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カテゴリ:長相思 シーズン1全39話
长相思 lost you forever 第33話 西炎瑲玹(セイエンソウゲン)は塗山璟(トザンケイ)の枕元でうたた寝しているに小夭(ショウヨウ)を見つけた。 しかしまだ夢のようで、そっと手を伸ばして小夭の頭を優しく撫でてみる。 「小夭…」 ようやく小夭が戻って来たと実感し涙ぐむ瑲玹、その時、小夭がふと目を覚ました。 すると瑲玹は態度を一変させ、自分ではなく塗山璟の元に駆けつけたとへそを曲げて出て行ってしまう。 小夭はこの数十年、ずっと瑲玹を気にかけていたと弁解した。 塗山璟の命が危ういと知って駆けつけたものの、辰栄馨悦(シンエイケイエツ)に真っ先に尋ねたのは瑲玹のことだったという。 すると瑲玹は小夭を抱きしめた。 「お前を失うかと思った…」 「安心して、哥哥、これからは十分に気をつけるわ」 瑲玹は相柳(ソウリュウ)がどうして小夭を救えたのか不思議だった。 小夭の話では蠱虫(コチュウ)が功を奏したのだという。 「蠱虫を通じて正気を送り込んだあと、血呪(ケツジュ)の術で命を長らえさせたのよ」 瑲玹は取り引きした以上、一時しのぎでは困るとこぼし、実は辰栄山の峰ひとつと交換する約束だと明かした。 …まさか条件を出していたとは恐れ入ったわ… 小夭は相柳に恩返しできるか心配だったが、どうやら取り越し苦労だったらしい。 一方、相柳は金天(キンテン)谷の金天星沈(キンテンセイチン)を訪ねていた。 金天星沈は注文を受けた弓を45年も鍛え続け、残る部品は弦だけだという。 そこで相柳は弦を託し、また3ヶ月後に来ると約束して帰った。 ( ̄▽ ̄;)え?相柳だったんだ、てっきり青丘の兄だと思ってたw 小夭は塗山璟が目覚めるまでそばにいたいと頼んだ。 仕方なく瑲玹は赤水豊隆(セキスイホウリュウ)と辰栄馨悦に医術に通じる小夭に塗山璟を任せたいと伝え、許可をもらう。 そこへ思いがけず禺彊(グウキョウ)がやって来た。 小夭は呆然、刺客が来たと激しく動揺したが、実は禺彊は瑲玹の配下になったという。 すると馨悦は兄たちの話を邪魔しないよう小夭を連れ出し、この37年間の出来事を話して聞かせた。 その夜、小夭はこっそり木樨(モクセイ)園に駆けつけ、塗山璟のそばに付き添った。 主人と小夭の仲睦まじい様子を見て嬉しそうな式神。 「私の死を知って生きる意欲を失ったと聞いたけど、そんなに私を想っていたなんて… 私を命と同じくらい大事だと想っているなら、何があっても私を見捨てないわよね でも懸命なあなただからきっと答えてくれない、口にしてたがえたら嘘になってしまうもの それにあなたが約束してくれたとしても私が信じない 人の心は世と同様に移ろいやすい、自分のことも信じがたいわ…璟、早く目を覚ましてね」 西炎国と皓翎(コウレイ)国に瑲玹から小夭が目覚めたと知らせが届いた。 西炎王はちょうど罪人の処刑を命じるところだったが、報告を聞いて恩赦を与えると決める。 一方、皓翎王は滋養のため小夭に万年水髄(スイズイ)を届けるよう命じた。 蓐収(ジョクシュウ)は直ちに調達に向かったが、運良く阿念(アネン)の寝宮に山ほどあると分かる。 すると阿念は小夭が心配だとおくびにも出さず、霊獣が食べ飽きてるので譲ってもいいと言った。 「礼なら霊獣に言って」 小夭は塗山璟を中庭のあずま屋へ連れ出した。 24話の夢が叶い、塗山璟の黒髪をとかしながら山歌を口ずさむ小夭。 すると式神が現れ、主人が目を覚ましたと身振り手振りで伝えた。 しかし小夭が確認すると塗山璟は眠っている。 「また邪魔したら縛るわよ?」 その時、薬湯を届けに来た静夜が驚きのあまり盆ごと落とした。 小夭はその意味を悟り、ゆっくり振り返る。 「璟…目覚めたの?声をかけてくれればいいのに…」 「声を出したら君が消えてしまいそうで…」 2人は硬く抱き合い、互いの無事を喜んだ。 「わっ私は何も見ていません!」 焦った静夜は急いで引き返してしまう。 小夭の甲斐甲斐しい世話のおかげで塗山璟がついに意識を取り戻した。 「小夭、私は君の夫として堂々と一緒にいたかった 王姫である君に釣り合うためには塗山璟でいなければならない だからこの名を手放せなかったんだ、だが間違っていた、この名を捨てるよ 君と一緒にいられるなら夫婦を名乗れずとも、君の下僕になったとしても構わない ただそばにいて君を守りたい…この命より君の方が大事だ」 塗山璟は生きている限り小夭を手放せないと涙してしまう。 すると小夭はこれまで見捨てられてばかりだった自分にとって″手放さない″という言葉が何より嬉しいと笑った。 瑲玹は塗山璟が回復したと聞いて辰栄府に駆けつけた。 久しぶり集まった同志で囲む食卓、その時、辰栄馨悦は塗山璟と小夭の様子から2人の関係に気づいてしまう。 馨悦は小夭と2人だけになってから遠回しに探りを入れた。 すると小夭は隠し立てもせず相思相愛だと認めてしまう。 一方、瑲玹と赤水豊隆は病み上がりの塗山璟に早速、資金繰りを頼んだ。 塗山璟は銭なら工面できると快諾したが、早急に青丘へ戻り、祖母に全て話すつもりだという。 瑲玹にはその意味が分かったが、赤水豊隆は首を傾げた。 「私は小夭に想いを寄せている」 塗山璟の告白を聞いた豊隆は呆然となった。 「つまり愛する小夭の後を追うつもりだったのか?!」 豊隆はあろうことか自分の屋敷で小夭と塗山璟が蜜月を過ごしていたと知り激怒、塗山璟を殴ってしまう。 瑲玹は興奮する豊隆を外へ出した。 どちらにしても防風(ボウフウ)家が退婚に応じるとは思えないが、塗山璟は身分も何もかも捨てて小夭を選ぶという。 「祖母が認めてくれなければ塗山璟の名も捨てる、葉十七(ヨウジュウシチ)に戻るだけだ」 その時、小夭が現れた。 小夭は塗山璟が身ひとつになっても気にしないという。 瑲玹の前で見つめ合う2人…。 瑲玹は自分には決して叶わぬ夢を手に入れた塗山璟が何とも妬ましかった。 瑲玹は小夭を連れて辰栄山に戻った。 すると山は鳳凰樹林で真っ赤に染まり、思い出の鞦韆(シュウセン)まである。 瑲玹は正直に塗山璟を待つだけ無駄だと言った。 「哥哥、心配は無用よ?失敗続きだったから常に最悪の想定をしているわ ″期待しなければ永遠に失望しない″って言ったでしょう?」 「結果がどうあれ私がついている」 瑲玹と小夭は硬く手を握り合い、しばし昔を懐かしむように鳳凰樹林で過ごした。 一方、青丘に戻った塗山璟は祖母に改めて退婚を願い出ていた。 もし同意しないのなら縁を切る覚悟だという。 全てを聞いた太夫人は王姫に激怒し、どんなに身分が高くても嫁には決して迎えないと退けた。 そこで翌日、家族を集め、長老と相談の上、3日後に塗山璟を族長に指名する儀式を行うと伝える。 驚いた塗山篌(トザンコウ)は他にふさわしい者がいると猛抗議、すると塗山璟も兄の方が族長に相応しいと推挙した。 「お前の同情などいらぬ!」 塗山篌が怒号を響かせると、太夫人が突然、激しく喀血してしまう。 実は太夫人の余命は半年しかなかった。 つづく ( ๑≧ꇴ≦)あ~またかwでも想定内?w お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.10.08 20:24:16
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