪ねる郭村の道中に油を撒いたわ… 少商は火が起これば高所から吹いてくる風に煽られ、村だけに留まらないと気づく。 「田朔(ティエンシュオ)は峪(ヨク)州の食糧を焼き尽くし、民を飢えさせて国の根幹を崩すつもりね」 その時、突然、村に火矢が飛んできた。 一方、霍不疑(フォブーイー)は梁邱飛(リャンチゥフェイ)たちと皇太子を援護し、田朔を追いつめていた。 しかし山の向こうから黒い煙が上がるのが見える。 「霍不疑、私の術中にハマったな? 郭村には勇者200人がいる、油で広大な田畑を焼けば天下の民は死ぬしかない、ふふ 確か皇帝は仁義に篤いのであろう? 息子を救って民を見捨てたとなれば、衆口にどう向き合うのか見ものだな!」 田朔は勝ち誇ったように笑ったが、不疑は郭村なら少商が守ると自信を見せた。 驚いた皇太子は再び少商を失えば一生、後悔すると訴えたが、不疑は退こうとしない。 「霍不疑…国や民を思う忠良を気取りながら、結局、権貴を選ぶのか?! 文(ウェン)賊に取り入り、無能な太子は救うが自分の女は見殺しか?!この偽善者め!」 「少商と約束した、天下を第一に夫婦で肩を並べ戦うと… 少商は知恵と勇気で必ず郭村を守り抜く、私はそう信じている」 ![]() ![]() 不疑は田朔に襲いかかり、胸を突き刺した。 「グッ…お前の手で死ねたら忠義の名に恥じぬ」 「殺せと挑発を?…戻帝が臨終の際、名のある官員や宮人は全て殉死したな お前が生き延びたのは無名の虫ケラに過ぎぬからでは?」 「黙れ!忠臣が虫ケラなわけがない!敵討ちのために私を生かしたのだ!」 田朔は不疑を出し抜いたつもりだったが、逆に足下を見られ激しく動揺してしまう。 「敵討ちを託したか…それとも名を覚えていないだけか?」 結局、不疑は止めを刺さず、田朔から剣を引き抜いた。 「郭村へ!」 その頃、焼き討ちをかけられた郭村では少商や梁邱起たちが身を挺して民を守っていた。 じりじりと迫る残党たち、しかし間一髪のところで知らせを受けた程家が駆けつける。 「嫋嫋(ニャオニャオ)に指一本、触れるな!」 少商が父の声に気づいて振り返ると、激しい煙の合間から両親や兄夫婦たちの姿が見えた。 「嫋嫋!阿母が来たわ!」 こうして程家は一丸となり郭村の民と田畑を守り抜く。 霍不疑は必死に郭村まで馬を駆けたが、到着した時にはすでに戦いが終わっていた。 「郭村は無事よ、私たちは勝った…」 「勝ったんだな」 再会を果たした2人は固く抱き合い、ようやく夫婦一心となった。 ![]() ![]() 深傷を負った袁慎(ユエンシェン)は軍営で静養していた。 すると幕舎に不疑が現れ、いつまで寝ているのかとしつこく聞いてくる。 「私はお前の家の居候か?口うるさいぞ?」 「妻を心配させるからだ」 袁慎は大事ないと安心させたが、最後に伝えたいことがあった。 「私と少商は似ていると思って来たが、間違いだった 両親の影響で私は深い情愛を嫌悪していた 幼心にも誠実すぎる情愛は刃や劇毒も同じだと感じたのだ 前途ある己の足を引っ張り、志を奪ってしまうと… だが少商は違った、だからお前たちは情愛が深いのだな」 「…お前が気に食わなかった、だがこの5年、少商が最も辛い時に見守ってくれた だが安心してくれ、もう彼女を辛い目には遭わせない」 「どうだかな、さもなくば…」 「その心配はない」 袁慎は即答する不疑に失笑し、これで少商への想いにけじめをつけた。 子晟(ズーション)と少商の復縁は皇帝の耳にも届いた。 その夜、皇帝は越(ユエ)皇后と夜空を見上げながら、これも宣神諳(シュエンシェンアン)が静かに2人を見守ってくれたおかげだと感慨深い。 一方、軍営でも少商と不疑が満天の星空を見上げていた。 「故人は本当に星になるの?」 「昔、私もこうして星河を見上げたものだ、父母や兄妹が星に姿を変えて私を見ていないかと… それで分かったんだ、彼らに語りかけていると、声が届いた時には星が瞬く」 「…皇后?私です、少商です、聞こえますか?」 すると驚いたことにある星が瞬いた。 「皇后だ…阿父、阿母、彼女が一生を共にする相手です、見えますか?」 不疑が家族に少商を紹介すると、いくつもの星が一斉に輝いた。 「皇后は私たちの復縁を望んでいたわ、だからきっと喜んでいるはずよ」 不疑は少商の手を取り、愛おしそうに見つめた。 すると少商は不疑の手首にある″少商の弦″に目を留め、これを見るたびに胸が熱くなるのを感じたと明かす。 「子晟、あなたは情が深く感情豊かで純粋な心を持っている、この天下で一番の郎君だわ あなたとの出会いはこの上ない幸せよ」 「少商、君は最も純粋で善良だ、確固たる意志を持ち、この天下で誰より勝る女子だ 君に出会えて私もこの上なく幸せだ」 2人は互いの真心を捧げ合い、唇を重ねた。 しかしちょうど幕舎から出て来た程始(チォンシー)と蕭元漪(シャオユエンイー)に見られてしまう。 程始は父として何とも複雑な気持ちだったが、愛妻に諌められて目をつぶるしかなかった。 「えっへん…霍不疑よ、娘を託したぞ だがうちの嫋嫋に不義理をしたら程家が一丸となって殴り込む」 「…ぜひ」 その時、程頌(チォンソン)と万萋萋(ワンチーチー)、程少宮(チォンシャオゴン)、程姎(チォンヤン)、青蓯(チンツォン)も天幕から出て来た。 ![]() 曲陵(キョクリョウ)侯府では老夫人が夜空に手を合わせ、天の加護に感謝していた。 少宮の手紙によれば大郎と嫁が再び功績をあげ、頌児夫妻まで手柄を立てたという。 しかも霍将軍と四娘子はそのまま驊(カ)県で成婚するとあった。 「婚約ではない、成婚よ?これで聘礼(ヘイレイ)の品も逃げないわね、ぶははははは~! 孫娘の成婚を阻む度胸のある者はいるかしら?!」 実は2人の成婚を阻む者が宮中にいた。 「驊県で成婚だと?!だが朕がその場におらぬぞ?!無効だ!絶対に許さぬ! 今すぐ2人を呼び戻せ!都で再度、婚礼をやり直す! あんまりではないか!この日のために長年、苦心して来たのは朕だ!」 すると越皇后は呆れ果て、寝殿に戻ってしまう。 そんな皇帝の嘆きなど知る由もなく、程家は揃って星河を見上げながら幸せに包まれた。 ![]() 完 ( ˙꒳˙ )終わった… ここはやはり不疑と少商の復縁てめでたしめでたし~♪と納得すべきでしょうか しかし管理人はそんな多数派の歓喜とは裏腹に… ( ˙꒳˙ )え?こんな感じ? 管理人的最終話は54となりました 追憶のような最後を期待していたので、この安易なまとめ方にちょっと肩透かし 途中でまさかの必殺早送りが出そうになりましたが、ここでウマーで駆けるウーレイ登場! ウーレイがコーナー攻める!攻める!www ![]() なるほど、全てはこの瞬間のためにあったのね! ←いや違うw もう内容はどうでもいい! ←え?w だってウーレイがカッコいいんだもの♡( ˶´꒳`˵ ) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.01.10 10:20:26
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