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岁岁青莲 Blooming Days 第18話「あばら家での生活」 駱青蓮(ラクセイレン)に与えられた住まいは屋根が傾いたあばら家だった。 南如珍(ナンジョチン)の目が厳しく、屋敷から持ち出せたのは綿の衣3枚だけ、布団もない。 東籬(トウリ)と李塘(リトウ)は自分たちの衣を寝台に敷いて使うよう勧めたが、青蓮は断った。 「庶人となった今、私たちに主従関係はない それにあの屋敷よりはましよ、寒いけど2人の心が私を温かくしてくれる」 実は東籬は青蓮が賀連信(ガレンシン)に投げ返して割ってしまった指輪を持っていた。 「公子との思い出です…忍びなくて拾っておきました」 留院(リュウイン)の隣では正夫人の取りなしのおかげで慕海瑶(ボカイヨウ)が悠々自適に暮らしていた。 すると慕海瑶は管理人の兄弟・毛大(モウダイ)と毛二(モウジ)を呼びつけ、それぞれ250両の銀票を渡す。 「頼みがあるの…苦しめて」 一方、四弟の策略で伯父を失った世子・賀連儲(ガレンチョ)はやけになって酒に溺れた。 恐らく賀連修(ガレンシュウ)はすぐ動き始めるはず。 しかしそんな七弟・賀連倚(ガレンイ)の心配をよそに賀連信は悠長に構えている。 呂北逸(リョホクイツ)は主が時機を待っているのだと教えたが、賀連倚は三兄の参謀とはいえ呂北逸の忠誠心を疑っていた。 賀連修は駱青蓮が酷い扱いを受けた今が呂北逸を懐柔できる好機と考えた。 そこで呂北逸に接触、手を組もうと誘う。 「成功した暁には褒美を2つ、1つは賎民からの解放、もう1つは駱青蓮を妻として与える」 しかし呂北逸は青蓮なら自力で奪ってみせると啖呵を切った。 毛大と毛二は翌朝、留院に傷んだ食事を届けた。 しかし駱青蓮は平然と食べ始め、度肝を抜かれた2人は気まずそうに帰って行く。 「どんな物でも食べて力をつける、いつか私を苦しめた人に仕返しするために」 すると東籬と李塘も悪臭が漂う飯をかき込んだ。 賀連修が駱青蓮を思わぬ日はなかった。 そこでこっそり別院に来てみたが、やはり合わせる顔がなく帰ってしまう。 一方、呂北逸は青蓮を救い出すため留院を訪ねた。 「準備は整えた、3日で曲涼を離れられる、人知れず2人で暮らそう」 青蓮は困惑、沈静容(シンセイヨウ)や許寄柔(キョキジュウ)が気がかりだと訴え、何より子殺しの下手人を突き止めたいという。 「これ以上、あなたに迷惑はかけられない、私のことは忘れて」 翌日、駱青蓮は毛大と毛二の居所に乗り込み、机に銭袋を放り投げた。 「それを受け取れば今日から私が主よ?」 しかし銀票を手にした毛大と毛二にとってわずかな銀子など目じゃない。 すると青蓮はいきなり机に短剣を突き刺した。 「私は一度死んだ、次は数人、道連れにする」 その気迫に驚いた毛大と毛二は銭袋を受け取り、拝礼した。 ほにゃらら〜の妻みたいなw 駱青蓮は次に慕海瑶の立派な寝殿を訪ねた。 「姐姐、昔のことは全て水に流します この別院で平和に暮らすためには仲良くしないと… お粥を作らせました、如画(ジョガ)に取りに来させてください」 慕海瑶は呆気に取られた。 「まだ数日よ?…変わったわね」 確かに青蓮は生まれ変わった。 …南如珍、おかげさまで私は決めた、いつか再起してみせる… 駱青蓮に追い返された呂北逸は悶々としていた。 このまま賀連信に頼れば青蓮は自分のために妾を続けなければならない。 しかし賀連修が王位を継げば賀連信を排除し、青蓮を自由にできる。 そんな呂北逸の思いとは裏腹に青蓮は自らの力でたくましく生きていた。 駱青蓮が別院で暮らし始めて2年が経った。 信宅では南如珍が方懐蕊(ホウカイズイ)の後押しもあって側室に昇格。 一方、腹黒い賀連修は冷遇された世子が自暴自棄になっている間にすっかり力をつけていた。 そんな中、近くの民が別院に農具を借りに来る。 何でも安(アン)王が秋の狩りに来るため早く収穫する必要があるというのだ。 賀連儲は相変わらず世子邸に引きこもっていた。 そこで呂北逸は世子に手を焼く賀連信にある良策を献じる。 賀連信は早速、世子を連れて父王を訪ね、秋の狩りを中止すべきと進言させた。 「毎年の狩りは数百人の将兵が動きます 狩り場までの道を封鎖し、民に不便をかけ、金もかかる 狩り場から遠ざけられれば民は畑仕事もできません 特に秋の収穫は民の1年の苦労が実る時、どうかご明察を」 安王は詭弁に過ぎないと取り合わなかった。 焦った賀連儲は助けを求めて賀連信に目配せ、すると賀連信は罰を請うよう助言する。 「父親(フーチン)、私は曲涼の世子として嘆願したまで、罰を受けても構いません!」 呂北逸に献策させたのは駱青蓮だった。 安王は世子の成長をたいそう喜び、秋の狩りの随行を許したという。 「君の読みが当たったよ、まさかこれほど安王を理解しているとはな」 呂北逸は青蓮の重要さを知らせて賀連信に迎えに来させると行ったが、青蓮は難色を示した。 「まだよ」 「何を待っているんだ?この2年、君は私に策を授けるのみ、なぜ動かぬ?」 しかし青蓮は口をつぐんだ。 呂北逸が居所に戻ると賀連修が待っていた。 「世子が随行を許された、三兄が一枚かんでいるようだが」 「ご想像通り私が献じた策です」 賀連修は憤慨したが、呂北逸は先に交わした約束を守ったまでだとなだめた。 「駱青蓮の頼み事は何でもやります 世子が安王に随行することはむしろ好機かと…」 秋の狩りで最も獲物が多かったのは賀連修だった。 安王は褒美として宝物にしていた銃を老四に授けたが、これが賀連儲の嫉妬心をかき立てる。 賀連信を連れて幕舎に戻った賀連儲は父王の寵愛が老四に移ってしまったと嘆いた。 「父親は変わった…冷た過ぎる」 するとそこへ呂北逸が銃を持ってやって来た。 実は他民族からの献上品の中に銃があり、賀連修が賜った銃と似ているため確認して欲しいという。 「問題ない」 賀連信は下げるよう合図したが、賀連儲は握った銃を離そうとしなかった。 そこで呂北逸は目録から銃を消しておくと気を利かせたが…。 つづく ( ๑≧ꇴ≦)山積みになった獲物wwwwww お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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