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カテゴリ:七時吉祥(シチジキッショウ) 全38話
七时吉祥 Love You Seven Times(全38話) 第37話 過去を映し出せる神器・玄天鏡(ゲンテンケイ)の修復まであと少し。 修茗(シゥミン)は時間を引き伸ばすため、祥雲(シャンユン)こと滄海(ソウカイ)に天雷の罰を与えるしかなかった。 激しい衝撃に歪む滄海の顔、すると昊軒(コウケン)は早く罪を認めれば苦痛を受けることはないと嘲笑う。 しかし急に滄海が実は自分にも双子の妹・明月(メイゲツ)がいたと明かした。 掟では生まれながら邪気を帯びた一方を殺さねばならなかったが、父は娘に手を下すのが忍びなく、深海に封印していたという。 「その明月を解き放ち、魂の契約を結んで帝休(テイキュウ)族を皆殺しにさせた、お前がね!」 昊軒は動揺を隠せず、寝耳に水だった神仙たちは騒然となった。 滄海が時間を稼いでくれたおかげで修茗は心の臓に隠し持っていた玄天鏡の修復に成功した。 そこで修茗は滄海を焦って殺せばかえって口封じだと怪しまれてしまうと諌め、ついに鏡を招喚する。 「私の持っている古の神器なら3万年前の真相が探れます」 すると玄天鏡が3万年前の昊軒と明月の姿を映し出した。 昊軒は明月に自由を与える代償として3つの願いを叶えるよう要求、魂の契約を交わす。 そして滄海とうり二つの明月に帝休族を皆殺しにさせ、その罪を滄海になすりつけることに成功した。 『これで2つ成し遂げられた、3つ目は…お前の力を私に捧げてもらう』 そして昊軒は明月の力を自分に取り込んでしまう。 激怒した昊軒は霊力で神器を破壊、しかし修茗はもはや真相は隠せないと迫った。 その時、運悪く門衛が駆けつけ、摩羅(マラ)族が襲撃してきたと報告する。 まさに渡りに船、昊軒は滄海が摩羅族を率いて天界を打倒するための作り話だったと訴え、初空(チュコン)を砕魂箭(サイコンセン)で殺したのは修茗だと暴露した。 「修茗、まさか妖魔と手を組むとは…お前を見誤った、逆賊め!」 昊軒は修茗や紅線翁(コウセンカク)も滄海の仲間だと言いがかりをつけ、天雷を落としてしまう。 一方、無界に飛び込んだ初空は懸命に滄海の力を探していた。 すると婚礼衣装をまとった滄海を発見、その肩に触れると途端に3万年前の幸せな婚礼の日に戻ってしまう。 生死を共にすると誓いを立て、夫婦の杯を交わす2人…。 『死を恐れなければむしろ生を得る、混沌が始まれば歳月は尽きないわ』 その時、初空の身体から次第に霊力が離散し始めた。 『愛する者のために死にに行けるのはあなただけ…』 しかし初空はこれが夢境だと気づき、目の前にいるのが滄海ではないと分かった。 …滄海なら私をここに引きずり込みはしない… 幻影は夢境を見破られ激怒、初空を跳ね飛ばした。 『ここは万物を飲み込む無界、私を連れてはいけない そもそも妖王と滄海の力は相争う、無理に持ち去ればお前の魂が飛散するだろう』 すると初空は反噬(ハンゼイ)を受けながらも滄海の霊力に手を伸ばした。 ウリャ!(´ ° ཀ°)=C三☆)゚◇゚)三☆))゚□゚)三☆))゚○゚)ノ💥! その頃、天界では昊軒が再び滄海に天雷を下していた。 修茗は自分の命も顧みず止めようとして巻き込まれ、再び天雷を受けて倒れてしまう。 すると見かねた孫(ソン)天王が口を開いた。 「神君…おやめください」 「お前まで…」 昊軒は側近の裏切りに激怒、孫天王にも天雷を下して黙らせると、ついに滄海に9回目の天雷を落とすことにした。 「これでお前の心身は砕け散り、魂は飛散する…」 「滄海iiiiiiiiiiiiiiii!」 修茗の悲痛な叫びが響き渡った。 もはやこれまでか、滄海は目を閉じて覚悟を決めたが、その時、初空が戻ってくる。 初空は身を挺して滄海を守り、霊力を戻した。 おかげで滄海は一瞬で鉄鎖を粉々に砕き、拘束を解く。 「初空!」 「遅くなった…すまない」 昊軒は死んだと思っていた弟の復活に呆然、初空と修茗に一杯食わされたと気づいた。 「真相は全て知った、3万年前、私欲から神託を改ざんし、滄海を陥れたな?」 初空はわざと兄に襲いかかった。 昊軒は咄嗟に手を上げて応戦したが、袖がめくれ上がって″厄誅(アクチュウ)痕″をさらしてしまう。 実は孫天王は帝君の悪事を止めるべく、密かに薬湯に手を加えていた。 昊軒はもはや言い逃れできなくなり、開き直った。 そこで宝剣を招喚、天雷を集めて長寧宮に巨大な雷を落としてしまう。 激しい衝撃を受け倒れる神仙たち、しかし天界屈指の霊力を誇る滄海が反撃した。 すると思いがけず反噬を喰らい、喀血してしまう。 実は初空が滄海を復活させたせいで昊軒が奪った明月の邪気も復活、同じ衝撃が跳ね返って来たのだ。 昊軒もそれに気づき、自分が死ねば滄海も道連れになると挑発する。 「…どうだ?ふっ、無界で待っている」 初空と滄海は昊軒を追って因縁の無界の崖にやって来た。 滄海は罪を悔いるなら命まで奪わないと約束したが、昊軒は明月のように封印されて永遠に孤独を味わうなどご免だという。 「私の過ちとは何だ?!道を誤ったのはお前だ!お前は兄を殺そうとした!」 「戦神は大義を守らねばならない、兄弟だからこそ過ちを繰り返すのを止めなければ… もうやめるんだ!」 「生まれついての魔羅の女帝と金の麒麟に何が分かる?…世の主は私だ! 私に背けばどうなるか見せてやる!」 すると昊軒は明月の凄まじい邪気を集め始めた。 このまま明月の力を全て放てば世に安寧はなくなる。 初空と滄海は宝剣を招喚、2人の霊力を合わせて昊軒と対峙した。 その頃、南天門では摩羅族と天兵が激しい攻防戦を繰り広げていた。 しかし突然、天地を滅ぼすほどの強い邪気が渦巻き、双方は争いどころではなくなる。 やがて黒雲が日を覆い隠した。 長寧宮でも紅線翁が不吉な予感だと警戒する。 修茗は天穹玉(テンキュウギョク)の異変に気づいたが、滄海を助けようにも霊力を失って動けなかった。 昊軒の凄まじい邪気に防戦一方の初空と滄海。 そこで初空は滄海に合図し、ついに真身である金の麒麟を招喚した。 滄海は麒麟の背に乗り霊力を合わせて反撃、ついに昊軒を倒すことに成功する。 「…策略を尽くしたが一敗地に塗れた、私の負けだ しかし私を殺せば滄海も生きられぬぞ?それとも私にひざまずくか?」 「お前の執着は私のせいだ、今こそ我が手でケリをつける…私は第3の道を選ぶ」 すると初空は昊軒に最後の一撃を放ってしまう。 昊軒は崖から無界へ転落した。 同じ運命をたどるのが双子の宿命、同時に滄海の身体も離散し始める。 その時、金の麒麟が現れ、滄海の元神を守った。 滄海は何が起こったのか分からなかったが、急に初空がこらえ切れず膝をついてしまう。 「はっ!初空!」 初空は3万年前、滄海にこっそり護神呪をかけていた。 護神呪は麒麟族に代々伝わる伝統の呪文、生涯の伴侶と定めた相手の元神を一生、守るという。 滄海の身代わりとなった初空。 愛する人と生死を共にすると誓ったが、共に年を重ねることはできない。 つづく ( ๑≧ꇴ≦)あ〜!昊軒様ががががが! ラスボス昊軒が現れた! 戦いますか?→はい 初空→招喚→麒麟 滄海→渾身の一撃 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.08.30 23:10:31
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