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岁岁青莲 Blooming Days 第9話「だまし合い」 駱青蓮(ラクセイレン)を利用して慕海瑶(ボカイヨウ)を害そうと企んだ李浅陌(リセンバク)。 しかし転んだはずの慕海瑶が大きなお腹で寝殿から出て来た。 慕海瑶の芝居はうまく行ったように見えたが、方懐蕊(ホウカイズイ)は久しぶりに茶でも飲みながら話したいと牽制する。 殿内にいた侍女・如画(ジョガ)は駱青蓮どころではなくなり、慌てて亡骸を隠そうとした。 するとその間に駱青蓮が外へ出てしまう。 駱青蓮は正夫人に事情を説明した。 「禁足を解かれて安(アン)王に謁見して戻った時、医官を案内する如画と会ったのです 海瑶夫人が転んだと聞いて心配になり一緒について来ました ご報告に上がろうとしたらちょうど正夫人がこちらに…」 すると青蓮は慕海瑶のお腹の子は無事だと嘘をついた。 実は李浅陌はかつて慕海瑶に流産させられそうになったことがある。 恐らくその時の仕返しに自分を利用したのだろう。 「ところで浅陌夫人、私の髪飾りを返してください 今朝、半秋(ハンシュウ)が拾ったはず…この目で見ました」 青蓮は侍女・織月(ショクゲツ)から李浅陌の性格上、こちらが強く出れば自滅すると聞いていた。 案の定、李浅陌は明らかに動揺し、それを見た慕海瑶と方懐蕊は全てを悟る。 しかし方懐蕊はともかく2人とも無事に跡継ぎを産むことが肝要だとその場を丸く収めた。 慕海瑶は棲雁(セイガン)楼の庶室・許寄柔(キョキジュウ)を訪ねた。 驚いたことにあの駱青蓮が自分を助けてくれたという。 「本当に私の側につくなら鬼に金棒ね」 しかし許寄柔はたった5ヶ月で駱青蓮が生き残る術を身につけたとは到底、思えなかった。 翌朝、駱青蓮は沈静容(シンセイヨウ)と一緒に驚秋(キョウシュウ)院へ向かう途中、医官を連れた徐良川(ジョリョウセン)と出くわした。 いつもなら平然と自分たちを無視する朗月(ロウゲツ)閣の侍従。 しかし今日はわざわざ挨拶し、主が腹痛を訴えていると説明してくれた。 …私たちにわざと聞かせたのね… やはり妻妾たちの会合に慕海瑶の姿はない。 沈静容は正夫人に海瑶夫人の腹痛を報告、驚いた方懐蕊はすぐ侍女に様子を見に行かせた。 散会後、方懐蕊は駱青蓮、沈静容と一緒に侍女の帰りを待った。 やがて酔柳(スイリュウ)が戻り、確かに海瑶夫人が寝台で苦しんでいたという。 「そして見てしまったのです、如画が薬湯にこっそり堕胎薬を入れているところを… 叩いたり罵ったりされて恨んでいる様子でした、その報復かと」 駱青蓮は如画が薬を混ぜる意味がないことを知っていた。 …手の込んだ芝居ね、正夫人、見に行っては駄目… 許寄柔は回廊から駱青蓮の動向を注視していた。 果たして駱青蓮は裏切るのか。 しかし駱青蓮は正夫人に真実を明かさぬまま、一緒に朗月閣に向かった。 方懐蕊は駱青蓮たちを連れて朗月閣を訪ねた。 すると慕海瑶が見舞いに来た賀連信(ガレンシン)の前でちょうど薬湯を飲もうとしている。 「駄目っ!」 方懐蕊は思わず器を払いのけ、慕海瑶の大事な薬を台無しにしてしまう。 方懐蕊は公子に如画が堕胎薬を混ぜたと明かした。 しかし如画は否定、そこで医官に調べさせたところ、薬湯に堕胎薬は入っていないと分かる。 酔柳は確かに如画が毒を入れるのを見たと証言し、沈静容も酔柳の報告を正夫人と一緒に聞いたとかばった。 そんな中、駱青蓮だけが高みの見物を決め込んでいる。 すると賀連信は我が子を失った正夫人を休ませると口実をつけ、内向きの采配を慕海瑶に任せた。 駱青蓮の忠誠を試すため、大掛かりな茶番を仕組んだ慕海瑶と許寄柔。 どうやら駱青蓮は本気で自分たちに基準するようだ。 すると朗月閣に駱青蓮がやって来た。 ご機嫌な慕海瑶は駱青蓮に椅子を進めて茶まで出し、すっかり成長したと褒める。 そこで公子の買付金回収に兄・慕天殊(ボテンシュ)を手伝わせると伝えた。 許寄柔は駱青蓮と一緒に朗月閣を後にした。 「どんなことを学んだの?」 「難を知り、退くことです」 「退くことでさらに前進するためでは?」 すると許寄柔は別れ際、駱青蓮に蜘蛛の巣の切り絵を渡して帰って行った。 「″蜘蛛の巣を張りて待ち得る大量の糧″…蜘蛛は辛抱強く待つのが得意よ」 許寄柔の目利きはあなどれない。 青蓮は慕海瑶がここまで上り詰めたのも許寄柔の力が大きいと知った。 賀連信は今回の一件を静観していた駱青蓮が何か隠していると疑った。 そこで漣微居(レンビキョ)を訪ねて迫ってみたが、運悪く急ぎの知らせが来る。 賀連佐(ガレンサ)が典宝(テンホウ)署の前で物売りをしているというのだ。 そこで駱青蓮は機転が利く駱青蓮を一緒に連れて行くことにした。 典宝署の門の前にはすでに人だかりができていた。 すると賀連佐は三兄の借金取り立てのせいで官吏たちが今にも自害しそうだと訴え、自分たち兄弟も貧しい暮らしを強いられているという。 そこへちょうど役人が借財の返済にやって来た。 しかし世子の侍従・宋安(ソウアン)に止められ、追い返されてしまう。 その様子を見た賀連信は世子たちが貸付金回収を邪魔していると分かった。 賀連信は慕天殊に銀子の穴埋めの仕事を頼んでいた。 すると慕天殊が手がかりを見つけたと報告、早速、銀庫の裏庭へ向かう。 「ここで何がある?」 「見ていてください、でも青蓮姑娘は外していただいたほうが…」 「構わぬ」 その時、下履き姿の男たちが次々と出て来た。 驚いた賀連信は慌てて青蓮の目を手で隠し、一体、何事かと困惑する。 「毎日、勤めを終える度、こうして手を上で叩き、腰掛けを飛び越えさせます どこにも銀子はないと証明するのです、それでも銀子は盗まれるとか」 そこで賀連信は男たちに衣を着るよう命じ、身体が温まるよう生姜汁を差し入れた。 賀連佐は容赦ない三兄のやり方を激しく嫌悪した。 まさか汁物に巴豆(バズ)を入れて腹を下させ、尻に隠していた銀子を出させたとは。 しかし配下を買収して銀子を盗んでいた黒幕は自分の妻の弟だった。 夫人に泣きつかれた賀連佐は翌日、しぶしぶ貸付金の返納に向かう。 一方、駱青蓮は朗月閣を訪ね、慕天殊の助力により貸付金の半分を回収したと報告した。 「海瑶夫人にお祝い申し上げます」 許寄柔は駱青蓮の話を聞いてもどこか冷ややかだったが…。 つづく (´゚艸゚)∴ウッ!色々な意味でキモいw お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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